なかなかに難敵

 織れてはいますけど……いますけれど……これ一枚全部同じ模様で織るなんて出来るのかってくらいのローペースです。捨て織りを長目に織るつもりが、糸掛けの準備を始めてそのまま織り続けているので、そのあたりもあるのかも。ちょっと経紙が不安定。それと、今回実験的に平の目で糸を押さえています。基本綾で押さえる派なんですけどね。

 他の人のように錦にオールインしているわけではないこともあり、年数の割には経験値の密度がスカスカで、なかなか思い通りには織れず、今さら苦労をしている始末。でもいいのさ、こういう経験をしないときっと上達はしないから。ところで、オーロラ反射の砂子の美しさを伝えるには、果たしてどうやって撮影すればいいんでしょうね。やはり高齢者向け格安スマホのレンズでは無理か。

 解像度が高いカメラを使うと今度は錦の粗がはっきりして悲しみのズンドコ。辛い。

摩擦がすごい

 今の柄箔の経紙、かなり抵抗が強くて、押さえる時に変な音がします。くわえて、明らかに糸が入りづらい。何だこれ。本金や銀では経験したことがない感覚です。やはり定着剤の影響かなあ。

 懸案の糸掛けですが、平の目ですら糸であげづらいのと、試しに拾ってみたらそこそこイケそうだったので、結局全段拾って織ることにしました。ひところのように編物ばかりにかまてけているわけではないし、全段一色なので、多分前回の銀ほどは時間はかからないはず。拾うのは好きではないにしても、達成感はやはりありますし。

 裏で織ればもっと柄を活かせそうですが、今回はやりません。

NHKラジオ聞き逃し3/25まで

 NHKのラジオ番組で、佐賀錦をご自身でも織られている佐賀市の方が、電話で佐賀錦を紹介されています。

 聞き逃し配信はこちら。期限が過ぎたらデッドリンクになるのてお早めに。朝5時台の番組、再生開始から18分30秒くらいのところからです。

 A先生はたまたまリアタイでチェックされたみたい。早起きさん。内容についてですが、ちょっと情報が錯綜しているようで、並木多仲はスルーされていて悲しい。

※30段54目の今回の図案、さすがに全部は拾いたくねえということで、糸を掛ける目を確認。適当に選んだため右端のセルの色指定が変になっていますが、同じ色のセルの段は、同じ目になっているので、糸を一本掛ければよいんよ。もし全部掛けるとしたら20本必要。まあ全部は掛けませんけど、偶数目は拾わずに済むようにしたい。ただ、これ、織った時に模様が綺麗に出るかどうかまだ試していないんですよね。糸を掛けた後「織れませんでした」では話にならないため、別に古い経紙を立てて、試し織り専用にしようかな。

捨て織りに悪戦苦闘

 古い経紙で、ところどころ撚りがあるのですが、特に矯正はせずに織っております。ただ若干長さが不安定で(何で?)、ヘラや糸の目だけでは完全には平織りの目を確保できず、イライラしながら自分で拾っているところ。多分フィクサチーフ的なものを掛けてあると思うんですけど、その被膜が劣化しつつあるのか、ヘラ先が思うように通らねえんだわ。これは初めての経験かも。八段ほど「きー」と歯噛みして織って、ようやく拾わずに済むようになりつつあるところです。安堵。

 今回は捨て織りを長めに施した方がいいかも。汚い言葉は出来るだけ使わないようにしている私でも我慢できずに「くそが!!」とか罵っている間に日付が変わってしもーたわ。週末に糸掛けまで済ませます。それにしてもオーロラ砂子の美しさよ。これを活かすにはやはりある程度糸下の目が多い文様にしないとね。オーロラ輝子ってキャラクターがいましたねそういえば。

※子は鎹(子別れの後半)で泣かなかったことがない。どうすんべ。小三治師匠の子別れは明日捨て織りしつつ聴きます。

昔描いた図案をいじってみた

 原型は基礎織の桝――なのですけど、もうここまでいじると補足を書かなきゃわかりません。自分でもわからんかったよ……。

 これだと単色の方がよさそう。

※花の横の十字、ちょっとずらした方がバランスが良くなるはずなので、糸を掛ける前に描きかえ――と思いましたが、糸下七目は怖すぎるからそのままに。

皆さまお気づきでしたでしょうか

 鹿島錦教室に参加したはいいものの、糸掛けの道具を持参したのにハサミを忘れて、ミシン糸を力任せに何度も引きちぎっていたことに。

 まあそういうわけで、春分の日ということもあり、エイブルまで行ってまいりました。朝寝坊をして参加が遅れたのはご愛敬。それにしても初心者教室も新しく入会される方が増え、めっきり記憶力が衰えた身ではお名前を頂戴しても一度では覚えられない始末。AさんBさんと勝手に心の中で呼んでいたりする次第です。何なら今日は同期のOさんの名前もあやふやになっておりました。出てくるまでえらい時間かかったよ。辛い。確か今年は一度もお会いしていないような気がします。

