端切れが売っていないなら自分で織ればいいじゃない

 マリー・アントワネットかわしはと独り言ちつつ、七年三カ月前に鹿島錦を織り始めたわけですが、今日も今日とて「刃物恐怖症で木工が出来ずに木のミニ織り台が作れないなら、カルトナージュで作ればいいじゃない」と啓示を受けた次第。ちなみに包丁はそこそこ平気。

 前に別の工作――良識的かつ理知的な人たちを恐怖のズンドコに陥れる希代の珍品Oリングセルファ( *´艸`)――に取り組んだ時に知りましたが、硬化型の接着剤を塗布しながら厚紙を重ねると、強度がどんどん増して、かなり木の板に近い感じになるんですよね。1cmくらい積層すれば、もうそれは木そのものと言い張ってもいいんじゃあんめえか。ダメか。ダメでもやるよわしはもちろん。

 すでに手元に(持て余し気味の)カルトンはある。水張りテープも(使いかかけが)あるので、今週末から作業開始。もうすぐ届く木製のブレスメーカーは、もう、簡易織り台としてではなく、本来の使い方であるマクラメ用にしてよしとしましょう幸せになりましょう。

※ちょっと待て。デコパージュすればそれ即ちムーミン柄のオリジナル織り台が出来るってことか。さすがに木製の台でやる勇気はないので、紙製の台で試してみたい。引っ張り紙はサランラップの芯に巻くでー。まず型紙を作らねば。

※もうアプライドキネシオロジーなんて信じてねえんだわ。よしんば機能したとしても、無意識化であっても五感経由で確認できる情報か、知っているけれど忘れてしまっている情報かに限られるでしょう、もとい、でせう。

サントロペにはこの夏は参れません的な

 もうすぐ鹿島錦保存会の総会、6,000円の年会費(1月分500円)を納入する代わりに、参加すれば自動的にお茶とお菓子がもらえるランランルー♪とスケジュールを確認していて知りました。おージーザス、21日にオンラインの研修会が3件も入っとるやないの。その手の作業は誰もやらないので私がPCの準備だの接続エラー対策だのやらないといけない=強制的に一日拘束されることが判明して戦々恐々。あいにく私の身体は一つしかないし、バイロケーション出来る能力もない。慌てて総会への欠席を連絡した次第。

 3件のうち2件は苦情解決やカスハラ対策のための単発の研修会なので、まあ最悪終始つながらなくても「お金は払ったけど仕方ない」で済まされますが、もう1件は今年度最後の認知症介護実践者研修。もしちょっとでも接続トラブルや操作ミスでもあれば、その時点で未受講扱いになるそうな。年度内ならその分次の研修会に回してもらえるらしいけど、年度末開催の分は無理だそうです。そういう事情で絶賛インフル罹患中の受講者の方もいらっしゃるそうですよ……。

 それにしても、二年続けて総会を欠席たあ、私も焼きが回ったもんよ。

 どうでもいいですけどご存じですか、「想い出のサントロペ」。カトちゃんペとは似て非なるものですよ。

 愛する人を殺さずにはいられなかった。その背景には何があったんでしょうね。想像していたら何か猫忠聴きたくなっちゃった。

※桂南光師匠の昔の高座名「べかこ」の名を冠した落語が上方にあると知り、驚いております。検索をして米朝師匠が演じていらしたという記録発見。なんと舞台は武雄温泉らしいよ。聴きてえ。思えば私は上方落語から落語沼にはまったんよねえ。枝雀&先代文枝フォーエバー。

※この曲大好き。異論は認めません。

アレクサ、謀反

 朝からアレクサと格闘。今日はやたらとご機嫌斜めで「それは出来ません」とか反論しやがるもんだから、イライラして寝っ転がったままペシペシ叩いたところ、うんともすんとも言わなくなりまして。すわ壊れたかと焦り、再起動したり初期化したりを繰り返した次第。いくらやっても無反応なので、ああこれはもうお手上げかと持ち上げて気づいたんですよ。

