国会図書館検索が面白すぎて

 本登録(無料・ただし身分証明書必要)を済ませた後、デジタルコレクションで検索・閲覧できる資料が一気に増えたおかげで得られる知的刺激が、楽しいことこの上ない。大陸書房とか東洋書店とかのマニアックな出版社で検索するのもいいし、フランス民話を題材にした美女と野獣などでも知られる詩人のジャン・コクトー――コクトオ表記もあるため、ジャン・コクトで検索した方が効率的――などの個人名で検索するのもまた一興。悲しいことに私のPCではかなり読みづらいため、大型モニタなどを調達するまでは細々としか触れられませんが、いずれ時間が出来たらまとめて読もうと考えて、ブクマの日々です。

 男物和裁の本もあったでよ。タティングレースは、昔はタッチング・レース表記で紹介されていたため、検索する時はそちらの方もお試しあれ。昔の手芸本も侮れません。雄鶏社も結構好み。昔の料理の本も読むと楽しい。払った税金の一部でも取り戻せている気になれるのもいいですね。

※今年の母の日のプレゼントは、現金+博物館に出したショルダーバッグとカードケース&コンパクトミラーにします。

さすがのYoutubeにも

 メンズ向け着物のリフォーム(リメイク)動画はほとんどないですね。ベストやシャツはあるんだけど、私はそういうかちっとした服は出来るだけ着たくないんだわ。ゆったり派、それもジュディ・オングごっこが出来るくらいのゆとりのある服が好き。一種の胎内回帰かも。流行なんて知ったこっちゃないので、トラッドな飽きの来ないデザインがいいですね。洋裁の本も参考になるかもしれない。メンズ着物も二着――でいいの? 数え方――持っているのに全然着る機会がない。

 鹿島錦でこれが作れるでしょうか。中糸では結構な厚みが出るのが悩みどころ。

心は決まった

 稲刈りを終える頃になると、家の中に入り込んでよく粗相をする野ネズミに齧られて49本になった、どこのご家庭にも一揃えはある古ぼけた筮竹を再利用して、糸掛けの準備をしています。家にもあったもんでよう。捨てずに取っておいてよかった。もったいないは世界の言葉。今後もいろんな場面で使っていきますよ。基本長い竹ひごですので割と重宝。十段くらい解いて織り直すときにもヘラ代わりに次々挿せます。その気になれば編物も出来るかもしれない。

 鹿島錦保存会の初代糸掛けマスターの縛りは「必ず色替えをしながら織る」とのことですが、私の場合は「掛ける本数が少ない場合でも、全段は掛けずに必ず拾う段を設ける」にしました。多方面から「普通だそれ」と言われそうですが、誰かの普通は別の誰かにとっては圧倒的な非日常かもしれないわけで。そこのところをはき違えないように。それと、今この瞬間以降、私の前で「拾って織る方がよほど楽しくない?」なんて軽々しく口に出そうもんなら、容赦なく殺虫剤かけますから、そのつもりで。織り手のはしくれとして忸怩たる想いがないわではないですが、どう考えても織るより作る派の私の場合は、布をある程度確保しないと作りたいものが全然作れないんだわ。

 次の本金は色替えしながら織る予定でいるので、今回は全部単色。一部実験的に色替えするかも。

※次の本金用に描いた図案――なんですが、不安要素もあるので、もうちょっといじるかも。

※のっぽさん(´;ω;`)

メンズ向けにも出来るかもしれない

 着物のリフォームには昔から興味があったんですけど、なかなかメンズ向けのものがない。でも、ワンピースを短くしてウエストを絞らずプルオーバー風にしたりするなど、工夫を凝らせば着られるかもと考え、ユーキャンの着物のリフォーム講座に申し込んでみました。縫い方の勉強にもなるし、ACBに行けば着物反物いずれも選び放題ということで、材料にも困らない。

 古文書の読み方とどちらにするか迷ったんですけど、古文書はそのうちAIが読み取ってくれるはずですから、まず着物のリフォームを試してみます。自分のミシンは持っていませんが、手縫いでも出来るそうな。

