意外や意外

 昭和39年の「生活のくふう」という本をデジタルコレクションでざっと読んでいて、男らしさ女らしさという項目に遭遇。てっきり旧態依然とした話かと思いきや「きょうだいでもいとこでも、異性のいるところではおぎょうぎよくしましょう。それが男らしいことであり女らしいことです」と書いてあって軽く驚いた次第。別のページには「男も料理のことをしりましょう」と、お米の炊き方から、焼き魚、野菜の煮つけ、天ぷら、おひたし、茶碗蒸し、果てはきんぴらごぼうの作り方まで紹介。私の周りにも料理を一切しない男はおりますが、どうするんでしょうね、せざるを得ない状況に陥った時は。

 もう一つ意外な発見。シェークスピアを漢字表記すると「沙士比阿」になるんだって。予備知識なしに読める人は果たしているのか。沙翁とも書くらしいで。他にも何種類か表記があってわけわからん。

 いや「人肉質入裁判」って何、どんな話――と、焦りながら調べたら、ヴェニスの商人でした。タイトルしか知らねえ。考えてみたらロミジュリくらいしかまともに知らない。小学生の時にシェイクスピアの四大悲劇はハリマオと覚えるのよーと、担任の先生がおっしゃってたっけ。ハムレット・リア王・マクベス・オセロ。私は親から聴いてハリマオのことを知っていたからいいですが、知らない人もいた想い出。

 当時その先生から百人一首も覚えさせられましたが、途中で先生の方が飽きたんだわ。ちなみに最初に教わったのは小野小町。年齢を重ねるほどに共感を覚えるようになる歌ですよね。二番目は柿本人麻呂で、他は持統天皇とか山部赤人とか。崇徳院は落語で覚えた派。