黒澤明の話

 黒澤明がアカデミー名誉賞を受賞したとき、あれはジョージ・ルーカスだったのかな? 質問者の記憶はあいまいですが、「映画とは何ですか?」という問いを投げました。それに対して黒澤監督が「わかりません」と即答した場面の動画を、はるか昔の画質の悪いYoutubeで観たことがあります。「I don’t know」と訳された瞬間、それがユーモアだと勘違いした会場はすぐ笑いに包まれたんですが、その後続いた「もし映画というものが何かをわかる時が来たら、私は映画を撮るのをやめるでしょう」という言葉に、今度は水を打ったように静かになって、さすがや黒澤はん(´Д`)となったようなならなかったような。

 何事も一生勉強ということなんだと思います。たまに異常さを感じるくらいに自己肯定をごり押しして、その感覚に陶酔する人いるよね。鹿島錦保存会の話ではなくて。

「基礎に一年、小物に三年、十年織って一人前、その後は一生勉強」とは、大先生のお言葉なり。ありがたや。

※吉野ヶ里遺跡、残念なことに副葬品は出土しなかったみたいですね。でも周りを掘ればいくらか見つかるかもしれない。そもそも神社が建っていたということだから、御神体とか御宝物の中に出土品があった可能性もある。あるいは盗掘が見つかって、慰霊のために建てられたとか。土の分析だけでも今の技術ならさまざまなことがわかるでしょうから、後世の発見につながるといいなと思いつつ。