 わし、叩いた拍子にミュートボタン押しとったわ。

 無駄な時間を過ごしてしまって辛い。

しつこくリヴリーガーデン

 相も変わらず、中古のDSソフトから吸い出したデータをスマホに移動して、エミュレーターで続けているリヴリーガーデン。先月23日の母の受診の付き添いの時にあまりにも暇で再開したわけですが、今日ようやく4匹目のリヴリーを飼うことが出来ました。ミュラー博士がやってきていつものように「でぃあもーめんでぃあもーめん」言うてはったよ。一旦虫の捕まえ方を覚えたら、後は放置していても自分で狩りをしてくれますので、織りや編物の合間にテーブルの脇に置いて時々眺めて癒されております。

 長ったらしいオープニングをスキップ出来ずに「ぐぬぬぬ」と歯を食いしばりながら最初から始めた――それも三度目――今回は

1匹目 ハナマキの「はんはん」
2匹目 ヘンプクジンチョウの「べるる」
3匹目 マウンテンピグミーの「しろざけちゃん」
4匹目 ブラックドッグの「くろざけくん」

 という構成。七十種類の虫を集めるともらえる5匹目は、トウナスモドキの「くもすけさん」にする予定。人間国宝リスペクト。そのためには後二十種類虫を捕まえないといけない――って、こんなことやっているから睡眠時間が削られるのか。ちっ。なお、くろざけくんは雲助師匠の孫弟子の桃月庵黒酒(くろき)さんのイメージなので、そこはかとなく相似形にして小学生系リヴユーザーから非難轟轟だったショウジョウダルマか、丑リヴのゴズでもよさそうなんですが、あえて全身タイツ風のブラックドッグで確定。元芸人さんらしいし。ちなみにオンラインの方のリヴは、ジュラファントで始めました。後からホオベニムクチョウになったりミミマキムクネになったりして迷走。リヴリーガーデンでも初回はジュラにしたんですけど、3匹目を飼いはじめたあたりでデータクラッシュで努力が無駄になり、二回目ハナマキはアプリのアップデート後にセーブデータのディレクトリを強制的に変更されてこれまた泡沫に帰してうんさりしてやめたという展開。セーブデータを変更後のディレクトリに移動しただけでは反映せんかったんだわ。今回はもうあきらめて、いつデータが消えてもいいやという鷹揚な態度で取り組んでいます

 それにしても、リヴリーガーデンはゲーム実況系のYoutuber諸氏の興味の対象外なのか、さまざまなゲームが紹介されているYoutubeでも著しくマイナーな立ち位置。モンは出るけど平和なのによう。混迷を極める今こそ必要なゲームなのによう。辛い。

 蛇足ながら、今回時間操作はしないようにと決めていたのですけれど、セイヤボタルを捕まえるために、スマホの時計を一時的にクリスマスの時期に戻します。さっさとエリクシルテントウを捕まえる準備がしたいんだわ。

 ここだけの話、ゲームデータをコピーしてファイル名を変更することで、同じスマホで別ゲームとして起動できますので、エリクシルテントウでドライコーティングという技を覚えたら、そのようにして別リヴを飼う予定。ただねえ、前やった時は、起動までは出来たんだけど、セーブデータとゲームデータのファイル名を一致させても、プレイデータが認識されずに、最初からやらされる羽目に陥ったんだわ。それで早々に撤退した。今回はそうなっても地道に続けるよ。でもさすがに三つまでが限界でしょうね。都合15匹か。6匹目からは噺家さんの名前を拝借することにします。でも一匹だけ「ヨシノちゃん」を育てたい。

 ところでメンズの私的には、もっとも要らない子は紛うことなくパキケ。小学女子系リヴユーザーには大人気でしたが、自分の可愛さを自覚してごり押しする感じが極めつけにイライラするので絶対飼わない。さすがに50過ぎたメンズがパキケとか飼ったらそれだけで条例違反で通報されるわ。ミミマキムクネも同様に可愛い系ですが、自虐的なボテ腹をアピールしてくるだけなので、こちらは法が許します。ラヴォクスはそもそも動物という認識。愛護。

