眼鏡を落とすのは二度目。前回はよく行くコスモスの駐車場で、バッグのポケットに挿していた予備の眼鏡を落としたんですよ。結局あの子は出てこなかった。今夜落としたのも予備に持っていた古い御子ですので、まあ別段問題はないにしても、掛けていたものを外した後にちょっと服に引っかけておいたのを紛失したもんだから、悲しみのズンドコ。掛けっぱなしにしておけばそんなことにはならなかったのに。落とした場所がわかっているのに見つからないのも地味に嫌。
一応探したんですけどね。なんせ明かり一つない農道で、しかも夜中に落としたもんだからよう。車のライトも使ったけど見つからず。無念。最悪用水路に落ちて流れています。総樹脂なので。ええ、JINの安いやつです。
なんでそんな辺鄙なところを歩くのかというと、誰ともすれ違わないから、気軽にストレッチをしたりスワイショウしたりしながら歩けるんだわ。軽いストレッチならともかく、スワイショウは、人に見られると恥ずかしくてたまらないお年頃なもんでよう。遠くに街灯や家々の窓から漏れる明かりがあるだけで、月が出ていない夜は本当に掛け値なしに真っ暗なので、「夜歩くよー」と言うと、たいていの人にドン引きされる。ほとんど毎日明るい時に犬の散歩で歩いているから、別に怖くはねえんだわ。怖くはないけど、その道で散歩中に物を落としたのは三度目なので、ちょっと反省しました。一回歩きスマホで用水路にはまっこともあるし。
ちなみにその道で一度目に落としたのは祖母の形見の指輪。普段友達からもらった勾玉などと一緒に首から下げている物。いつもはマクラメでしっかりペンダント紐を結ぶんですが、その日は古い紐を外して処分したはいいものの、新たに結び直す時間が無くて、余っていた革ひもで簡単に結んだわけ。それが散歩中にいきなり解けて指輪が落ちる音がした。慌てふためいて何時間も懐中電灯で探したけど見つからず、悄然としつつ最後の頼みと車のライトを点けてゆっくり走ったら、その光にキラキラと反射してくれたので、無事見つけることが出来ました。90年以上前の父方の祖父母の結婚指輪の素材が、金で良かった。余談ながら二度目は消毒スプレーに巻いていたフレンチトリコロールの錦だよ。後日車に轢かれてぺしゃっとなったのを見つけたよ。
※補足。どうせ夜中で誰とも会わないしということで、たいていは裸眼で歩いてその農道に向かったりするんですけど、今夜は車で途中まで行ったから眼鏡を掛けざるを得なかったんですよね。なぜって、最近は歩くと地域猫のおぐらさんがついてくるから。横や後ろを歩いてくれればいいんですが、おぐらさんの場合は何かを企んでいるかのように私の足の間にするりと入り込んで歩くのを邪魔してくるので、何度も転びそうになるんですよ。もしかしたら私の命を虎視眈々と狙っているのかもしれない。