オヤにもいろいろありましてー

 いろんなオヤがありましてーということで、先日メキッキオヤなる言葉に遭遇して欣喜雀躍しているところ。手芸界奥深すぎ問題は不肖私にはいかんともしがたい。世界中のオカンと時々オトンが受け継いできた技法の数のすさまじさときたら。

 メキッキオヤは、一応トルコ版タティングレースと紹介されているようですけど、私的にはトルコ版糸マクラメと表現した方がしっくりくるかも。なんぼマクラメのタッチング結びが出来たとて、マクラメから直接タティングにダイブをすると、手順の違いに腹打ちまくり挫折しまくりなわけですけれど、感触として、メキッキオヤならいけそうな気がします。別にニードルタティングでもいいんだけど。日本のタティング界隈では忌避されがちなようですが、私は好きやで、ニードルタティング。

 蛇足ながら、イーネオヤやタティングをやっている人たちが佐賀錦の糸を買う時に壮大な勘違いをしているのも気になる。「佐賀錦で作ったオヤです」はいくら何でもおかしいって。ホケミで蒸しパンを作る時に「ホットケーキで作った蒸しパンです」なんて言わないでしょうに。言葉は正しく使いましょう。織らない状態の佐賀錦の糸は、錦ではなく錦糸ですよ。

※どの色の錦糸を買えばいいかさっぱりちっともわからんちんな人は、とりあえず糸見本買うたり。佐賀錦用の糸は三子撚りにした撚りの強い糸で、絹のミシン糸と同じ構造。作る物によっては撚りの弱い糸の方がよい場合もあるやもしれぬ。越前屋さんの場合は「都羽根の見本帳の〇〇番」と糸番号、あるいは糸色を伝えて、極太・太・中・細・極細の中から糸の太さを選択すれば、あなたも幸せになれるかも。なお私はそんな風に注文する機会はなかったため、本当にそれでいいのかどうか確証はないです。それと、極細と極太はそもそも手織りの佐賀錦ではほとんど使わないから在庫ないかもしれん。ネットの色見本はモニタ等の設定によって違って見えるから、実物の方が無難。でも正直同じ規格でも、太さや色がロットによって違うケースも少なくないんよね。これに関しては致し方なし。味です、味。