こんなところからムスカリさん

 何がどうしてここから咲いたのかさっぱりわからない。雑草だと思い込んでいたのに。春になったら抜こうと予定していたのに。あやうく悲劇に見舞われるとこやったわ。さすがに球根から咲く花はたくましい。

 私も球根植物並みにたくましくならないといけない(ただしすぐ腐れやがるアネモネは除く)と思って、蝶の試作。成功か失敗かとひざ詰めで問い詰められたら「失敗です」としおしおのぱーにならないといけないくらいの出来ですが、作っている途中で「こうすればええんや」とひらめいたので、次に作る時は多分もっと綺麗に出来るはず。試作って大事やね。大事すぎてドキがムネムネするやね。実は見た目より布が要るので、糸掛けした時でないともったいなくて作れませんけどね。厚みが出る問題に関しては、細糸ならある程度相殺できるかも。

 この蝶、最初はかんざしにしようと考えていましたが、パーツとのバランスが悪すぎるためペンダントにすることに。アクアオーラのビーズが合いそう。使った布に関しては、これは初めての経験だったんですが、どう頑張っても押さえられなくて、段と段の間に隙間が空いてしまっているので、あまり使いたくなかったり。でも他に使えそうな布がなかったため致し方なし。思えばこの頃から肩に力が入っていなかったのかもしれない。綾織りの折り紙がもっと綺麗に出来るようになっら、蝶アクセ作りまくるで。枯れ木も山の賑わいならぬ、小物も展示の賑わいやで。

 ここしばらく編物と楽器の練習にはまっていたことに関しては、徐々に落ち着きつつあります。コンサ―ティーナさんに関しては完全にお暇願いました。インテリアグッズとして余生を過ごしてもらいます。なお、私の脳の仕様だと、どれだけチューニングに心を砕いても、弦の多さゆえかヴィオリラ&大正琴の音を雑音として捉えてしまうようなので、一弦から三弦を取っ払って四弦を二本張るという我流の構成に。CとG、あるいはDとGかGとGでチューニングして様子見。後はのんびり弦探し。ギター弦とかハープ弦とかいろいろ試してみたい。本当はピックではなく指で爪弾きたいんよ。

 編物も、今編んでいる母用のゆったりまっすぐベストを編み終えたら、多分しばらく落ち着きます。時間が無さすぎて鹿島錦がおろそかになっているため、次からはウェアは引き揃えでかぎ針編み、小物はストレッチ編みにして時間を捻出するようにしたいところ。

 これからACBに行って、展示用によさそうなものがないか見繕ってきます。ディスプレイ用の台が欲しい。

※最近Youtubeでやたらと将軍の動画を薦められるんですけど、ポリコレとは無縁だからこそ大変な評判になっているという分析に失笑。マジョリティの偏見や思い込みというフィルターを除外して、マイノリティの文化を過不足なく正しく表現するというのが本来のポリコレの趣旨なのだから、正しいポリコレを徹底したからこそ評判になっているだけなんですけどね。あとね、時代劇の描写が歴史的に正しいとは限らないんやで。これまでのアメリカ目線の勘違い丸出しの描き方と比べて、はるかに時代劇として正しい演出がされているのは認めますが、時代劇には時代劇の様式性があり、現実の歴史と比較した場合、簡略化されたり美化されたり、演出過多の部分も案外ある。水戸黄門にまさかの巻き台の佐賀錦が出てくるのと同じ。そのあたりをはき違えて解説してはいけません。

近況報告

 ただしおぐらさんの。圧倒的おぐらさん不足のあなたへ。

 毎日我が家に餌をねだりにくるあたり、地域猫とは名ばかりになってしまいましたが、近隣住人に生温く見守られながら、たくましく生きておいでですのでご安心を。うちの近所の百獣の王とのもっぱらのうわさ。

 一応鹿島錦も織っているよということで。進んでいないように見えるのは目の錯覚。何十ヵ所間違えているんだという感じですが、この部分は小さく切って使用しますので、あえてこのままで。

 マクロ撮影してみたり。

つまようじでピコットが出来る

 シャトルを使わずに、マクラメボード&タッチング結びでタティングレースもどきを作りたがってやまないあなたに、とっておきのお知らせ。ピコットはつまようじをぶっ挿せば同じ大きさで出来ます。本数で調整すべし。マステでくっつけて何種類か作っておけば幸せに。相変わらず掟破りの右タッチング結び(通常のタティングレースは左タッチング結びに相当)ですし、目を数えてすらいなくて雑ですが、とりあえず何か挿しときゃピコットが作れることは確認。マクラメの延長として、他の結び方と組み合わせたりもしたいので、モチーフの練習はまた後日。わしゃ寒色系の糸でいろいろ作りたいんじゃ。

