まるで進まない鹿島錦。いっそおぐらさんが部屋に入ってきて邪魔してくれた方が、織れない状況を積極的に受け入れられるし、私も楽しめていいんですが、あいにく彼女は「女だってつらいのよう」と渥美清を向こうに回して訴え続けるさすらいの地区猫。今のところ空きっ腹の時以外は甘えても邪魔してもくれません。家に近づいてすらくれない。まあ我が家には「この家はわしたちが守る」と張り切る番犬も二匹いますし、さもありなん。
そんなこんなで、肩の痛みと格闘しつつ、先ほど鹿子を何段か織ったのですけど、なんでだろう、3-1の図案だと――鹿子ですら――綾の目では糸が綺麗に下りてくれない。なぜか隙間が目立ちます。まあ経紙の乱れも関係するのでしょうが、詰めるために平の目で下ろすとなると、途端に肩への負担が増しますので、あきらめていったん解きました。
負担の少ない小さな桝か、横の菱立湧を織るかせねば。それにしてもいつになったら織り終えられるんだか。副会長のIさんは一日六時間は確実に織られるそうな。無理。今の私には無理。