 ところで、一昨日立てた古い柄箔の経紙ですが、やはり生成り派と淡いブルー派に分かれる模様。でもだいたい「単色でもよさそう」という感じでした。皆考えることは一緒やねえということで、意表をついて一部二色で織ろうかと(´・ω・`) ベースは生成りにしようかな。

 犬の散歩中にいろいろ考えたんですけど、もしかしたら生成りの矢羽根に淡い色合いの花を散らしたら映えるかも。

※今日入会された方は、今基礎織をされている方のお友達だそうな。仲間がいると続けやすいので、良きかな。

さてどの文様を織りまひょ

 一通り整えた経紙を前に思案しきり。自分で作った平組万字の図案にしようかと思いましたけど、花を入れたものもいいかも。経紙の幅は27.2cm。保険証類入れを都合4つ作るとして、1枚まるごと同じ模様で織って足りるかどうか。足りなければ足りるものを作ればいいやの精神で。

 実演の担当の日までにある程度は進めておきたい。

※25日の展示準備、最悪の場合13:50頃の到着になります。オンライン研修の時に私だけに負担がかかるの、何とかしてほしい、まじで。

静電気対策その後

「電荷的相性の良い素材の服を選んで着る」「服と肌の間に導電性の高い金属を身につける」という昨年からの静電気対策は相当効を奏しました。ほとんどの場合大丈夫でしたけど、何度かショックに見舞われたりもして。だいたいが触る相手の方が帯電しているケース。フリースを着たがる母とか、ポリエステルを着たがる母とか、アクリルを着たがる母とか。母め。

 やはり万全を期すために、静電気を除去するための「魔法のふさ」を買った方がいいかなあ。でもこれくらいなら作れそうだし……と、葛藤の日々でしたが、そもそもの材料がないため、結局買うことに。

 楽天の組紐屋さんの直売の方が、色のバリエーションが豊富でした。金具は銀と金があるみたい。リンクは銀の方に張っています。アフィにあらず。

防火管理講習会……だとぅ……

 昨日はあけぼの落語会と博物館の展示の搬入が重なり大わらわ。展示準備の25日にも実は防火管理者講習会の予定が入っております(父の)。私はPCのセッティングをするだけでいいんですけど、今日改めて受講時間を確認したら13:30から。おージーザス。展示準備は13:00からなのに。

 ZOOMだったらマイクの切り忘れなどやらかさないように常時(父の)監視が必要なのでどうしようと汗をかきかき指定URLを見てみたら、拡張子はhtml。ん? 転送でもすんの? と思いましたけど、試しにアクセスしたら、どうもライブストリーミングでの講習らしい。入るだけなら入れましたし、埋め込み画面が表示されてカウントダウンされていたため、時間になったら自動的に表示されるかな。

 自分で作ったものは自分で展示するというのが会の不文律なので、どうしようかと思案中。特に私の場合は小物が多いので、自分でやらないと迷惑かけるんよねえ。

 念のためサポートセンターにメールを送って確認中。

 

春風亭貫いちさんを観てきたよ

 面接風の喋り方が一部で人気のYoutubeの某動画と一緒だーと感動した次第。圓太郎師匠はちょっと何かが違うような気がしましたので、多分今朝東京を出てこちらにいらっしゃる間に人には言えないいろんな経験をなさったのでしょう。

 今日はやたらと忙しく、午前中10時くらいまで仕事に出て書類を印刷してから自宅に戻って、搬入予定の品を確認し、金具部分をマイクロファイバーで拭きあげてから一路祐徳神社の博物館に。事務局のTさんに点数を確認してもらい、A先生とデートの約束(嘘。大先生の形見の織り台の受け取り)をしてからドラモリで買い物を済ませ再度自宅に戻り、雨の合間をぬって犬の散歩。それから新しく経紙を台に立てて平の目を軽く拾ってから、落語会のある旅館あけぼのへ。到着後に第二駐車場を探してぐるぐる回って無事駐車。相も変わらずナビだよりですが、多分次回からは自力で行きつけると思う。停まっている車の数は思ったより多かったです。でもどれも宿泊客のもののようで、ちょうど外に出ていらした先代主の娘さんで主催を引き継がれた歴戦のコミュ強の若女将から「受付まだですけどロビーでどうぞー」と声を掛けられて中に入ったところ、誰もいませんでした。例によって例のごとくほぼ一番乗りだったにも関わらず、椅子に座ってDS版のリヴリーに餌やりをしている間に抜かされて、整理券では4番ということになりました。

