リトルミンストレルさんを引っ張り出す

 金属弦の残響が嫌すぎて弦を外したまま封印していたリトルミンストレルさんを引っ張り出しました。音量が低いとそうでもないんですけど、たまにヴァイオリンやハンマーダルシマーも聴くのが辛くなるんですよ。なんでだろう。平気な時期もあるのに。精神状態というより体内の水分量に起因しているっぽい。耳の中の器官にむくみが出ると聴覚過敏になることがあるらしいのですが、ひどい時期は車のエンジン音やタイヤの擦れる音、皿を洗う時のカチャカチャ音にも耐えられず、悶絶していました。

 編物や鹿島錦と違って、いつまで続けるかわからないので、とりあえずナイロンの釣り糸を張って遊んでみます。11弦しか張れないのが寂しいですけど、弦の下にコマを入れれば、あるいは3音くらいは音域を広げられるのではなかろうか。

※手持ちのお子はサウンドホールがクローバーの形なのも地味に厭。でも他に在庫がなかったもんでよう。しかももう復刻版ですら生産中止で、中古以外は入手できないらしい。錦で隠せればと思って、試しにサウンドホールを手で塞いでみたら、悲しいくらいに音が響かなくなって挫折。一体全体どこに貼ればええんじゃ。

※サリーガーデン結構好き。

美しい国どすなあ

 利権や一部から賞賛を得たいがために似非保守として活動している人もいるとききますが、アイヌや在日外国人コミュニティ、LGBTを人として認識する気のない「美しい国」を標榜する人達が、こぞってせっせと裏金作りするなんて、心底美しい国だなあと感嘆。違った。美しいではなく美味しいだ。

 美しいセーター作りを目指す私も、愛セーター心を大切にして、真摯に臨んでいくのです。はい起立してセーター歌斉唱。

 彼も人なり、我も人なりという意識を持てば、世の中もっと変わるんじゃああんめえか。

 どうでもいいですが、最近祝祭日に国旗を掲げる人、ほぼ絶滅しましたね。これに関しては、国を愛する心が皆無というより、単に出したり片付けたりが面倒になったのではないかな。うちの町内も、私が知る限り一軒しか掲げていないです。通るたびにすごいなあと感心します。少なくともお元気かどうかを知るバロメーター(死語?)にはなりますから、続けていただきたいところ。そういえば正月に車にしめ縄を飾る人たちも絶滅危惧種のような。

※伝統的工芸品の製作をしていると聞いた時点で保守認定すんの、頼むからやめれ。

法改正の研修会流し聴き

 ケアマネ一期生の母がどうしても伊西地区の研修会のZOOM配信を観たいというもので、PCのセッティング。てっきり母のPCにはズームはインストールしてないと思い込んでおりましたが、入っておりました。過去に何かの研修を受けたんだったよそういえば。起動するところまで確認して「これで完璧」とほくそ笑んで図書館に本を返却に行って、帰宅後入室可能時間になったことを確認してログインしようとしたら、バージョンが古いという警告が出て勝手にアップグレード。ひいいいいとなりました。まあ無事入室は出来ましたけれど、ひやひやしました。

 なんでまた杵藤地区の人間が伊西地区のケアマネの研修会にオンライン参加したかというと、 無 料 だから。一も二もなくロハやでロハ。

 自宅からのZOOM参加で、いつマイクのミュートを切って生活音をダダ漏れにするかわからないということで、私が近くでスタンバって編物などしておりましたが、案の定というか、操作方法がわからず音をダダ漏れにしてしまう事業所が複数。事前に設定の変更の仕方くらい調べとけって話ですよ。私が初めてZOOM研修の準備をした時は、前もって検索したからね。それが常識。研修が始まる前なら笑い話で済みますけど、始まった後に声が入ってくるのは邪魔でしかない。オンライン参加の事業所なのでもしかしたら伊西以外の地区なのかもしれないけど、気を付け召され。ちなみに入室してから研修が始まるまでの間、母は画面をそのままにして大根を漬ける準備をしていたなんて内緒やで。

 次年度からの改正の流し聴きしていて興味深いと感じたのは、送迎の件。法人の枠を越えて、地区内の事業所で相互に送迎が出来るようになるとか。まあおそらく減算のおまけつきではあるでしょうけど、便利になる――のかならないのか。

 ところで研修中に市松模様のネックウォーマー仕上がったで。編み終わった時は綺麗な正方形だったのですけど、何時間か着けていたのでこんな感じ。昨日は夕方から冷えこんだもんでよう。

