Xで地味に話題になっている、カミラ王妃にプレゼントされた佐賀錦のバッグ。「実は私も持っています」的な投稿をいくつか見かけてほっこり。他にも混同している人が結構いる模様。かわいいやないの。でもそれは十中八九佐賀錦の手法を流用した西陣織であって、正式な意味での佐賀錦ではなかったり。本物の佐賀錦のバッグなんて、今の時代、織り手に直接注文しないと買えないよね。皇室用の佐賀錦は野村由美さんなんかが織られているので、今回のは分類としてはいわゆる本物の佐賀錦になるはず。鹿島錦も「孫の成人式用に織るよー」という人がいるくらい。孫どころか子どもすらいない私などは、多分自分用以外に作ることはないでしょう。基本的に、佐賀錦にしても鹿島錦にしても、織るのに時間がかかりすぎて市場に供給されないため、その結果需要もないといういささか悲劇的な有様です。あとシンプルに高い。一つ数十万はします。材料費と仕立て代だけでも諭吉レンジャーが飛んでいくので、安くは出来ないはず。注文時にはお覚悟を。
ちなみになぜ西陣で佐賀錦が織られるようになったかというと、そもそも佐賀錦や鹿島錦の材料は西陣織り由来のものだから( *´艸`) 実際同じ小麦粉でうどんを作るか素麺を作るか程度の違い。霊柩車と救急車程には違いません。まあ、ミッツ・マングローブとマッツ・ミングローブよりは違う気がする。
佐賀市の観光担当部署がしゃしゃり出てくる件に関してはイライラすることしきり。