 糸替えも絶対マクラメ風にやる方がやりやすいと思うんですけどね。別々の色で一つのカーブを簡単に結んだりできるのに。多分シャトルを使うメリットは、場所を取らないということと、手早く連続して結びが出来るという部分以外には、ないのでは。

 さて、鹿島錦。まだテストであぐりに巻いた分が残っていますが、古デジカメを引っ張りだしたので、ついでに撮影。わかりますかね。グリーンの糸の上、薄いブルーを入れているんですけれど、目視では生成りとほとんど見分けがつかない。とりあえずもう少し織って様子を見ます。

※目を詰める上下が逆だから右タッチング結びでいいんだ!! シャトル操作で目のうつしをしないでそのまま左芯紐で結べば、左タッチングになるのか。なるほど。右利きの私にとっては、いよいよマクラメの方が簡単にできるやないかい。

亀尋問

 一匹だけ菱立枠じゃないのはなぁぜなぁぜ(古)? キーホルダー=小物の中の小物とはいえ、これだけ集まると結構見栄えがします。

 ちなみにこちら残骸さん。もったいないので捨てません。

 今後は効率的にこさえるために、テンプレートで切り取る所を決めてからやることにしようそうしよう。あ、冬至に結ぶ予定のペンダント紐は、金糸とコットンヤーンとの二本取りでの鎖結びに決めました。実は、国会市図書館のデジコレで、ダウンロード可能な昭和の手芸本を漁っていて、たまたま同じ結び方を紹介したものを発見して、欣喜雀躍。我々は孤独にあらず。鎖結びは指だけで結ぶ方が手っ取り早いということをもっと知ってほしい。勢いづいて、テープを使って仮止めして結ぶ手法を駆逐したいもんです。

※いっきゅうさんも二つ目昇進かー。

何を迷っていたんでしょうか

 そもそも冬場にめかし込んで外出する機会なんてそうそうないんだから、好き勝手に防寒メインの実用的なものを編めばいいのに――と開き直って、いつたん編物の手を休め、成人式の記念品の作成に着手しました。考えあぐねて損した気分。緊急亀鼎談無事開催。布は何とか確保に成功。

 鹿島市に納品するものは「本金&二色以上の糸色」という縛りがあるため、その時々で織りたいものしか織らない私は、毎年必要な布をかき集めるのに苦労すんだわ。

 確かしおりとか厚紙が足りないはずなので、7日に持って行った時に不足分を買って仕上げます。ちゃんと封入前に清掃を兼ねて綿棒で消毒もするでー。

※鈎針編みにしても棒針編みにしても、編み機にしても、魔法の一本針にしても、ストレッチ編みにしても、凝った模様を手際よく編んで綺麗に作品を作れる人を、心の底から尊敬します。編物に関して私が人並みに凝ることが出来るのなんて、なんせ肩くらいのもんだからよう。まあ、現時点ではピケ編み(編める)と昇龍(怪しい)とストレッチ編みの基礎編み四種(かなり怪しい)くらいが関の山とはいえ、私には鹿島錦とマクラメという二大誤魔化しスキルがありますので、あの手この手で何とか着たままそこらに出るくらいなら問題ないレベルのウェアを編めるようになりたいです。亀励まし希望。

※二人=対談で、三人=鼎談(ていだん)やで。鼎は訓読みすると「かなえ」。古代中国で使われていた三本足の煮炊き用の道具。

ロングスヌード完成の助

 幅10cm、長さ3.5mほど編んで、ロングスヌード無事完成。途中相も変わらず引き抜きすぎて目が減っておりましたが、気づいて増し目して誤魔化した次第。面倒くさいし糸も要るので、今後は自分の分に関してはネックウォーマー派を貫きます。ネッウォーマーを二枚重ねでつけた方が、多分邪魔にもならないし、同じくらい暖かい。

 次は苦手な昇竜を練習。せめてバルキーや帆波など、基本的な編み方はマスターしたいところ。編物に関しては基礎知識が足りないにも程があるため、何度本を読んでも内容が全然自分の中に入ってきません。辛い。