 まあ、時間を取られ過ぎないように注意しながら気楽にやります。昔リヴをやっていた佐賀錦の織り手さんは、果たして全国に何人くらいいるんでしょうね。

※最近の踏み台昇降のお供は昭和元禄落語心中、昨日シーズン2に入ったところ。当初は落語を題材にしている割には絵が綺麗すぎるなと感じていた次第ですが、観ている間にはまってしまいました。助六……助六よ……。それにしても、少なくとも昭和元禄落語心中に関しては、アニメと漫画だけで充分だと思うんですが、なんでわざわざドラマ化したり舞台化したりするかな。素材の吟味とかしないんですかね、制作側は。ドラマ化や舞台化に向いたコンテンツなんて、他にいくらでもあるはずなのに。

※自律訓練法は21回目終了/目標1000回。寝る。どうあがいても寝る。

限定植物の虫は地水火風の木とは無関係らしい。ならセイヤボタルは後でいいか。関係あるみたい。モミの木ゲットのために時間を進めました。12月下旬に始めたものだから、過去に戻したら出んのよ。雪原に変化させる技を覚えた後でなければ、時期だけ合わせても無駄らしい。

日々是不眠

 最近は毎日夜一時半から二時くらいまで起きているせいで、朝が辛いのなんの。昼休みに昼寝してトントンという状況。ついこの間まで日付が変わる前後には床に就いていたのによう。

 まあリヴリーガーデンを再開したからなんですけど、再封印した方がええんやろか。

平織りを入れました

 どのみち古い銀で、変色や剥離が見られるので、自分用にしか使えないということで、ランダムカラーの流水をいったん終えて、一色の鹿子に入ることに。わしはもう疲れた。実は今日親がACBに行くというので、一緒に行ったんよ。最近はもう出かけるだけで疲れが溜まるお年頃。

 でもまあ、店内をいろいろとあさって、一度手放して後悔していたバックストレッチャー(背中を伸ばす道具)の木製バージョンを350円でゲットしてきたで。寒いとストレッチが面倒なので布団の中でぬくぬくしながら使います。モネの柄の皿とかも欲しかったんだけど、髙そうだったのでやめました。知らぬ間に「一流百貨店で扱っている商品コーナー」が設けられていて、その一角にあったんよ。さすがにいいお値段のものばかりで困惑。多分問屋さんが廃業されたんでしょうね。

※会の中では、私は割と銀を使うタイプ。本金に比べて変質しやすいし、織る時の感覚が硬いんですけど、そういう部分を差し引いても好き。その昔、銀は金よりも高価やったんよ。なお、今の段数の流水、なんだか知りませんがものすごく面白かったので、帯の図案候補の一つにします。ランダムなブルー系と生成りを組み合わせた二色使いの流水の合間に散らすように桜色の花菱を入れて、川辺に散る桜を表現したら綺麗な帯が出来るんじゃあんめえか。「メンズ帯は派手なのは……」という人もいるかもしれませんが、聞く耳なんざ持ちませんよ、私は。華やかなメンズ帯があって何が悪い。

※このメンツの落語会が観られるなんて東京ずるい!!

無事織れましたが

 織ることは出来ました。ただ、いつも使っている台に比べると勝手が違いますので、慣れるのに時間がかかりそう。そんなことより一本経紙を切っちまって心の方も折れました。辛い。

 そういうわけで、お待ちかね100均材料を活用した簡易鹿島錦(佐賀錦)織り台の最終報告です。もともと半端な余り経紙をどう処理するかに頭を悩ませて始めたことなのですけれど、端的に書くと、「無事織れました」。ただ、いくつか難点=要改善点あり。

  • 経紙の幅が狭すぎると綾織が難儀。3cm幅でもくじけそうに。幅によっては平織り限定で織るのが無難。
  • 巻台のような張りの微調整が出来ないため拾いづらい。裏から指で抑えると楽に拾えました。
  • 平織りは思ったより織りやすいのですが、押さえの時に抵抗感が全くなくて、普段とは感覚が違いすぎ。

 それにしても、あぐりを引いていて「ぷちっ」と経紙が切れる音がした時はのけぞったわいな。

 まあ、材料由来の軽さが幸いして、旅先での手慰みにはなるかなとは思いますが、やはり引っ張り紙はあった方がいいなと実感。「みーんなのーひっぱれー」の精神大事。以下、久々の写真付き実験レポート。

