難読名はストレスフル

 実はこれまで、ただの一度も初対面の人から正しい名前を呼ばれたことがなかったりします。苗字は別に珍しくもなんともないし、下の名前も字面自体はありふれていますが、読み方が結構レアなようで、間違われてばかり。物心ついた頃には正しく読んでもらうことをあきらめて、今に至ります。いちいち訂正するのが面倒で、二度と会わないであろう人に関しては、もうどうでもいいやという心境。

 最近とみに読みづらい名前が増えましたが、絶対将来その件でイライラさせられるはず。かく言う私も親戚(遠縁)の子ですら読めず、十年ほど未確認のまま放置している状態。いまだに読めない。親が新生児の頃に読み方を教わったのに忘れやがるもんでよう。まあ、近い親戚ではないし、親とさらにその親だけ知っていれば、そんなに関わらないからいいんですけどね。

 従兄のところも続けて孫が生まれていて、今度三人目らしいのですけど、それぞれ読みやすい名前で非常に助かる。鳴留具我留手衣夢瞳鸞騎亜と書いて「なりるぐがるでぃむめらんきあ」と読ませるような突拍子もない感性でなくてよかったと、心から安堵。

 そういえば、稀に県外の方から鹿島錦の読み方を訊ねられたりします。正解は「かしまにしき」。濁点は付きません。