休みに朝から

 家事。昨夜洗いそびれたシンクの食器を片付け、冷蔵庫の中で「わしを使え」と訴えてくるキュウリの皮を剥いて乱切りにし、ポリ袋にごま油や味しょうなどの調味料(適当)と一緒に放り込んでしばしもみもみ、冷蔵庫の中で寝かせて昼に素麺と食す浅漬け的な何かを作り、洗濯物を干し、空いた洗濯機にキッチンマットカバーを放り込み、ようやく織り台の前にスタンバイして織り始めたところ。

 今夜は町内で納涼祭りがあって、花火も上がるそうな。でも二か所でやるんですよ。大浦の道越グラウンドと伊福の道の駅。分散させるより、一か所でたくさん打ち上げた方が楽しいのによう。どうせ人口は減る一方なんだから、そろそろ伊福・多良・糸岐と大浦間の心理的な距離感というか分断感を解決した方がよくあんめえか。個人レベルだとそうでもないんですが、どうも地区レベルだと「多良まではー」「大浦まではー」ってなるんですよ。皆諫早や武雄にはよく行くくせに。

 まあ私は今夜は行かないと思います。だって錦を織りたいから。「速く織るのがいいんじゃないの。丁寧に織るのがいいの」という在りし日の大先生の言葉を噛みしめつつ、一段一段織っておりますよ。

いちごさんバウム食いてえ

 東津商店のインスタントラテ飲みてえ。まあ鹿島の道の駅とかで売ってそうですけどね、どちらも。東津商店のインスタントラテは太良でも買えるか。突然始まる話題にも積極的についてきてくんろ。SAGAMADOで鹿島錦が購入できる鹿島フェア、本日から開催です。

 おりがみ陶芸も作りたいし、編物もしたいし、とにかくやりたいことが目白押しで目白さんがお困り中です。ぴーぴー言うてはります。

 それにしても仕事だけは一向にやりたい気持ちにならない不思議よ。ここらでそこそこの年数を生きてきた大人として、お子らにきっちり教えんといかんですね。「不惑」なんて嘘やで。あれは幻想。

 たいがいの人は人生惑いまくり。

慣れるまでは進まない

 本当は基本的な図案を手が覚えるまで繰り返し織るのがいいのでしょうけど、性格上やってらんねえんだわ。くわえて編物をしたりポップコーンを作ったり犬とじゃれたりしていますので、余計進まない今日この頃。それを恥じないお年頃。二色部分は薄紅と薄萌黄を交互に入れたい。途中糸掛け祭りを開催したため、余計に拾うのに時間がかかっております。すぐ忘れんだわ、手が。もうちょっと拾えばスピードが上がりそうな予感。今日も昨日もそもそも十分前後しか織れていませんけどね。

 どうでもいいけどwordpressにAIへの接続機能が追加されたようで、うざい。文章をAIに編集させろとか表示されるんですが、人が書いた文章特有の表記や文脈の揺らぎが心地よいわけよ、私としては。AIが恐怖のズンドコを正しく使いこなせるようになったら考えてやってもいい。

※AIが考えた「恐怖のズンドコ」。やはりまだまだよのう。

我が生涯に一片の悔いなし

 圓蔵師匠が反対俥で「くいー、くいー」ってやっていらしたっけ。

 何が悔いなしかって、生きている間に三遊亭の突然変異の円丈師匠の遺志を色濃く受け継ぐ白鳥師匠の古典落語が拝めるとは、まさか思っていなかったからですよ。ありがたや。言葉の本来の意味でもありがたや。

 圓蔵師匠は私の中では焼き肉のたれの代名詞。クリンビューも懐かしい。

太良ーと鹿島と比べてみればー♪

 うんとこどっこいしょと自分を鼓舞せざるを得ないくらいには、鹿島の方が気温が高い印象。どんだけ暑いのん鹿島市内( ゚Д゚) 久しぶりに真昼間に駅前を歩いてドン引きした。市営駐車場にちょっと停めただけで車内は地獄。太良――というか、うちの周りは水田が多いからかなあ、さすがに真夏なので暑いのは暑いんですが、いくらか涼しゅうございます。まあ、あつはなついなーということで。

 そんなことより毎度恒例不幸のズンドコですよ。ズンドコ祭りですよ。まあ正しくは不注意が成層圏を越えて行ってらっしゃい宇宙まで案件なんですけれど、今日出かける時にあろうことか財布を忘れちまってよう。忘れつちまった悲しみは例えば狐のかわごろもってもんでよう。幸いカード入れの中で燦然と輝いていたクレカと、普段はお隠れ遊ばしているピンチ諭吉さんのおかげて事なきを得ましたが、鹿島錦を貼った消毒ボトルと一緒に、昨日の通院バッグの中に放り込んだままだったんだわ。ちっ。

 そんなこんなで猛暑を乗り越え用事を済ませて帰宅して、郵便受けを覗いたら、おー、注文していた古書の「週間人間国宝 55号」が届いておりました。染織特集号で、唐組の深見重助、精好先代平の甲田栄佑、甲田綵郎(よしお)、献上博多織の小川善三郎、小川規三郎、そうして佐賀錦の古賀フミというラインナップ。唐組は以前kindle内にunlimited対象の本があって読んだのですが、「なんじゃこれは」と圧倒されるほどの複雑な組紐。もちろん平安時代の貴族様御用達。伊勢神宮の祭祀でも使われる由緒正しい物とのこと。果たして後継者はいるんだろうか。

 仙台平の袴は落語にも出てきます。川端康成も愛用していたとか。名前だけは知っていましたけど、細かい説明を読むのは今回が初めて。経緯ともに撚らない糸を使うことで、緻密に打ち込んでも柔らかな仕上がりになるそうな。

