皆大好きバナナさんこと鍋島直彬公の絅堂遺稿(下)に、柏岡の方に関しての記載がありました。まあ鹿島錦には触れられてはいませんけど、白文と格闘した感じでは、お元気そうで何よりといった具合。七十歳を迎えても矍鑠としていらっしゃるご様子。
昔の鍋島家の方は、ご自身で織られた鹿島錦の平織りを羽織に仕立てて召されていたという話を聞いたことがあります。
鍋島直彬 著 ほか『絅堂遺稿』下,細川活版所,大正15. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1210356 (参照 2025-01-24)より
※デジコレを漁ったら人間国宝各氏の図録がたくさん出てきて欣喜雀躍。
※「御宿かわせみ」の平岩弓枝による痛恨のミス発見。佐賀錦の毬はあくまでも木目込みの置物なので、まったく跳ねないんだわ。この「女の四季」「アキとマキの愛の交換日記」「花天女」と言った作品に佐賀錦が登場するらしいです。御宿かわせみには出んかったよ。
平岩弓枝 著『女の四季』,東京文芸社,1975. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12478883 (参照 2025-01-24)より
※俳優の吉行和子さん、カンヌ映画祭には佐賀錦の野村静枝さんの佐賀錦の帯で出席されたとか。エッセイ集「どこまで演れば気が済むの」の該当ページを読んでいて、あることに気づきました。過去記事で野村静枝と書くべきところに、野村由美と書いてしまっていることを。私が悪いんじゃない。あの人たちが紛らわしいのが悪いんです。辛い。