不可能とまでは申さねど

 たまにネットで見かけていた「佐賀錦糸でタティングレースを」という情報が気になって、手持ちの糸で真似事など。写真右側がDAISOのレース糸、左が今は無きベルの錦糸です。目の数は相変わらず適当。フラッシュの関係で白が混ざっているように見えますが、シルク由来の光沢です。割と弛めに結んでこれ。

 糸の規格は中。ただし錦糸の規格はあってないようなもので、ロット次第で太さや色が微妙に違うため、これだけでは断言できないという前提を踏まえた上で、「不可能ではないが、私のようにマクラメのタッチング結びでタティングの真似事をするだけの人間が、これで本格的なドイリーを作ろうと実践したら、多分五十六億七千万年くらいかかる」とだけ。

 完成までに弥勒菩薩が如来になるわ。

 悪いこと言わんから、錦糸を買うなら太以上を買いんさい。

※懸案の薄いブルーは、織り進めたら気にならなくなりました。逆にいいかも。

最近は時代考証はしないんですか

 まあ私はVTR撮影するようになって以降のドラマなんてほとんど観ていないので、別にいいのですけど、今度の大河ドラマも

・当時ではありえない言葉遣い
・当時ではありえないメイク

 でごり押しする模様。逆にすごい。

※古墳時代のドラマで「父上!!」っていう叫ぶのもあったっけ。なんぼなんでも父上て。

逆にすれば幸せ

 タティングレースその後。マクラメ的考えを流用して、利き手に持つシャトルを結び紐、左手の糸を芯紐と捉え、芯糸の天地を逆にして、結び目を上から下につなげていけば、目うつしなんて七面倒くさい謎行為と縁を切れるのではと考え試してみて、無事成功しました。副産物として、ボードを使わずに指に掛けるだけで輪結びとタッチングが出来るようになったことも特筆すべきかも。えらい、私。シャトル操作だけを考えると、目うつしの手間がない分、早く結べるかも。結び目を引き締める時は利き手のシャトルを斜め上に引っ張ればさらに幸せ。

 シャトル操作になかなかなじめない人におすすめ。結び図を読み替えないといけませんけどね。図の天地も逆にすればいいのかな。

セルフポイント制度二巡目クリア

 毎日何かやったら1ポイントを付与していき、1,000ポイントを達成するごとに頑張った自分にご褒美をというシステム、ついに二巡目クリア。

 今回は、スチームアイロンを買うことににしました。かぎ針のモチーフやタティングの形を整えるのに必要だし、古経紙の再生にも使うために、蒸気の噴出面を上に向けても使えそうなタイプを選択。いちいち濡らしてストレート用のヘアアイロンを当ててなんてやってられねえ。起し板を利用してピンと張って、裏からスチームアイロンの蒸気を当てれば、昭和の古いよれよれ経紙も、多分織れる程度には回復するはずと期待を込めて。

 いちいちポイント計算するのが面倒になったため(おい)、次からはtodo用のミニノート一冊をやり終えたらにします。

 ポイントといえば、JRのポイントが失効寸前だったので、Tポイントに置き換えてもらいました。即Yahoo! 経由で日本財団に寄付。石川の復旧の一助となりますように。金箔を作る職人さんたちのおかげで、私達鹿島錦保存会も、佐賀錦も、本金の錦を織れるのです。

つまようじでピコットが出来る

 シャトルを使わずに、マクラメボード&タッチング結びでタティングレースもどきを作りたがってやまないあなたに、とっておきのお知らせ。ピコットはつまようじをぶっ挿せば同じ大きさで出来ます。本数で調整すべし。マステでくっつけて何種類か作っておけば幸せに。相変わらず掟破りの右タッチング結び(通常のタティングレースは左タッチング結びに相当)ですし、目を数えてすらいなくて雑ですが、とりあえず何か挿しときゃピコットが作れることは確認。マクラメの延長として、他の結び方と組み合わせたりもしたいので、モチーフの練習はまた後日。わしゃ寒色系の糸でいろいろ作りたいんじゃ。

 糸替えも絶対マクラメ風にやる方がやりやすいと思うんですけどね。別々の色で一つのカーブを簡単に結んだりできるのに。多分シャトルを使うメリットは、場所を取らないということと、手早く連続して結びが出来るという部分以外には、ないのでは。

 さて、鹿島錦。まだテストであぐりに巻いた分が残っていますが、古デジカメを引っ張りだしたので、ついでに撮影。わかりますかね。グリーンの糸の上、薄いブルーを入れているんですけれど、目視では生成りとほとんど見分けがつかない。とりあえずもう少し織って様子を見ます。

※目を詰める上下が逆だから右タッチング結びでいいんだ!! シャトル操作で目のうつしをしないでそのまま左芯紐で結べば、左タッチングになるのか。なるほど。右利きの私にとっては、いよいよマクラメの方が簡単にできるやないかい。

新しい色を試してみたくて

 中古糸のコレクションの中から今まで使ったことがない色を引っ張り出して新しく今織っている模様に挿してみたのですけど古い糸だから発色がよくないのかあるいは単に彩度が薄すぎるのか新しく古い糸を挿した割には隣の生成りと大差ないという結果にあいなりました。

 矛盾する表現を作為的に並べることで、私が覚えた困惑を可能な限り皆様にお伝え申し上げたいという気持ち、無事に届いていますか。届け、皆さんのところに。百聞は一見に如かずということで、とりあえずあぐりに巻いた分だけでも織り終わったら、写真撮ります。

