一部女性から「性的」と捉えられているらしい某インスタント麺のCMが気になって確認。私からすると、性的というより、理想というか幻想というか、とりあえずメンズの抱きがちな勘違いをそのまま理性でろ過することなく映像化したようなものに見えました。だから気にならない人は多分一切気にならない。例えば男のイメージする「愛いやつよのう」という女性像を体現することで世渡りしていると思しき、いい国作ろうキャバクラ幕府の中の人(の一部)とか。令和の今、私がそこそこ行動パターンを知っている若い女性って姪くらいのもんなので確認までは出来ずじまいですが、おそらく、うら若き女性であっても、一人でインスタント麺を食べる時って、もっと豪快にいくと思うんよ。あんなハフハフ上品に食べずに。天明の大飢饉のときに生まれていたらありえんよ。すすりまくって「うおおおおお、よっしゃああああああ、うめえええええ」となる気がする。何ならお湯を入れた後何分もは待たない。でもCMやドラマの中の女性像ってそうじゃないんよね。きちんと待ってお上品に食べる。麺がのびるわそんなもん。
そのあたりの齟齬のせいで、「勝手なイメージで描くことで、理想の女性像を押し付けられている」と感じたのではあんめえか。
どちらかというと、「宅はいつも専属シェフの手料理ざますのよ」という雰囲気を醸し出している上品な淑女が、一人の時に、どうしても我慢できずに勢いよくこっそり隠していたカップ麺を引っ張り出してお湯を注いで光の速さで食べる方が、視覚的に宣伝になると思うんよねえ。結局どこに焦点を当てるかの問題で、商品自体に視点を合わせず、本来は付加価値であるはずのキャラクターの訴求効果に期待して作ったみたいに見える部分に、某ラッパーが某ピンクの駅を観て感じたのと同じ忌避感に襲われたのではと勘ぐってみた次第。
脊髄反射で「フェミが!!」って叩く前に、一歩引いたところから思考せんとあかんよ。
※鎌倉幕府の成立年にいくつかの論があるのは知っておりますよ、もちろん。