蛍に癒される

 毎年この時期は、犬の散歩の後に歩きに出て蛍を観ます。落語やお気に入りのインストゥルメンタルをしこたま入れたMP3プレイヤーを片手に、貴重な癒しの時間。しかし、昨年までは、蛍を観ている間はなかなか進まない錦のことが気になり、錦を織っている間はもっと蛍を観たいと考えるといった具合に、互いが相殺しあって、楽しさが半減していました。今年は、糸掛けしたおかげで、どちらも余裕をもって取り組めそうです。拾って織れるならそれが一番いいとは思いますが、今のところ、早織りは、デメリットよりメリットの方が大きいかな。これだけ織りに余裕が出るのであれば、糸を掛ける作業も、もっと時間をかけて丁寧にやってもよかったかもしれません。

 鹿島錦が私の人生の中でかなり重要な位置を占めているのは事実ですが、他にもやりたいこと、やらないといけないことがあるため、よほど真摯に取り組みたい時でない限り、全段自力で拾うのは難しいかな。せめて一度は、複雑な図案をすべて自分で拾ったうえで、一枚まるごと織りあげて、額装したいですけどね。

 耳に入ってくる最近のニュースは、一向に減らない県内のコロナ感染者数だったり、相も変らぬウクライナ情勢だったり、遊覧船の事故だったり、心を押しつぶされそうなものばかり。せめてしばしの間、のんびり蛍を眺め、それから気持ちよく錦を織って逃避したいです。