 メンズでも着られそうなもの三種類くらい作れるようになれば御の字。多くは求めません。

※春夏はリフォーム着物、秋冬は手編みのニット生活が理想。

※ACBは染みがひどいのも結構あるのですが、反面安い。

薦められたもので

 Youtubeって、私のツボを見事に突いてくるときと、「なんでそんなものを薦める」と困惑させるときと、両極端。今回は突かれまくりました。だって水木先生だもの。サムネだけで「イワナ坊主が出るのか」ってわかるもの。

 ご当地妖怪の本を読むと、佐賀の妖怪としてひょうすべが紹介されているのがちょっと嫌。宮崎にもいわれというかゆかりがあるので、出来れば宮崎に熨斗をつけて差し上げたい。代わりといってはなんですが完熟マンゴーをください。

 佐賀には竜造寺家の猫がおるでよ。歌舞伎にもなっているでよ。

 ところで、最近の若人って、傘を使った後は畳む前に陰干しにしたりしないんでしょうか? 「すぐ壊れる」とか文句たらたらでイライラする。干せ。頼むから使った後は必ず干せ。

※拾う段を何段か残す形で、今夜から糸掛けの準備を始めるよ(・ω・)ノ

※話は「えー」でしたね。恐山物語。

2023年5月~8月の鹿島錦保存会の予定

【2023年5月~8月の初心者教室予定】

 隔週ではありますが、コロナ前と同様、一日通しての教室が開催されることとなりました。お弁当片手においでませ。

2023/5/11(木) AM9:30~PM3:30(目安)。
2023/5/25(木) AM9:30~PM3:30(目安)。

2023/6/8(木) AM9:30~PM3:30(目安)。
2023/6/22(木) AM9:30~PM3:30(目安)。
2023/7/6(木) AM9:30~PM3:30(目安)。
2023/7/20(木) AM9:30~PM3:30(目安)。
2023/8/10(木) AM9:30~PM3:30(目安)。
2023/8/24(木) AM9:30~PM3:30(目安)。

後19段拾ったら糸掛けるでー

 鹿島錦の他にもいろいろとやりたいこととかやるべきことがあるのです――と言い張って、糸掛けの正当化をはかってみる。私が後進のために鹿島錦保存会でやるべきことは、先日のLINEグループ作成でやり終えたわけですし。後は情報源としてのブログの維持くらい。

 なお頑なにSNSに移行しないのは、リプライに対しての応対が面倒だから。

 とりあえず数年提出物に使えるだけの長さの本金を今年中に仕上げて、一息つきたいんだわ。

※二代目糸掛けマスターを目指すのも一興かもしれない。初代は「色替えしながら織るて決めとるとー」とのことですし、私も何か縛りを設ければ、前向きに速織りできるのかなあ。まあ私の場合、速織りしてようやく人並みなんですけど(◞‸◟)

図説 佐賀県の歴史と文化

 隙間時間の検索作業。正会員登録すれば自宅の端末で読める「図説 佐賀県の歴史と文化」内にも佐賀錦に関する記述がありました。簡単なものに終わっていますが、経紙に関する説明は正しい。ただ「緯糸は金糸や銀糸」という表現はいかがなものか。

 リンク先を開けない方のために一部をスクショしてみたり。奥に向かうにつれて経紙が広がっているのは、分割して貼ってあるから。起し板に平たい足が付いているのも興味深い。

※これも会員登録していないと読めませんけど、「袋もの技法」が結構良かった。作業が詳細に記してあります。1980年の本なので図書館や古書店にあるかも。

拾って織ります宣言はしたものの

 右肩が痛くて遅々として進まず。しかもまた未使用の経紙をゲット。今回は梨金(錆金っぽい感じ)や市松系の変わり経紙でした。いよいよ収拾がつかなくなりつつあります。私はどこへ行くつもりなのか。

 今織っている自分の図案は、13本糸を掛けて、残り一段をヘラで確保しておけば拾わず織れるんですけど、さて、どうしたもんか。現時点では別に拾うのが苦ではないにしても、なかなか進まない。今のペースだと来年の成人式用のストラップの提出までに本金が間に合わなさそうで、それがちょっと不安。

 いずれは複雑な模様をがんがん拾って織れるようになりたいんですけど、どうも向いていない気がする。どちらかというとシンプルな模様&色で遊ぶタイプかも。

 とりあえずもうしばらく拾って織って決めよう。