※母の古いPCがそろそろやばいので、ガタピシHDDから使っていないSSDに換装してLinuxをインストールしてみます。Ubuntu Studioが動けばいいけど。作業用にしたいのですが、DVDコレクション(註・映画)のリッピングくらいならPuppyでもいいのかな。両親ともより新しいPCに乗り換えてくれたので一安心。

大正琴もすごかった

 大正琴の師範をされていた元鹿島錦保存会会員のYさん、お元気ですか。錦を織り始めたばかりの頃、悩める子羊としてめーめー鳴いている私を、ずいぶんと励ましてくださいました。今更ながらお礼を申し上げます。

 それはそうと、ろくすっぽ弾けないのに民俗系楽器をはしごしてきたこれまでの人生に、一筋の光明を見いだすきっかけとなった動画がこちら。

 実は以前SUZUKIの自作大正琴キットを買ったことがあって、どうも処理が巧く行かずに途中で放置したままだったりするのですが、途中といっても「わしが大正琴の大正琴たる所以じゃ」のキーの部分を装着していないだけなので、見た感じは四角いマウンテン(アパラチアンとも)ダルシマーなのですね。なおWikipediaによると、大正琴は、八雲琴とも呼ばれ宗教儀式に使われたりする二弦琴に、フレットとタイプライターのキーを加えたものらしいですが、マウンテンダルシマーはそこからキーを外したみたいな感じの楽器。減の数も調律の方法も違うとはいえ、ともに初心者フレンドリーな楽器として、民俗楽器界隈では有名。しかも奥深い。

 何が書きたいかって、「あ、これはもしかして私の需要をほぼ過不足なく満たしてくれる楽器なんじゃないか」ということに気づかされたということ。

・専用ケースがあって軽くて持ち運びカンタン
・弦の数が少なく調律しやすい(時間をかけてン十本の弦を調律とかやってらんねえ)
・音域がそこそこある
・壊れてもすぐ買い替えられる。オークションでもあぶれがち

 何より細長いその形状から、鹿島錦を貼ってリメイクするのも簡単そう。キーを外してフレット奏法一辺倒にし、残響が苦手な金属弦からアコースティックギター用のナイロン弦に張り替え、その上で弦の数を減らして弾きやすくし、かつ調律をダルシマー風にすれば、いろいろ楽しめそうではないですか。

 しかもうちに何個かあんだわ、すでに。使わずじまいのヴィオリラも含め。とどのつまり弦以外買わずに済む。

 ライアー類は、沖縄で作られた見目麗しい「てるる」さんと、キンダーハープの一種であるリトルミンストレルと二つ持っていますが、とにかく調律が面倒でよう。いずれも将来の暇つぶし用にとっておいて、とりあえずなんちゃってダルシマー(あるいは逸脱大正琴)を始めようかな。

知らんかった

 七弦しかない古代ギリシャの竪琴。限られた音域で果たしてどんな曲を演奏したのだろうと、前世で過ごしたクレタ島への想いを馳せておりました(嘘)が、とんでもない偏見だったことが発覚。弦を抑える奏法で、実質数十本の弦を張っているかのような多彩な音が出せるのですね。古代ギリシャ人すごい。

祐徳博物館情報

 今年度の春の作品展の日程は3/27~5/6とのことです。確定なのか未確定なのかは不明なままに。

 今年は祐徳さんには言うとかんよー。

いろいろ学べることも多い

 相も変わらず鹿島錦そっちのけで編み物ばかりしています。なんせ寒がりなもんでよう。今はせっせと小さなピース作り。同じ糸でしばらく編んで、飽きたら別のシリーズの糸に換えてと続けていますので、毛糸の在庫処理がはかどります。ピースをたくさん作っておけば、つないでいつでも好きなものが作れるという寸法。ピケ編みのピースなので、それこそ片手間にちょちょいのちょいで編めます。並太で編んで横8cmくらいかな。時間はさほどかからないので、ピケ編みの次に編みやすいライトインとレフトアウトのピースも練習がてら編んでおきたい。帆波とかの他の純粋ストレッチ模様も、練習すればさくさく編めるようになるんでしょうかね。

 編み物を繰り返して得られた情報を鹿島錦にフィードバッグいたしますと、どうも私の性格上、ずっと一つの事に専念するのが難しいらしく、始めたばかりの頃のように、糸を掛けずに10~20cmずつ違う模様を拾って織った方が、逆にはかどるような気が。広く織って大物を作るのは、多分私の性には合わない。バッグや下げ額は他の人に任せます。金輪際目指さん。よろしく他の人。以前から考えていた、正六角形に仕立てたパーツをたくさん貼っていろいろなものをリメイクする手法も試してみたい。先日の着色銀の生地を使って、春の展示会用に紫陽花の小箱も作らないと。小さく狭く織る反面、丁寧かつ正確にが理想かな。

