いろいろな答えが見つかりました

 ストレッチ編のパーツがある程度溜まったので、初ベストを目指してせっせととじはぎ。ポイシン作るよポイシン。編物系ブログをはしごしていると「とじはぎは面倒」という表現が散見されるので覚悟していましたが、あにはからんや、実際に試してみると楽しくて仕方ない。ストレッチ編みの巻き綴じで作業が簡単という以上に、下手ではあっても自分で編んだパーツだからではないかな。多分他人が編んだものなら、どれだけ上手に織れていても楽しくないはず。そんなことを考えながら、入会してから二年目の文化祭にY先生に訊かれたことを思い出しました。

「織るのと作るのどっちが好き?」

 その時はしばし答えに窮しつつも「作る方」と答えましたが、何か自分でも今に至るまで消化不良。なお、先生は即断で「織る方」でした。そのため、私はもしかしたら織るのに向いていないんじゃないかとか、取り組む姿勢が甘いと言われるのではないかと、忸怩たる想いを抱き続けて来たわけですが、同じ質問をされた時は、今日を境にこう答えることにします。

「自分で織ったもので作るのが好き」。

 どれだけ綺麗な錦でも、他人の織ったもので何か作っても楽しくないよね、きっと。

 それと、先ほどまで延々とじはぎしていて気付いた点。特に断染めの撚りが甘い糸の場合、別糸を準備した方がよさそう。何種類もの断染め糸で編んだものを一つにするということで、色が多すぎるからこそ、統一性を持たせるためにすべてを同じ色――白か黒――でつないで、あえてその糸が表側に出るようにする。あと、ロービングの糸でとじはぎしていると、軽く引っ張るだけでも時々すうっと抜けるようにちぎれてしまうことがありまして。そうかと思えば半ばフエルト化したぶっとい部分もあるし。ギアサードかと思ったわい。信じられますか、これ同じ規格の糸ですよ。

 パーツの大きさに関しては、多分今の長方形より、10cm四方の正方形の方が扱いやすい。サイズの調整も枚数の増減で簡単だし、見た目にもすっきりしそう。本当は糸ごとにゲージを採って、作りたいものの実寸から目と段の最大公約数を計算するのが理にかなっているんでしょうけど、そこまでするのは野暮かなあ。とりあえず残り四枚編んでとじはぎで合わせれば、初ベスト完成。その後は、ストレッチ編みに関しては、正方形で編んでいくことにします。

※ストレッチ編みは基本インナーや小物用、機械編みのメリヤスパーツはアウター用ということで分類。アウターはもしかしたら冬場はビッグサイズの袖なしプルオーパーのみでいいかも。同じデザインでいいので色違いで十枚位欲しい。別に私はオシャレに着飾りたいわけではなくて、自分で作ったという安心感と満足感を身にまといたいだけなので。後はカーディガンとかコートくらいか。

※とじとはぎは違うものなんだってストレッチ編の本に書いてありました。著者様ご立腹。目と目とを合わせるか、段と段を合わせるかで使い分けないといけないらしい。面倒くせえ。