腰に爆弾を抱えつつ、搬入に行ってまいりました。今年は突っ立っている時間の方が長く、ほとんど役には立てませんでしたが、皆さまお疲れさまでした。「重かとば抱えんといかんけんが、痛めたとばいねー」なんてお声掛けもいただきました。言えなかった。「床の上のゴミを拾おうと前かがみになっただけでやりました」なんて、口が裂けても言えなかった。
作品総数は124点前後。当番ではなかったため、また聞きでうろ覚え。127点。下げ額、バッグ、袱紗、名刺入れ、木目込み人形等、会員諸氏の力作ぞろいですので、是非開催期間である3日5日6日のいずれかにご来訪くださればと存じます。最終日の展示は五時までとなっています。去年早じまいしていろいろあった模様です。申し訳ない。
展示品の中で私的にツボだったのは、東京の会員さんが出していらした胴掛。拝見したときに「おおおおお」となりました。佐賀錦と銘打った平織りの胴掛はネットでも買えますが、鹿島錦の綾織の胴掛は始めて見ました。息子さんのために作られたという話なので、錆金(マット調の反射の少ない本金)だったのかな。
長唄の皆さんがご覧になったら、私同様「おおおおおお」となること請け合い。
それと、準備後に知ったんですが、会期中、一日限定五名様に、鹿島錦の根付の製作体験をしていただくのだとか。ほらもうワクがムネムネしてきた。そういえば、大先生が会場にいらしていたときは、必ず文化祭前に十数個仕立てて、「あなたにあげるー」と、来訪された方に渡されていたんですよ。涙。
久しぶりにいろんな錦を見て、刺激になりました。私も今夜からまた織ろう。単色ばかりになずんでもいけないですね。でも今の銀はさっさと終わらせたいので単色オンリーで織るでよ。
※贅沢な名だねえ。