織物のほとんどは色付けに染料を使います。鹿島錦もしかり。合成染料だったり天然由来(植物系or動物系)だったりさまざまですが、後染めの織物である琉球紅型(りゅうきゅうびんがた)は鉱物系の顔料を使うのが特徴。染料は読んで字のごとく糸に染みこみやすい反面、紫外線に弱く、とりわけ沖縄の強い日差しの下ではすぐに色あせしてしまうそうで、退色の心配のない顔料が使われるようになったそうな。昔々のことじゃった。ちなみに刷り込むのが相当大変らしいよ。
鹿島錦の場合も、外に持ち出すバッグ類は顔料で糸を染めた方がいいと思うのですが、絹糸の光沢を損なわないようにしないといけないので、そのあたりの匙加減が難しそうですね。一番簡単なのはアクリル絵の具かな。今ちょうど単色織りをしているところなので、久しぶりに遊んでみよう。今織っている沙綾系の図案を織り終えたら、顔料で着色した糸でこの間描いたハナミズキの図案を織れればいいな。
それにしても、他の工芸品の動画を観るたびにつくづく思うのですけど、鹿島錦ってやはりお武家の精神修養という側面が強いですよね。昔は教える側も教わる側も正装で正座だったらしいので、私も先人たちにあやかって、今夜からタキシードで織ろうかと思ったり思わなかったり。
※橋幸夫引退かー。江梨子と物まねの潮来傘と恋のメキシカン・ロック、それから吉永小百合とのデュエットくらいしか知りませんでしたが、こんなメロウな曲も出していらしたんですね。wikipediaを読んでいて、あの「バック転に失敗して骨折しました」で有名な伝説のアイドルセイント・フォーのプロデュースにも一枚かんでいたと知り驚愕。やんなきゃよかったのに、バック転。