母、溝にはまる

 独り先に食事を済ませ、犬の散歩を終えて、父用にちゃんぽん麺を煮こんでいたところ、母から電話がありました。なんでも「溝にはまったから助けに来い」とのことで、私はてっきり車が脱輪したのかと思って聞いていたのですが、どうも平仄が合わない。よくよくきいたら、車に乗ろうとして、頼れる明かりのない中、勤務先の駐車場の脇にある農業用の用水路に落ちてすっぽりはまったらしい。

 足が痛いので車が運転できないというので、ああもうと迎えに行きましたけど、私が現場に着いた時点でも、長座の状態で、溝から抜け出せずに、そのままはまっておりました。プーさんかと思った。

 両膝とも人工関節で足を打ってもいたし、何よりちょっと体重がアレなので、自力では立ち上がれなかった模様です。けがは大したことはないらしい。足の打撲と顔の擦過傷くらい。尾てい骨も痛むらしいので、湿布を貼ってロキソニンを飲んだところです。擦過傷は抗生剤入りの軟膏を自分で塗るそうな。まあ、当人は年季の入った看護師。腐っても鯛ということで、自分の状態くらいわかるかと。

 真冬でなかったのと、溝に水が流れていない時期だったのが幸い。あと、普段は忘れがちなスマホをバッグの中に入れていたのも。

 疲れた。

※明日の様子次第では病院に連れていきます。頭は打っていないとか。立ち上がった後は自力で歩いていましたから、そこまでひどくはないみたい。