大惨事世界大変(オヤヂ風に)

 わしはもう疲れた。

 実は昨夜流水を織っている時に、ぶちっとやってしまったのですよ。経紙を切っちゃった。今回は今までにないパターンで、目を拾った後のへらの起こし方が足りず、杼道が狭くなり、あぐりに巻いた糸の部分が引っかかって切れるという、とうてい織り始めて六年目とは思えない切れ方。

 わしはもう疲れた。

 なお正しい紙の継ぎ方は先日間接的に教わりました。しかーし、もっと手前で切れていたらその手段を用いるにしても、昨日切れた部分というのが、経紙の上端から4cmくらいのところなんですよ。人によっては「そこまで織らないよ」という位置。しばし思案して、ボンドを橋渡しするように塗って応急処置。

 その後乾くまでなんも出来ねえということで、アケタの1Cを片手に、外付けHDDから引っ張り出した伴奏音源を再生しつつ「ミファミファミー ミファミファミー ミファソラファー」と吹いていて、ふと「この接着剤の継ぎ目のところを金継風にしたら綺麗なんじゃない?」と思いついて、試しにガンダムマーカーで塗ってみたらと実行に移したのが運の尽き。早速継ぎ目に沿ってマーカーの先をすべらせたのですが、うまく塗料が出ない。ガンダムマーカーって、ユニポスカみたいな感じで、ペン先をぐっと押すと中に沈んで、中の顔料が出てくる仕様なのですね。ああもうとイライラしながら、より塗りやすくなれーとオカリナに芯を強く押し当てたとたん――もう展開が判りましたね。せーの――ドバァ。

 おかげでオカリナも指もメッキッキ。服も汚れるし、錦を汚さなかったことだけが不幸中の幸い。大事なことなのでダメ押しで書きます。

 わしはもう疲れた。