ホイール・オブ・タイム一気見

「時の車輪」というファンタジー小説をドラマ化した「ホイール・オブ・タイム」を、今度の台風に合わせて一気に視聴。どうせ停電するだろうということで、あらかじめ端末にダウンロードしておきました。

 AmazonのCEOが、HBOのゲーム・オブ・スローンズに匹敵するオリジナルドラマを作りたいと言ったとか言わなかったとかネットに書いてありましたけど、うーん、さすがに「匹敵」までは至っていないような。頑張っていますけどね。珍しくアジア色の強いファンタジーなんですけど、なんかしっくりこない。最近の作品なので、いろんな人種や属性の人たちが出演していて、まさにダイバーシティという印象を受け、そこは社会福祉的な側面から見たら素晴らしいとは思うのですが、いかんせん、国や地域ごとの人種の統一性が見られなくて違和感がすごい。設定上、そのような状態が何千年も続いていたはずなのに、遺伝的にミックスしているようにも見えない。各人種の俳優をぱっと取り出してぽんと舞台に置きましたという感じのお手軽感。どういうこっちゃと訝しく受け止めざるを得なくて、話がなかなか入ってこない。

 オープニングでは織物をイメージしたCGを使っているので、そういう次元では楽しめるんですが、そこだけ楽しんでもという感じ。決してつまらないというわけではないし、昨今の日本のドラマに比べればしっかりと作り込まれてはいるにしても、諸手を上げて褒めるほどではないかなあ。原作は一切読んでいないため、そのあたりの整合性に関しては不明。蜘蛛の糸みたいな絶対力の演出も、やはり織りをイメージしたものなのかも。2ndシーズンに期待。

※青アジャのモイレインを演じるロザムンド・パイクは、タイタンの逆襲のアンドロメダ役の俳優さんらしいです。出演作の中でも特に評価が高いゴーン・ガールは未視聴。

※遺伝的多様性という話題になると必ず出てくるハプスブルグ家。なお鰐淵春子さんもハプスブルグ家の血を引いていらっしゃるそうな。