毎日の踏み台昇降のお供、トム・ソーヤ―の冒険の主役のトムさん、現在絶賛家出中です。前にろくすっぽ知りも調べもせずに「平和ー」とか書きましたが、毎回全然平和じゃねえ。猫にひまし油を飲ませたり、深夜に好きになった女の子の家の庭に忍び込んだり、すぐ鞭でぶつ暴力教師が出てきたり、嫌われ者インジャン・ジョーを出し抜こうと真夜中に宝探しをしたり、東横キッズの元祖みたいなハックルベリー・フィンとともに海賊になったり――
ちなみにトムが好きになる女の子は青い瞳に金髪のベッキー・サッチャーなんですが、父親も母親も髪色がダークブラウンなわけですよ。遺伝の法則をガン無視。まあ突然変異とか先祖返りという可能性もなきにしもあらずですが、何か裏設定があるのかとドキドキしております。 母親の髪色はライトっぽいブラウンでした。わしの短期記憶よ……。
もしかして先祖返りって差別表現? と気になって検索してみたら、別にそうでもなかった。副乳も先祖返りの一種でしたね、そういえば。統計上、メンズの1.5%は副乳持ちなんだとか。実はわしにもあるでよ。水泳の時間に友達に指摘されるまでまったく気づいておりませなんだ。昔は魔女の印と言われて、魔女狩りの時代に副乳が見つかれば、即座に処刑されたのだとか。くわばらくわばら。痛いのは嫌なので除去手術はしない方向で。
それにしても、世界名作劇場のラインナップを眺めていて思ったんですが、自発的に家を出たり、強制的に追い出されたり、そもそも家がなかったり、親戚に預けられたり、親を亡くしていたりってケースが多いですね。感動につながる王道なのか。
児童文学クオーレの作中話の一つをよくあそこまで引き延ばしたと喝采を送りたい「母をたずねて三千里」は、高校生の時に再放送で観ました。実は世界名作劇場系の作品は、一作足りとてオンタイムでは観ておりません。うちは父が裏番組のすばらしい世界旅行を観たいがために、「観たいよう」と訴える幼き日の私に「テレビは馬鹿を作る」と言い張り我慢させやがったわけですよ。当時はビデオも普及してはいなかったしよう。えいくそと本を読んで過ごすことが多かったかな。成長してワクワクしながらVHSに毎日録画した日々の懐かしさよ。マルコが探す母親が、画角によってはクッキングパパに見えて仕方なかった。想い出を汚すようなことを書いて申し訳ない。お詫びといってはなんですが公式チャンネルで公開されている第一話をどうぞ。
今にして思えば、すばらしい世界旅行ももっと真剣に観ておけば良かったかも。この木なんの木が流れる時間帯は常に睡魔との戦いを繰り広げておりました。たいがい負けんだわ。
ヌーとかシマウマとかよく食べられてたよね。肉食動物による補食シーンもがっつり放送するような時代でした。