「セーターよりまずは木目込みを」を合言葉に、編んでいた分を全部解きました。何かを作るにしても、魔法の一本針でメリヤス編みにするか、いとぼうちえで練習がてら編むか、はたまたストレッチ編みにするかも決めないといけないので、後回し。
鹿島錦保存会の作品展で展示される木目込みはほとんどが干支や節句人形。春の祐徳博物館や秋の文化祭の時にずらりと並んだ作品たちに「どこ出身?」と問いかければ「京都どす」と答えが返ってきそうなくらいにはどれも純和風。まあ実際には材料は東京から届きますし、京都に住んでいた頃に語尾に「どす」なんて付ける人たちを見かけたことはただの一度もないわけですけど、どうか一つ、フィーリングで沸き立つ疑問を乗り越えてください。例外はアマビエちゃんくらいかなあ。でもアマビエも日本の妖怪ですし、和物の範疇ですよね。毬に関しては存在そのものが和。
そんな和テイスト目白押しの中、いきおいで上等舶来のテディベアを買ってしまった私の運命やいかに。上等舶来という言葉を使ってみたかっただけなので文脈の乱れに関しては見逃してつかあさい。
木目込みを完成させるためには、まだまた織らないといけません。年の瀬も近づきつつありますし、今の古い銀を織り終えるのはおそらく来年になるはず。まあ春の作品展には間に合えばいいか。伝統図案そのままではないため、審査でダメ出しされるかもしれませんけど。普通に作ってもつまらないので、クマの瞳の部分にはブルー系のビジューを埋め込んで、リボンにもマクラメと石のビーズで作ったパーツをあしらおうと計画しています。
こういうのを作って貼り付けたいけど何がどうなっているのかさっぱりわからん。巻結びに対する苦手意識を克服しないといけません。編み物だけでなく、マクラメも基本からやりなおさないといけない。平結び、輪結び、ねじり結び、タッチング結び、左右結び、三つ編みと鎖結びだけでは、いささか心もとないです。