 11日は今年最初の鹿島錦初心者教室やで。25日は総会のため、通常の教室はございません。25日に見学あるいは入会を考慮されている方、出来れば別の機会に。

タティングレースのシャトル操作に絶望した人に朗報です

 それはそう、誰あろう私のこと。まあ行ってらっしゃい戻ってらっしゃいのシャトルの運びは別に問題ないんですけど、結び目を移すという行為がマクラメ族の私としては許せない。それはマクラメの世界では間違いなく失敗だから。苦々しい想いをたくさんしてきたから。だって結び紐だと思ったものが芯紐になるんですよ。左右結びとはまた違う形で。輪結びになると「間違っています」だし。輪結びに生存の権利を!! 輪結びさんを排除するなんてまずもってありえんと、憤おろしい想いを抱えたまま生きていくのは嫌なので、代替策で試作。タティングニードルという方法も考えましたが、どうも調べた限りではもっさりとした仕上がりになるという話なので、 力 業 で 糸 同 士 を マ ク ラ メ ボ ー ド 上 で 結 び ま し た 。100均のレース糸使用。人はこれを普通のタッチング結びという。古巣で安心感に包まれた次第。適当に結んで芯紐を引っ張ってループを作ってみたでー。ここまではお茶の子サイサイやでー。ただしこの後の処理の仕方は不明。やはり処理液を買わんといかんやろか。伝家の宝刀木工用ボンドじゃダメ?

 マクラメ的に考えると、タティングレースの基本は左タッチング結び。結び図通りに作りたいなら、右芯左結び紐で左タッチングを延々なさるとおそらくよろしかろう。私は右タッチングの方が圧倒的に得意なので逆にします。大丈夫大丈夫。気づかない気づかない。誰も細部なんて見ない。そうでしょキャンディ。ずっこずっこず。

 なんちゃってタティングレースを取り入れることで、マクラメのバリエーションも一気に広がりそう。まあ、効率的にタティングをやるならシャトルを使った方法を極めるのが確実なのでしょうが、私はポイントにちょっとしたタティング風の飾りが欲しいだけで、壮大なドイリー沼にはまりたいとは思わないので、これでよしとします。結び始めは仮結びにした方が、多分後で処理しやすい。今回試しに一結びでやったら解くのが大変でした。

※これを佐賀錦糸でやる人って、精神的な闇を抱えていそうなんですけど大丈夫ですか。まあ太糸以上ならいけるかなあという印象。シャトル使いなら楽勝なんだろうか。中古糸コレクションの中に、確か紙巻の太糸が何枚かあったはずなので、暇な時に確認してみます。

※ニードルは逆に結び紐の誘導に使った方がよさそう。

※マクラメとは目を詰める上下が逆=結びの天地が逆=右タッチング結びでよかったんでした。

リサショへ

 湯江のDAISOと諫早のACBをはしご。今日は初心者向けのかぎ針の本(110円)、どれで3つで550円の陶磁器コーナーから、ヤーンボウルによさそうな箸立てと渋い感じの陶器のマグカップ、それからトレイ代わりの器(花器?)を調達。箸立ては家に帰って内側をよく見たら欠けていましたが、まあ、毛糸玉の転がり防止のために入れるだけなので別に問題はなし。

 一緒に行った母はティーカップを3客と事務用品などを買っていました。

 我ながら実にサスティナブル。考えてみれば江戸自体の日本ほどサスティナブルな社会は珍しいかも。希薄な人権感覚とか、虐待の多さとか、いろいろと問題の多い時代ではありましたが、見倣うべき点も多いような。

 リサショ=昔の道具屋。

似て非なるものでした

 金曜日は、結局三度の静電気攻撃を受けて肩の痛みがぶり返した次第。手芸三昧だった土曜日、いい機会とばかりに、錦を数段で切り上げて、肩を上げずに作業出来るタティングレースにチャレンジ――したはいいものの、日付が変わって日曜日になるまで奮闘して、ようやく気付きました。マクラメと同じ結び方なだけに、かえって混乱するということに。

「結び方ならわかるし」と、シャトル操作の動画を最初ざっと観てから早速チャレンジ。時間を忘れて熱中して、不慣れながらもタティングの糸の持ち方で延々とタッチング結びが出来るようになったんですが、何か違うわけよ。タッチングで結んだ場合、ピンや針で固定しない限り、芯紐が結び紐の影響でゆるやかな曲線を描いていくのですけど、どう見ても逆なんよ。その曲線が。

「ん?」と不思議に思って再度動画を観なおしたところ、おージーザス、マクラメだと芯と結びの糸ははっきり分かれているのに、タティングの場合、シャトルで巻いてそれを移動させて間接的に結んでいくのですね。わしはてっきりシャトルの方を結び紐にするのだとばかり。

 結びの構造は同じでも、一度結び紐の方を芯紐にしてシャトルで結び、続けて芯紐を弛めてシャトル側の紐をピンと張り、目を移動させないといけないことを知り、愕然。

 なんでそんな面倒なことをせにゃならぬとブチ切れて、タティングから撤退。最初からシャトル側の糸を芯にして逆のタッチングで結んだ方が早いやんけ。←マクラメ的発想。

※いろいろ試してマクラメ的な手順で結んでも簡単なタティングなら造作もなく出来ることがわかったので、タティングのやり方は捨て、同じモチーフをマクラメで結ぶように鞍替え。わしは何もタティングを極めたいわけではないのよ。あくまでも錦の飾りにしたいだけ。シャトルは便利だからそのまま使う。左利きの人は、多分目の移動をせずにそのまま結べる模様。

※昔のマクラメの本は面白すぎる。七宝結びでプルオーバーが出来るんだってさ。