衝撃

 まさか並木多仲を主人公にした小説があるなんて……。

 昨日届いた鳥越碧氏の「衣小夜がたり」、まず佐賀錦の分だけ読みました。短編でもあるし、文章もあっさりとしていて、あっという間に読み終えられますが、私はてっきり柏岡の方が主人公だと思い込んで本を開いたものですから、冒頭から、並木? 並木の方なの? と戸惑ったり衝撃を受けたり。

 作中で、並木多仲は、女子力高すぎ美形武士という設定。よく鹿島錦・佐賀錦は「女性の手で受け継がれて云々」と紹介されますが、そもそも出発点に男性の手が関わっているんですよね。ないがしろにされがちながら。かくいう私も「側仕えの並木某」という表現から、てっきり侍女と勘違いしておりました。てへてへ。

 柏岡の方の時代の鹿島藩士という以外に特に情報のない並木多仲という人物の詳細について調べようとgoogle先生にお願いしてみても、真っ先にヒットするのがこのブログということで、まるで参考にならず。無念。

 ちなみに、私が購入したのは図書館落ちの古書。どうも絶版になっているようなので、古書で漁る以外入手方法はなさそうです。

 参勤交代の献上品説に関しては、1862年の文久の改革前に、織り地としての体裁がある程度整っていたと仮定したら、ありえなくはない話なのかなと思いますが、どうなんでしょうね。私もそこまで突っ込んで勉強しているわけではないので、断言は棚上げにしておきます。でも、あれだけ細かく調べていらっしゃる井手さんが「ない」とおっしゃっているのであれば、ないというのが正解なのかも。

 ネットで検索をすると、鹿島錦に関しても、佐賀錦に関しても、認識不足としか受け止められない文章が散見されて「佐賀には佐賀錦の作家はいない」をはじめとした、愕然とする内容のものもまかり通っています。佐賀にも素晴らしい織り手はたくさんいらっしゃいますよ。

 並木に関して言及のある「藤津郡人物小志」を、一度読んでみたいんですけど、古書で5千円……。そこまで詳細な記述もなさそうですし、購入するかどうかは思案中。

――――――

 高校の頃、赤門近辺に、手袋がバナナにしか見えなかったので、「バナナさん」とあだ名をつけた銅像がありましたが、今考えてみたら、それが直彬公だったのですね。「なおよし」と読むそうです。「なおあきら」ではありません。島津家ではないのです。旭丘公園内と、高校の敷地内に、それぞれ一体ずつ銅像が設置してあるのですけど、今画像検索をして確認してみたら、案外バナナ度は低かったです。視点にもよるのかな。下から見上げる感じでは確実にバナナでした。