オカリナ粘土は何がよかろ

 陶芸用を二台(うち一台は電熱線故障中)、七宝用を一台と、電気炉は都合三台所持しておりますので、直接陶土で作ってもいいんですけど、焼く前なら何度でも作りなおせますが、焼いたら素焼きであろうと最後ですからね。そもそも立体造形苦手族の私に作れるのかどうかという問題があり、焼かない粘土で試しに作ってみたいお年頃。普通は「まずオーブン粘土」なんでしょうけど、オーブン粘土で作るくらいなら陶土で作って焼いた方が早いもんでよう。

 いろいろ調べてみたところ、焼くまでは硬くならないポリマー粘土とか作りやすそう。ただオーブンでの加熱時に変形の可能性もあるらしい。特にラビュームあたりがあやしい。

 焼かない粘土で調べて「ひなたぼっこ」というものを見つけました。まあ存在は前から知っていましたが、詳細を調べたのは初めて。なんでも土と樹脂を混ぜたもので、乾燥させると植木鉢などにも使えるらしい。水がかかっても大丈夫。でもそのままで処理もせずに水に漬けっ放しにするのはご法度。これも乾燥時の変形が目立つらしいので、オカリナを作るとしたら、ラビューム&歌口と本体を別に作って、型に嵌めたままある程度形が定まるまで乾燥させ、乾燥後に接着剤でくっつけ、その後調律するという荒業を駆使すれば、幸せになれるかもしれない。プラオカ形式で。もっとも、そこまで手をかける必要があるなら、もしや――と考えたりもするのです。

 最初から陶土で作った方が早いのではないかと。

※あるいは、型で作った表面と裏面を貼り合わせるセラリーナなら、ひなたぼっこで手軽に作れるかも? 邪道な作り方にはなりそうですが。

※陶器未満の「土器」が理想なんでしょうけどね。土のキメさえ細かければ。本焼きキンキン系オカリナって、やはり磁器土が混ざったりしているんだろうか。陶芸に関しては要勉強。