心は決まった

 稲刈りを終える頃になると、家の中に入り込んでよく粗相をする野ネズミに齧られて49本になった、どこのご家庭にも一揃えはある古ぼけた筮竹を再利用して、糸掛けの準備をしています。家にもあったもんでよう。捨てずに取っておいてよかった。もったいないは世界の言葉。今後もいろんな場面で使っていきますよ。基本長い竹ひごですので割と重宝。十段くらい解いて織り直すときにもヘラ代わりに次々挿せます。その気になれば編物も出来るかもしれない。

 鹿島錦保存会の初代糸掛けマスターの縛りは「必ず色替えをしながら織る」とのことですが、私の場合は「掛ける本数が少ない場合でも、全段は掛けずに必ず拾う段を設ける」にしました。多方面から「普通だそれ」と言われそうですが、誰かの普通は別の誰かにとっては圧倒的な非日常かもしれないわけで。そこのところをはき違えないように。それと、今この瞬間以降、私の前で「拾って織る方がよほど楽しくない?」なんて軽々しく口に出そうもんなら、容赦なく殺虫剤かけますから、そのつもりで。織り手のはしくれとして忸怩たる想いがないわではないですが、どう考えても織るより作る派の私の場合は、布をある程度確保しないと作りたいものが全然作れないんだわ。

 次の本金は色替えしながら織る予定でいるので、今回は全部単色。一部実験的に色替えするかも。

※次の本金用に描いた図案――なんですが、不安要素もあるので、もうちょっといじるかも。

※のっぽさん(´;ω;`)

メンズ向けにも出来るかもしれない

 着物のリフォームには昔から興味があったんですけど、なかなかメンズ向けのものがない。でも、ワンピースを短くしてウエストを絞らずプルオーバー風にしたりするなど、工夫を凝らせば着られるかもと考え、ユーキャンの着物のリフォーム講座に申し込んでみました。縫い方の勉強にもなるし、ACBに行けば着物反物いずれも選び放題ということで、材料にも困らない。

 古文書の読み方とどちらにするか迷ったんですけど、古文書はそのうちAIが読み取ってくれるはずですから、まず着物のリフォームを試してみます。自分のミシンは持っていませんが、手縫いでも出来るそうな。

 メンズでも着られそうなもの三種類くらい作れるようになれば御の字。多くは求めません。

※春夏はリフォーム着物、秋冬は手編みのニット生活が理想。

※ACBは染みがひどいのも結構あるのですが、反面安い。

薦められたもので

 Youtubeって、私のツボを見事に突いてくるときと、「なんでそんなものを薦める」と困惑させるときと、両極端。今回は突かれまくりました。だって水木先生だもの。サムネだけで「イワナ坊主が出るのか」ってわかるもの。

 ご当地妖怪の本を読むと、佐賀の妖怪としてひょうすべが紹介されているのがちょっと嫌。宮崎にもいわれというかゆかりがあるので、出来れば宮崎に熨斗をつけて差し上げたい。代わりといってはなんですが完熟マンゴーをください。

 佐賀には竜造寺家の猫がおるでよ。歌舞伎にもなっているでよ。

 ところで、最近の若人って、傘を使った後は畳む前に陰干しにしたりしないんでしょうか? 「すぐ壊れる」とか文句たらたらでイライラする。干せ。頼むから使った後は必ず干せ。

※拾う段を何段か残す形で、今夜から糸掛けの準備を始めるよ(・ω・)ノ

※話は「えー」でしたね。恐山物語。

2023年5月~8月の鹿島錦保存会の予定

【2023年5月~8月の初心者教室予定】

 隔週ではありますが、コロナ前と同様、一日通しての教室が開催されることとなりました。お弁当片手においでませ。

2023/5/11(木) AM9:30~PM3:30(目安)。
2023/5/25(木) AM9:30~PM3:30(目安)。

2023/6/8(木) AM9:30~PM3:30(目安)。
2023/6/22(木) AM9:30~PM3:30(目安)。
2023/7/6(木) AM9:30~PM3:30(目安)。
2023/7/20(木) AM9:30~PM3:30(目安)。
2023/8/10(木) AM9:30~PM3:30(目安)。
2023/8/24(木) AM9:30~PM3:30(目安)。

