氷河期世代を氷河期のまま捨て置いたのは、無策を極めた政治家達と経団連。インスタントカイロ程度の暖も支援してはくれんかった件に関しては、私も一生忘れない。
第一次氷河期世代は第二次ベビーブームとぴたりと重なることから、少子化加速の最大要因となったわけですよ。しかも禍根は今も続いている。取返しがつかないほどに進行しつつ。昔を思い起こせば、上の世代がバブル期にやらかしていた相当なバカっぷりを目の当たりにしていた余波で「稼ぎの少ない男は相手にしない&されない」と公言する人も多く、結婚したくても出来ないまま、砂を噛むようにして生きてきた人も少なくない。バブル期にメッシーとかアッシーとかほざいていたアレな人々が令和の現在ヒッシーに生きていたらそこそこ笑えるにしても、不快な記憶の相殺はされんよね。
昭和48年生まれの私ももちろんがっつりその世代なんですが、私の場合は、もともと収入格差が少ない上に実家住まいが出来て家賃が不要という僻地仕様のセーフティネットが慮外ながら無事働いてくれたおかげで、そこまで深刻な状況には陥らずに済みました。そもそもモラトリアムが人より長かった関係で、就職活動しとらんのよ、わし。しかもいまだ独り身なのは徹頭徹尾自分の選択なので特段悔やんだこともなし。でも誰も頼れなかった人たちは、生きるだけでもどれだけ苦心したかと思う
今は何とか社会の安定を取り戻そうと色んな策が講じられていて、それに関しても侃々諤々の議論がなされているようですが、私個人の考えを述べれば、新入社員が優遇されるのは別に構わないかなあ。彼らには彼らの苦労と未来があるわけだし、日本の労働文化をかんがみれば、それは優遇というより是正に近いから。ただ、それを当然の権利として享受した挙句に「上の世代は努力が足りない」とか言い放つ人間が今の若い世代から出たとしたら、おっかさん、お前の急所のコメカミをおとっつぁんのゲンノウで遠慮なくぶつよとならぁな。
結論としては子別れはええでーということで。今夜は書類を家に持ち帰って仕事を進めながらレッツら落語ナイト。