無事イケメン認定されました

 田植え中、道行く見知らぬマダムから。私が存じ上げなかっただけで、父とは知り合いらしかった。私を見つめておっしゃったのです。

「息子さん? イケメンたいねー」と。

 ネタであってもちょっぴり嬉しいお年頃。ドキをムネムネさせながら、後で誰かと訊ねたら、あろうことか、鹿島錦保存会研究科のKさんのお姉さんとのことでした。話し方や声質に既視感を覚えたのはそのせいか。顔はそんなに似てはいらっしゃらないのに。輪郭以外は。

 そんなことより、ひどい雨の中濡れねずみになってのタウエッティは辛かったよ。物理的にもコンプライアンス的にも辛かったよ。明朝早速労基に駆け込みたい所存。切実に窮状を訴えたい所存。

 これだけ肉体労働を重ねているにも関わらず、かーかーわーらーずー、私の場合、どうしたことだか徹頭徹尾インドアな人間だと思われている節があって、「冷暖房のなかところで働いたことなかろーがー」とか「箸より重かもん持ったことなかろーがー」とか、これまでさんざん言われてきたわけですよ。まさにぷんすか案件。言わせてもらうけど、子どもの頃ですら真冬に震えながらミカンの収穫を手伝っていたし、苗箱だって運んでたんすよ? 最近までガラスの腰を危ぶみながら、20kgの米袋だってえっちらおっちら移動させていましたけど?

 20kgより重い普段使いの箸があるんですかそうですか。へー。世の中本当に広いでござる。一度でいいから拝んでみたいもんです。