後19段拾ったら糸掛けるでー

 鹿島錦の他にもいろいろとやりたいこととかやるべきことがあるのです――と言い張って、糸掛けの正当化をはかってみる。私が後進のために鹿島錦保存会でやるべきことは、先日のLINEグループ作成でやり終えたわけですし。後は情報源としてのブログの維持くらい。

 なお頑なにSNSに移行しないのは、リプライに対しての応対が面倒だから。

 とりあえず数年提出物に使えるだけの長さの本金を今年中に仕上げて、一息つきたいんだわ。

※二代目糸掛けマスターを目指すのも一興かもしれない。初代は「色替えしながら織るて決めとるとー」とのことですし、私も何か縛りを設ければ、前向きに速織りできるのかなあ。まあ私の場合、速織りしてようやく人並みなんですけど(◞‸◟)

図説 佐賀県の歴史と文化

 隙間時間の検索作業。正会員登録すれば自宅の端末で読める「図説 佐賀県の歴史と文化」内にも佐賀錦に関する記述がありました。簡単なものに終わっていますが、経紙に関する説明は正しい。ただ「緯糸は金糸や銀糸」という表現はいかがなものか。

 リンク先を開けない方のために一部をスクショしてみたり。奥に向かうにつれて経紙が広がっているのは、分割して貼ってあるから。起し板に平たい足が付いているのも興味深い。

※これも会員登録していないと読めませんけど、「袋もの技法」が結構良かった。作業が詳細に記してあります。1980年の本なので図書館や古書店にあるかも。

拾って織ります宣言はしたものの

 右肩が痛くて遅々として進まず。しかもまた未使用の経紙をゲット。今回は梨金(錆金っぽい感じ)や市松系の変わり経紙でした。いよいよ収拾がつかなくなりつつあります。私はどこへ行くつもりなのか。

 今織っている自分の図案は、13本糸を掛けて、残り一段をヘラで確保しておけば拾わず織れるんですけど、さて、どうしたもんか。現時点では別に拾うのが苦ではないにしても、なかなか進まない。今のペースだと来年の成人式用のストラップの提出までに本金が間に合わなさそうで、それがちょっと不安。

 いずれは複雑な模様をがんがん拾って織れるようになりたいんですけど、どうも向いていない気がする。どちらかというとシンプルな模様&色で遊ぶタイプかも。

 とりあえずもうしばらく拾って織って決めよう。

搬出作業完了

 雨脚が強くて一時はどうなることかと思いましたが、無事に搬出作業完了いたしました。お久しぶりのy-chiさんなど、鹿島駅用の数珠入れを持参された方もいらして、ありがたく鑑賞した次第。

 祐徳稲荷の宮司さん=鹿島錦保存会会長さんによると、観光客も回復傾向にあり、特にタイからのお客様など、干支の兎を喜んでご覧になられたとか。そういえば「亥」って日本ではイノシシですけど、本来は豚なんですよね。天干地支が伝わった当時に日本にいたのは野生のイノシシだけだったので、豚の代わりにイノシシを亥に充てたのだという話を聞いたことがあります。

 片付け作業の後のお祓いもつつがなく終え、皿うどんのパリパリ麺を調達して、今しがた帰宅。しばらく寝ます。最近やたらと朝早く目覚めるようになってしまって(老化?)、若干睡眠時間が足りない感じ。

※スタコラサッサと持ち帰ってきたうちの熊。こう見えて満身創痍。結構失敗しているため、多分出すのは今年限りになるかと。

※お祓いの途中咳込みそうになって、慌てていただいたばかりの飴をこっそり舐めてしのいだなんて内緒。

なんかいけそう

 先の網代の影響で、真ん中がちょっと目詰まりしておりますけど、痛バッグに入れるのには問題ないかもしれない。印鑑入れにするか、痛バッグに封入するか、あるいはがま口タイプの扇子入れにするか。出来れば経紙のグラデーションを活かせるように、幅広に取りたいところ。

 下手くそさんなので両岸はそれぞれ四目使っています。アップにすると粗が目立つ。最初からこの図案を織っていればよかったと後悔中。配色は替えずにボーダーをランダムにしていく予定。