 博多織はお隣の福岡県の工芸品ですから他の品より親しみがあります。私自身、幼い頃のおくんちや七五三の時などに博多織の角帯をきつく締められて、「ぐはぁ」となったりしていました。着付けをしてくれた祖母は容赦を知らない女。落語家さんで博多織以外の帯を締めている人をあいにく見たことがないというくらい「これ締めて当然」なブランド。まあ、こと私に限れば、自分で織った鹿島錦の帯が締めたいので、新しく博多織の帯を買う気はなし。

 もちろんこの号だけを特に探して購入したのは、佐賀錦で人間国宝となった古賀フミを取材しているからですよ。先日読んだ古賀フミ作品集では触れられていませんでしたが、この本ではきちんと鹿島発祥という紹介がしてあって安堵。あぐりも「あぐり」表記で紹介してありました。ちなみに鍋島家中では、伝統模様200種を順番に織ることで織り方を学んでいたそうで、多分祐徳徳物館の収蔵品のような感じで織られていたのではないかな。名前だけは存じ上げている井上佐賀錦教室の紹介ページもありました。般若心経を一文字一文字丁寧に織り込んだ佐賀錦があるという話を以前聴いたことがありましたが、井上佐賀錦の方だったんですね。亡くなられたご子息のために織られたのだとか。敬服。

 今日現在未着の「匠の集い」が届いたら、古賀フミ作品集、人間国宝55号と合わせて、資料室の方に簡単なレビューを追加する予定。

※うっかり鹿島錦教室のある22日に予定を入れてしまいました。前回帰る間際に「次回は8月にお邪魔します」とか言いましたけど、行けませんごめんなさい。平に。9月……9月は絶対……。

本日は定期受診なり

 イアラ―!!

 ということで、毎度毎度の定期受診の前にちょっくら織ってみよう週間に突入。イアラに関しては気にしない方向で。検索も禁止。えらいことなるよ。真相を知るのはこの世に楳図かずお一人だけなのです、多分。

 さてさて、昨日の時点での織りはこんな感じ。35割だと40割よりは縮みづらくて気が楽。毛利器の毛利氏によると経紙の張力を緯糸の張力が越えた場合に縮み始めるらしい。

 この後挿し色を施しておりますので、基本単色一部二色という構成になります。上側のヘラは先日紹介した煤竹製の分厚い謎ヘラさん。糸掛けの時も助けられましたが、拾う時も助けられております。厚みがあるので、挿すだけで経紙を浮かせるためにヘラを起こすのと同じ状態になるわけですよ。左手フリーで楽に拾えて非常によい感じ。謎とかいってごめんよ。今はとにかく一本は持とう分厚いヘラ運動を展開したくてたまらない。

 ちまちま拾って織っていると、在りし日の大先生を思い出します。お元気な時分は教室の日には必ずいらして、机に手を置いて体重を支えながら教室中を移動して全員の織りを見て声をかけておいででした。コロナ禍前の総会で 強制的に隣に座らされた時 「一年休まず教室に参加したの私だけー」とおっしゃっていたのが懐かしい。出欠状況を克明に記した手作りノートも懐かしい。

業者に……お願い……業者に

 高齢 マダムの多い鹿島錦保存会では力持ちの側ですが、一般メンズの中に混ざると途端にヒエラルキーの下の方となる非力な私に、いよいよ力仕事が回ってまいりました。おバカになった車いすのタイヤの交換ですよ。通販で注文していたものが届いたもんで。しかーし、これがホイールから外れなくて、もうね。簡単に外れるようだと使う時に危なっかしくて仕方ないので当然なんですけど、慣れない作業に二人がかりで挑戦して、かなりの汗をかきました。わしは体内の水分のおよそ60%を失ってしまった。ミイラの気持ちが半分くらいわかったよ。昼休みに帰宅して着替えて洗顔したのがすべて無駄になってしまって、今日も今日とて悲しみのズンドコです。

 とりあえず不具合なく使えるようになって良かった。くだんの車いす、小回りが利くお子でしたので、重宝していたんですよ。

 今回は無事交換出来ましたが、出来ればプロに頼んでほしい。わしはもう疲れた。

※おりがみ陶芸をやりたいけど、暑すぎて電気炉を引っ張り出す気力がない(;´Д`)

謎の営業電話

 見知らぬ番号からの着信がありました。十中八九営業電話だろうなとは思いましたけど、プライベートならともかく、どこからどういう電話があるかわからないため業務上出ないわけにはいかない。仕方なく受話器を手に取り、直後に茫然。

 なんでサウンド・オブ・サイレンスの保留音が流れてくるん?

 検索したら同様の電話を取ったという人が結構いました。私は保留音が流れきる前に切りましたけど、もし待っていたら複合機の営業の人につながるという話も。確証はなし。いずれにしても忙しいなら相手にしなくていいんじゃあないでしょうか。まったくよう。私はそこそこ暇でしたけど、相手にしたくなかったので切ったよ。

 そもそも複合機は要らないし。すでにリースしているものがあるんよ。

※自宅キッチンの時計は一時間ごとに音楽が流れるタイプなんですが、選曲が謎過ぎます。とりわけ「朝日の当たる家」。歌が成立した背景も、歌詞の内容も、それからメロディが流れる時間(註・日中)も含め、なぜこの曲をこの時間にと思うことしきり。私の中ではちあきなおみ版のイメージが強いので、胃の腑に溜まる情念をおすそわけするために動画を探してきました。それにしても画面上のワイプがうざい。私がテレビを観なくなった原因の一つです。