あれはそう、今をさかのぼること四十五年ほど前。通っていた保育園で「お父さんやお母さんの絵を描きましょう」という時間があって、私も嬉々としてクレヨンで親の絵を描いたわけですよ。髪を緑にし、瞳を赤で塗り。そうしたら当時五十代くらいの保育士からこっぴどく怒られまして。私はよかれと思ってその配色にしたのに、ふざけて描いていると一方的に断罪され、一人描き直しをさせられた。それ以来私は絵を描くことが苦痛で仕方なくなりました。今でもあの保育士の態度はおかしいと思うし、何なら心理的虐待に該当する事案だと考えています。芸術的センスの芽を摘む行為でもある。
会で作られる干支人形を見ると、そのことを思い出すんですよね。ほとんどすべて現実的な色使いで織られていて。寅は黄色系の糸に黒。卯は白ベースに耳の内側だけピンクや赤。それらを否定するわけではないですけれど、他の方がこぞって王道の作り方をされるのであれば、私だけでも白虎や黒虎を作りたいし、すがすがしいブルーの兎が一体くらいあってもいい。虹色の亥やパステルカラーの巳なんかもよさそう。でもそういうものを作ると、当時の保育士がしたように「色がありえない」となじられるのではないかと恐怖のズンドコ。それで二の足を踏んでいる次第。
先日から世間を賑わせている保育士の信じがたい虐待案件について見聞きするたびに、周りの大人の言動がどれだけ御子らの人生を左右するか、そういうことを考えてしまいます。いい加減虐待に関する法律をもっと厳しくしてほしい。大人から子ども、子どもから大人、大人から大人、子どもから子ども、あらゆるケースにおいて虐待事象は存在するということをまず政治家は知るべき。以上。
※あの保育士許さん。
※日曜日に県知事選の不在者投票に行ってきました。候補者が二人だけだと寂しい感じ。
※明日から祐徳稲荷神社の参集殿にて特産品まつりが開催されます。鹿島錦保存会も実演と展示販売を行います。よろしゅーに。
※バッグを作れるようになりたい、とか、もっと仕立ての勉強をしたいとか考えていましたが、鹿島錦とマクラメでアクセサリー以外にもタペストリーやガーランドを作ればそれなりに見栄えがするのではないかと方向転換。バッグはプロに仕立ててもらった方が効率的かもしれない。