いまだに「いじめ」という犯罪性を希釈する言葉を何の疑問も抱かずに日々使い続けているという点で、この国のジャーナリズムにはあきれ果てるしかない。虐待や暴行という、現実に即した表現をなぜ出来ないのか。「〇〇ハラ」という造語を次々に作り嬉々として用い、基本となる虐待の五分類には目もくれない。虐待が家族内でしか発生しないと思い込んでいるんでしょうか。わけがわからん。
・身体的虐待
・心理的虐待
・性的虐待
・経済的虐待
・ネグレクト
――の五分類が基本ですからね、あくまでも。
「児童間虐待防止法」も制定せいと、三十年以上地味に訴えておりますけど、耳を傾けてくれる人はほとんどいない。
無知と想像力の欠如と軽率さから生まれる「マイクロアグレッション」にも気を付けたいところ。下に貼り付けているのは在独山口県人のクリスティーナさんの動画ですが、これだけ日本語が流暢なんだから「あー日本育ちなんだな」って思わなきゃダメ。まあ中にはがっつりアメリカ育ちでありながらネイティブレベルで喋れるニコラス・エドワーズさんみたいなレアケースもありはしますけど。
マイクロアグレッションは日常いたるところで見受けられます。例えば公にせずにしんどい不妊治療をしている人に、何も考えずに「赤ちゃんまだ?」なんて訊いてみたり。要は配慮に欠ける言動ってことなので、私も可能な限り気を付けているつもり。