 今の本金、もうしばらく包みボタン用に二色で織って、木目込み&錦の折り紙用にしばらく単色で織って、それから拾っていくつか試し織り兼ストラップ用生地を確保出来れば御の字。

 どうでもいいですが、成人式の記念品のストラップ、昨年ほとんどすべて同じ模様で作ったら「来年からは同じ模様は多くても五個くらいが理想」とダメ出しされたんだわ(;´Д`) ちっ。対策亀会議を招集。

午前様まで編物

 これまでに覚えた鎖編み・細編み・中長編み・長編みを適当にくりかえして、一期一会のモチーフ。いずれフェルトにして遊ぶ予定です。まだまだ編み針の動かし方に慣れるための訓練を繰り返さねば。ちょっとずつ上達しておりますよ。

 明日は長々編みに挑戦する予定。課題のモチーフは毎週末に。

※失敗しているわけではなくて、正しいやり方がまだわかっていないだけですよ(・ω・)ノ

うっかり観ちまったもんで

 Youtubeでいわゆる「日本すごい系動画」をたまたま観てしまったところ、次から次に勧められるようになってしまいました。うんざり。一も二もなく日本すごいと言い張る人間って、たいがい日本人である自分に酔っているだけのような気がします。伝統的な手工芸の世界で「日本すごい」と言い張る人を、私はあいにく見たことがない。なんせ作るのに忙しいもんでよう。しかも物を作るという作業には、国や人種は関係ないということを知悉しているわけで、安易に陶酔してはいられねえんだわ。

 まあ斯界でもただの一人も酔いどれていないわけではないであろうことは想像に難くないとしても、お手盛り動画はほどほどにとくぎを刺しておきたい。他にやらなきゃいけないことがあんだろうによう。

※しばしば観ているはずの落語はほとんど薦めてくれないのも謎。

裂き編みなる言葉に第一種接近遭遇

 裂き織りの存在はずいぶん前から知っていました。反面、裂き編みを知ったのはつい最近。過去に、将来のソーイング用にと、諫早のACBでかなりの量の和布を調達しておりましたけれど、あいにく私の体は一つ。おそらく全部は使い切れない。どれも機械織りで、別段高級品でもないため、ちまちま仕分けその他の作業をする気にもなれず、さてこいつらどうすんべと思案して、まず裂き織りを思いつきました。しかーし、これは矜持といえるのか、織物は鹿島錦だけにしたいという気持ちが勝り、結局今でもそのままに。でも裂き編みなら織物ではないのでおっけー。しかも練習中のかぎ針の技法が流用できる。なんなら手慣れたピケ編みでも編める。

 それ以前にさっさと縫えって話ですかそうですか。そもそもミシンを設置している部屋は寒いもんでよう。エアコンはあるにしても、くだんの部屋は他の部屋より広い上窓もやたらとでかく、さらには昔懐かし欄間もあって熱効率が悪いので、年に一回くらいしか電源を入れないんだわ。とりあえず春を待つのこころ。

 あいにくkindleunkimitedには裂き編みの本は一冊しかなかったため、図書館で二冊借りて様子見している次第です。読んだ感じ、布を割く部分以外は、編物の本で流用できますね。

※隙間時間にはストレッチ編みでピケ編のピース(20目15段)をせっせと作っています。手持ちの毛糸はほとんどをピース化して、それをさらにとじはぎしていろんなものを作るんだ。まったく違うシリーズの糸を一緒につないで、つぎはぎ感を出したいんですよ。目指せBORO。もったいないは世界の言葉。縦横に走る巻きとじの糸は気にしない。いっそ味にしてしまえと前面に押し出す気満々。木を隠すには森の中。とじ糸を隠すならとじ糸の中。さらにはその隙間のごくごくわずかな時間にかぎ針編みを練習。課題は遅々として進みませんが、鎖編みと細編みに続き、中長編みと長編みでもモチーフを編めるようになりました。幾何学模様大量生産目指して練習あるのみ。なお裂き編みはかなり重くなるそうで、ウェアにするにしてもショート丈のベストくらいじゃあんめえか。

※鹿島錦はそもそも経紙が和紙である上、基本は綾織なので、裂き編みにも裂き織りにも使えませんし使わせません。そんなことしたら寝ている間に鼻の中にレッドブルを飲ませたカタツムリの赤ちゃんを五百匹くらい仕込む。裂き布の作り方は、裂き織りと同じでよさそう。こちらの動画を参考に。裂き織り楽しそう。でもぢっと我慢の子。