そんなことを言われたことがあるようなないような。実際、今の花菱がずらりと並んだ図案、かなり縮んでしまいました。木目込み用ですので、別段広い布が必要というわけではないのですが、平織りを入れて一度幅を整えるかどうか迷っているところ。ちなみに「流水は縮むよう」というアドバイスに関してははっきり記憶しております。鹿島錦を始めた翌年の健診の後、たまたま自分の受診にいらしていたIさんと待合室で話をしていて言われたんだわ。当時基礎織を終えて間もなく、右も左も図案の描き方もろくすっぽわからなかった私でも、やはり縮むのかと腑に落ちまくって膝をお薬手帖で叩き続けた想い出。腫れた、膝が。嘘。
まあ私の場合初心者フレンドリーと言われる桝ですらがんがん縮むわけですけど、昔に比べたらかなりましですので、出来るだけ気にしない方向で。気にしていたら織れねえんだわ。織れねえと今度は上達もおぼつかねえんだわ。ぢっと我慢の子であります。
それにしても、3-1の図案って本当縮みにくいよね。佐賀錦振興協議会さんなんかは、鍋島家伝来の10割の紙と紙での基礎織は一切やらず、いきなり新紛金(多分)の経紙&絹糸で浮き綾の図案を織り始めるのだとか。いいなーと脊髄反射でうらやましがった私は多分、鹿島錦保存会では味噌っ子扱いなのだと思います。なお浮き綾系の模様は後年考案されたのものも多いらしいので、必要以上に取り入れるのは鹿島錦的にはご法度。鹿子や平交じりの網代はOKらしい。ご法度関係は法に触れない範囲であれば片っ端から破ってみたいお年頃なのですが、現在大先生の喪に服す意味で自粛中。
※佐賀錦振興協議会さんの初心者講習会、結局今年はテレビで取り上げられることはなかったみたいです。もっともケーブルテレビまでは未確認。毎日空き時間に鹿島錦と佐賀錦で検索しまくっている身としては、寂しい限り。まあ、講習会自体はつつがなく終了したらしいので、その点はよきかな。関係者の皆様、お疲れさまでした。