佐賀錦から派生した――つまり鹿島錦の孫錦――桐代織なる言葉に遭遇して欣喜雀躍。調べればまだまだ出てくるもんですな。実際の作品の画像を拝見したところ、螺鈿系の経紙? かな? 一部は私が持っている古い謎経紙の切れ端と同じ反射の仕方をしているので、構造色を持つ素材が使われているのかも。多分特注。もしくは引箔屋さんでご自身で選ばれたものを織られたか。
一部作品の糸の撚りが、絹の刺繍糸みたいな印象で、一般的な錦糸に比べて甘い気がして、もしかしたらこれもあつらえ物かもしれないと思って調べたら、事実そうでした。こちらのインタビュー記事でご本人が言及されています。Youtubeに御本人のチャンネルと動画もあったで。バッグがオサレ。
川島織物さんも、螺鈿箔を佐賀錦用に販売してくださればいいのに。板機でないと織れないかもしれないにしても。
※模様織でナスカの地上絵の再現は出来んもんですか。何で誰もやらんのですか。とりあえず私がやるか。
※「今様織」は、柄を描いた経紙をひたすら平織りしていくという技法。鹿島錦では使わないに等しいわけですが、中国でもやっているみたいだよ。
※weavingの一種とはいえ、さらに類型化するならblocadeの方が適切らしいよ。どうでもいいけど古賀フミさんって唇がアンジェリーナ・ジョリーっぽい。
※井上佐賀錦さんのサイトで見かけた記述。柏岡の方は当時後室ではなかったような気もしますが、そこまで調べていないからこれが事実の可能性もあるのか。織之助のことも忘れないでほしい。
「佐賀錦」は約190年前、肥前鹿島の藩主鍋島家の後室が網代天井を 見て織物にすることを発案したのが始まりです。