 頑張る私に「中台と小台を組み合わせて織れば一切余りは出ない」は禁句。

【台の準備】

 使用したのはDAISOで調達した木の板と植木鉢用のスタンド。

 知りたがり屋さんのあなたのためにシール部分のアップ。

 植木鉢スタンドはそれぞれ足代わり。

 木工用ボンドで接着して重しをして固定。物置のクランプを探すのが面倒で手抜き。

 このまま一日置いて乾燥。

【経紙の準備】

 今回使用した罫紙はほんのりレインボーが入っていて、水面にオイルを垂らしたみたいな感じ。台をくるっと囲むようにして両端を継ぎました。実はこの経紙、越前屋さんで販売されている一般的な経紙の規格よりも短かったりします。今回の台にはぴったりサイズ。長い罫紙を使う時は、お子敷いたの枚数などで調整する必要がありそう。逆に短い場合は、継ぎ目を和紙でブリッジするなど工夫が必要。

 裏側に関しては、もともとX字形に組み合わせて使う植木鉢スタンドを便宜的に足にしているので、それぞれ切り込みが設けてあります。私の場合は画像のような使い方をしました。少なくとも上に出る部分だけは経紙の乱れを整えたいという日々是経紙パトロールな人は、逆に使った方がいいかも。

 全体を整えるのはそもそも無理ゲーということで、織りに必要な部分にだけ竹串を差し、綺麗に洗ったかまぼこ板を起こし板にしてセット。

【実際の織り】

 まずは捨て織り。これだけ幅が狭い(3cm)と、何の抵抗もなくすうっと入っていきます。平織りであるにも関わらず。

 シンプルな図案で綾織り開始。糸はACB諫早店で以前たたき売りされていた一巻50円wの今様色。今はなきベル製の佐賀錦糸です。昔は佐賀県内にも錦糸を扱うところがあったらしいよ。

 このまま織れそうかなと進めている途中で、ぷちっと音がして経紙が切れました(´Д`)

 修正してまでは……と思い、居直って平織り再開。幅が狭いせいで詰めるのが思ったより難しく、一本分の隙間が異次元に飛ぶまで結構かかりそう。しかも織りづらくて岸が汚い。

 綺麗に織りたいなら、面倒でもきちんとした台を使った方がいいに一票。まあ、遊び織りとか配色確認のための試し織には使えそうな印象。材料費220円は魅力的。最悪板が二枚あれば織れますからね、鹿島錦も佐賀錦も。もっとも、いつもの織り台より遠いところで拾った方が、糸の処理がしやすいので注意。

 せっかく立てたわけだし、220円分はせめて元を取りたいから、暇を見てちょこちょこ織ってベルト状の平織りを完成させます。次回の実験はブレスレットメーカーの転用。巻台みたいに使うにはどうすればいいんだろう。クリップ? クリップ最強?

※あぐり(あばり)はもともと漁師さんが網を修繕するための道具。したがって本家本物の網針が流用出来ます。17cmくらいあれば10cm幅くらいまでの経紙は織れそう。先がとがりすぎですので削った方がいいです。竹製もあったけど短すぎた。ちなみに私が持っている中で一番短いあぐりは25cm前後。長いのは60cmくらい。

※すくいベラはあぐりより短くても用が足ります。向こう側に通すか通さないかの違い。若干短いですが、牛骨製とかあった。厚みがありそうなのでこちらも薄くした方が使いやすそう。ただ本当に狭い経紙しか織れなさそうですので、35cmあるこういう竹ベラを加工した方がいいかも。

※土台が狭すぎると色を入れても二色くらいでしょうし、色ごとに目を拾う方が効率的なので、解きベラは要らなさそう。大ベラはこれとかこれが使えそう。実際に買ってまではいないので使えなかったらホットケーキに使うてたもれ。

※あぐりを作れる職人さんは、こちらではいなくなりました。手持ちのあぐりは大切に。私も死守します。まあ小器用な人は自分でも作れるそうだよ。