 桝の立枠も織り始め。一番最初に葵を入れてみましたが、「違う、これじゃない」ということで軌道修正。今度藤色や薄藤を買わねば。

※スヌードの余り糸で試し編みをしていて、唐突に理解しました。なるほど、ライトインってそういうことか。ぐう簡単。ありがとうセレンディピティ。

※手持ちの糸はどれも純毛なので、どんなに短くても捨てずに保管しておいて、後でフェルト化して遊ぶ予定。

※どうでもいいですが、今日、初めて、一日で三回の明晰夢体験をいたしました。最初の一回目しかきちんと制御できませんでしたけどね。祝。

カードケースを先に作った

 カードが二枚しか入らないわりに、自己主張の激しいペンダントになるでよ。許してクリシュナムルティ。展示用なので今回は繊細かつ安いチャームを使いましたが、がっつり接着できるものでないと首から掛けた時に恐ろしいことになりそうな気がします。次に作る時に要検討。

 裏地にはサイズ調整を間違えた水色の本革を使用。角度によっては上の方からこんにちは。もっとも、この手のこだわりは、さらにその上に貼り付けたカード入れが合皮なので意味ないかも。今回はスマホケースに貼り付けるタイプのものを。試作ということもあり、いずれ本側製に取替えます。印鑑入れより実用的なので、友達に配るのはこれにしようと今決めた。

 後は懐中時計を使ったペンダント。もう面倒なのでコードは結ばずバチカンのついたパーツを貼るだけにしようかな。

※チャームより錦のペンダントを貼り付けた方が良かったかもと反省。

マクラメ合わんかった

 チャームを付けた上に猫のナスカンを使うということで、ごちゃごちゃしすぎて、石のビーズもマクラメも致命的なほどに合いませんでしたので、シンプルに丸カンでつないだ次第。キーホルダーを二つということで出品予定リストを提出しているため

(´_ゝ`)「これどちらかというとペンダ……」
(‘ω’)ノ「キーホルダーです」

で通します。でも丸カンが貧弱すぎていいとこバッグチャームなんだわ。しかもイルカの方は六年前の布。びびる。これでもごちゃごちゃしている気がするので、エイブル入りする前に、ナスカンもシンプルなものに替えるかも。

 それぞれ必死こいて銅板を嵌めていますが、中糸では単色が限界。しかも一部剥離して浮いております。クラフトマルチの方を使えば良かった。

コーンを棄てちまったもんでよう

 149番の黄丹を挿してみました。ただいまやっちまった感にさいなまれております。(多分)江戸紫と(おそらく)さくらと順繰りで……と考えていましたけど、江戸紫→さくら→黄丹→さくら→江戸紫みたいに、さくらで挟まないと色がきつすぎますね。どちらかというと白漆向きの配色。青系の着色銀では無謀すぎたかも。生成りで囲んでいるのがせめてもの救い。しかも写真だとミスが目立って悲しい。直に観ると気づかない通し間違いを、写真経由だとすぐ気づけるのは、反射光に惑乱されがちな鹿島錦あるあるです。なお、多分とかおそらくと書いているのは、色番号が書かれたコーンをぽいっと処分したせいです。残り少ない余り糸だったもんでよう。

 この後16段は一色が続くので気が楽。肩がチクチクするので今夜はこれでおしまい。早く上達したいのはやまやまながら。

※光の加減で間違えているように見えるところもあるので、笑わんように。やっぱり毎日コンスタントに織らないと、上達には程遠い。

お子らすまん

 28日に明倫小学校のお子らが鹿島錦教室の見学に見えるということで、記念品作り。肩の痛みがなければ、破竹の勢いで今の織りに平織りを入れて提出物用の本金に入る所ですが、今それをやっても多分痛みが長引くだけでしょうから、今年はどうにかこうにか手持ちの布でやりくりすることにいたします。まあ……色替えして織った手持ちの本金でストラップサイズなら十数個は作れるから、今年までは大丈夫かな。本当はもっと凝ったものをあげたいんですけどね。布がなくてごめんよ。

 28日は早めに出て、ストラップと文化祭用の提出物――無料製作体験用の布とか――を届けてから仕事に戻ります。A先生に鹿島錦シールも返さねば。

※ノルマ用の本金は花メインで織りたい。見た目が可愛いし、もらった時何か嬉しくないですか? 花の部分を段ごとに四色くらいでカラフルに織って、周りを淡い緑か白で囲めば、見栄えもするし仕立てもしやすかろう。

※私が当初抱いていた「ストラップは古いかも」という感覚は、完全にマヒしてしまいました。つかもう、もらった人が、用途に応じて、ストラップパーツをバチカンやナスカンに付け替えたりすれば済む話ではないのかな。