まくらめ編

 マコー社の伝統美術工芸シリーズ。巻末の解説によると正倉院にも七宝結びの馬具が収蔵されているのだとか。七宝の図案は鹿島錦でも使いますけれど、あれは飲んだら乗るな下手なら織るなの図案なので織りたくねえ。すべてのコマに能面を配置するなど、写真撮影のセンスがないにもほどがあるにしても、内容は興味深い。毛糸+マクラメでストールやポンチョやベストまで作るとは。いや、私も「もしかしたら出来るかな」と漠然と考えてはいましたが、さすがに実行に移すまではせず。七宝結びのマフラーなんて、延々手編みするのに比べたらちょちょいのちょいじゃないですか。

 28ページで紹介されている鎖結びは、今でいう左右結び。鹿島錦保存会で言う鎖結びとはまた違います。発刊当時は鎖結びで通じたんでしょうか。

 強い糸で七宝結びのスケスケバッグを結んで、中に鹿島錦の袋物を入れるのもいいかもしれない。