ヘラセレブ

 先日、佐賀錦を紹介した昔の本を読んでいて、「古い煤竹のヘラが最高」という表記に遭遇。幸い私も昭和初期に作られたと思しき古い煤竹のヘラやあぐりをそこそこ所持出来ていますが、ヘラは特に使いやすい。なんでしょうかね、触った感じが違うんですよ。著しくなめらかというかスムースというか。自分から目をすり抜けて拾ってくれる感じ。難点は、短すぎて使える経紙の幅が限られること。そのためここ数年は拾い間違いの修正作業以外では使っていません。まあ、23cm幅なら何とかいけるので、そのうちに。

 古い煤竹の売値は高騰していますが、新しいヘラでも、木製リコーダーのお手入れでおなじみオイリングを繰り返し施せば、あるいは――。

※煤竹コレクションの中から一部紹介。一番上がすいすい拾える魔法のヘラ。戦前の材料と一緒に買ったので、下手したらヘラにされてからでも100年くらい経過しているかも。二番目は先端が丸いのでほどきベラにしています。もったいなくて削れない。一番下は、両端に穴が空いている謎ヘラ。厚みもあるんですよ。片刃のミニ木刀みたいな感じ。どう使うんだこれ。取説希望。いずれも煤竹のスベスベ感がたまらん。

※何これ読みたい。