すまん、ありゃ嘘じゃ

 一回使ってみたかった宿屋仇の台詞。なんせわしはまれに見る正直者なもんでよう。なお宿屋仇に関しては上方の方が圧倒的に好き。思い起こせば私が落語にはまるきっかけになった噺ですからね、宿替えとともに。枝雀師匠フォーエバー。

 それはともかく、一体全体何が嘘かって、織り始めの頃に「一枚全部同じ柄で織ります」と宣言したこと。まあ今の模様でも織れなくはないと思うんですが、なんかせっかくデッドストック物の経紙を織っているのに、全然キラキラが活かせていない気がしたもので、変えるなら今さの精神で。君子は豹変するもんさ。

 キラキラを活かすために、糸下三目糸上一目がちょくちょく出てくる矢羽根にするか、はたまた鱗崩しにするか、それともまったく別の模様にするかで思案中。

 文珍師匠版は初めて聴く。