皮膚呼吸だとう

 西式健康法がらみで、昔の健康本を雑に読んでおります。もちろんデジタルコレクション。にわかには信じられない記述もままあるため、買いまではしない。西式と言えば、金魚運動も一時流行りましたよね。要介護の方が元気になろうと金魚運動器を購入した挙句、使いすぎでかえって腰を痛めて重度化したから気をつけろという文書が県から回ってきたのを思い出します。私の記憶にはないのですが、毛管運動=ゴキブリ体操も十年くらい前に流行ったそうな。

 先ほどなど「科学的な証明はされていないが人間も無自覚に皮膚呼吸している」という記述に遭遇し、著しく困惑しているところ。「全身を狭い空間に閉じ込めると苦しくなるが、首から上を箱の中に入れただけでは苦しくはならなかった」というアメリカの研究結果ががその証左なのだと書いてありました。まあ……昔の本ですからね。私が子どもの頃に観た推理ドラマでも、全身に金粉を塗られて放置され皮膚呼吸できずに死んだ被害者が出てきたりしていましたから、昔はある程度人口に膾炙していたのかもしれない。

 念のために確認してみたら、人間の場合、肺で行う呼吸量と比較して0.6%程度を皮膚から取り込むことが出来るのだとか。ただし体表に近い細胞への限定的な供給が可能なだけだそう。無いに等しいですね。消費税より率が低い。

 金魚運動を機械で延々やるよりは害が少なそうなので、スワイショウの後に、充電式振動マッサージ機を使ったなんちゃって毛管運動を試して、長いこと地味に悩まされている足のだるさが取れるかどうか試してみます。