 今回は全席自由の早い物順ということで、「4番様。わし4番様」と若い番号の整理券をこれ見よがしに振りかざし受付を済ませ早々に会場入りした後は席を確保。椅子席の前から二列目の一番右端、椅子を斜に置いてあったところを無事ゲット。前回とほとんど同じ位置です。基本的に端っこが好きなんよ、わし。それと、左右の席はかみしもを切る時の噺家さんと目が合う感じがして楽しいんやわ。

 まあ、ほとんどの人は圓太郎師匠目当てだったと思います。でも私は実はどちらも観たかったので、その点は満足。ちょうどコロナと重なって前座としての修業期間が延びた一群は、出来るだけ応援してやりたいということで、菖蒲がかった薄い藤色の着物に黒紋付で初々しく高座に上がる貫いちさんの姿を見て「よう頑張ったのう」と拍手で迎えた次第。でもね、開口一番だし、何か軽い古典の滑稽噺でもやるのかなあと思っていたら、意外なことに新作やったんよ。勇気あるなあ。確かYoutubeの一門会では代脈だったっけ(適当)。駐車場の位置の関係で帰りに正面玄関を通っていないため、今回の新作のタイトルの確認が出来ずにいるのですけど、野菜嫌いのじーさまと野菜を食べさせたい孫の話です。現時点では検索しても見つけられず。他の会では野ざらしとかなんですね。とりあえず旅館あけぼのからのLINEでの総括を待ちます。※もしかしたら「ZIN――仁」かも。

 一方の圓太郎師匠はさすがに古典の二本立て。雛鍔と化物使いでした。雛鍔は本当楽しめたんですけど、わしねえ、化物使いのマクラの中のマイクロアグレッションに気付いて以降は、何一つ楽しめなかったんだわ。小朝師匠の時もそうだったんよね。師弟で要らん事言わんときと心の底から思う。もったいない。フェミニズムに傾倒している人が小朝師匠のマクラを聴くと、多分ブチ切れるに一票。私も圓太郎師匠のプチ差別に、ブチ切れまではしなかったものの、何か悲しい気持ちになって、後半全然楽しめなかったんだわ。4,000円も払ったのによう。

 なんだかなあと思いながら帰宅したわけですけど、道中「私ももうちょっと大人になった方がいいかも」とは思ったよ。流せるところは流して、受け入れがたいことでも受け入れる努力をしていかないといけないのかなあと。お金払った以上は楽しまないとね。

※帰りの運転中に「44-44」という嫌がらせのようなナンバープレートの車に遭遇したのは逆にラッキーだったかも。でもね、太良に戻ってから二台のDQN系車が100km近いスピードで追い越していったのにはムカついた。追い越さんでもすぐ曲がるとこやったわいな。「サルが車の運転なんかしちゃいけません」なんて書いたら失礼ですか。サルに。

※雛鍔は本当面白かったですよ。化物使いももうちょっと楽しみたかった。ちなみに一つ目小僧だけで大入道とのっぺらぼうは出てこず。そういう型なのかな。それとも時間の関係か。

※今回もくじは当たらずじまいで口惜しい。隣の席の人がサイン色紙が当たっていてうらやましかったよう。前の時も近くの席の人が当たっていたよね。前回同様と言えば開始早々お尻が痛くなったのも同じです。何でだろう。そこそこクッション性の高そうな椅子なんですけど。あとどうも会場の中で私だけが痛くなっているような気がする。皆平気みたい。今回はゲル素材のハニカムクッションを持参して臨んだにも関わらず、開演後10分くらいで痛くなりました。おージーザスと嘆きつつも、仕方ないので純毛のネックウォーマーとハンドウォーマーもお尻の下に敷いてしのいだ始末。周りの人に「こいつ座高すげー」と思われていたら悲しい。次回はクッション二枚体制で臨みます。

※前回も斜め後ろの席の連中の会話にイラついたと書きましたが、今回はの斜め後ろ軍団のおっさんたちが「市馬は飽きたから来んでいい」とか言っていてイラっとしました。お前らが家にこもっとれ。でもその人今回の会のめくりを書いた人らしいよ。ちっ。

※帰宅後さらに一段拾ったところ。明日(こそ)は整えます。デッドストックと思しき経紙は出来れば使いたくない。箔ですのでキラキラですよ。実物の美しさを過不足なく伝えることが出来る撮影技術が欲しい。砂子の部分はオーロラ反射する素材で輝いております。