木目込みに熱中しすぎて

 オカリナにもまったく手が伸びませんでした。目の前に置いているにも関わらず。やはり私は織るより仕立てる派なのだなと、改めて実感した次第。

 シロクマ改め黄色いベストを着たシロクマ系テディベアの製作も今が佳境。残すは靴の部分だけ。入れ終わってから全体を確認し、ほつれを整えつつごまかして、とどめとばかりに目を貼ります。作りながら気づいたり反省したりしたことまとめ。

  1. 土台の切り込みを信用してそのまま使うと痛い目を見る。本来ちりめんなどの薄手の布で仕立てる前提で切り込みを入れてあるため、鹿島錦で作る場合は布の厚みが干渉して入らない場合も少なくない。特に三辺以上が交差する場所や耳・鼻などはデザインナイフで切り込みを深く入れる。
  2. 要裏地処理。手慣れた人はすばやく作業できるので問題ないと思うが、私のような初心者の場合、布の位置を調整するだけでどんどんほつれがひどくなり、結果その部分が使えなくなってしまった。布が足りなくなった原因の一つ。あらかじめスポンジに少量のボンドを含ませて、表に響かないように注意しながら布の裏側をトントンと叩くようにして薄く広げて、ほつれ防止のための下処理を行ってから作業すること。
  3. 布を確保するために広い所や前面から入れていったため、細かい部分の作業が大変になった。手のかかる細かいところを先に入れた方が、仕上がりがすっきりするはず。

 今夜には完成までこぎつけるでしょうが、博物館での作品展に出すので、写真は載せません。

※単色織りのほつれ止めに関しては、スティック状の裁ほう上手が最強かもしれない。