いろいろと反省しきり

 やってみないとわからないことって多々ありますよね。私の場合はやってみて後悔することがだいたい八割ほどなわけですけど、とにかく何でもやってみないと気が済まない。失敗は成功の母と自己正当化に励んでみる。いや、普通に鹿島錦を織ってオーソドックスな名刺入れとか印鑑入れを作りたいという気持ちはあるんですよ。三味線で遊んだりせずに。本当にあるのです。表に出さないだけで。

 まあ今回は勢いである程度の広さがあった平織りを全部使いきってしまったため、後悔はしていないにしても反省はしております。せめて春の作品展が終わってからにすればよかった。

 それと、やはり製作者の意図をないがしろにするデコはご法度ですね。作り手ありきで考えなければ。今回は製作された方はおそらく他界されているだろうし、もともとうちのものだし、どのみち補修するなら全部総替えしないといけないレベルのジャンク三味線だったため遊びの対象に出来ましたが、さすがに楽器店で買ってきた新しいものを好き勝手錦でデコる気は、少なくとも今の私にはないです。技術がそもそもおぼつかない。

 あと、つくづく思いましたが、やはり私は笛系の楽器がホームグラウンドですね。他の楽器は遊びと頭&指の体操にはいいですけれど、笛が一番落ち着く。

 浪費してしまった平織りについて。今織っている小台を織り終えたら、中台でグラデーションの着色銀を織るので、小台の方で古い経紙の再生実験。巧く行ったらすべて平織りにします。巧く行かなかったら新しい経紙に張り替えて、やはり平織り(‘ω’)ノ