町内のさつまラーメンなくなったんよ

 先日紹介した動画で有明海を背景にしたワイヤーワーク風のハートのオブジェが映っていますが、もともとあの敷地内にあったのはさつまラーメンだったんですよね。運営指導に必要な書類を届けに行った時に車で通って気づきました。どうも閉店しちゃったみたいです。もともとラーメンよりちゃんぽんという土地柄ではあるにしても、野良猫でだしを取ったスープを使っているという恐ろしい噂がまことしやかに囁かれていた――もちろんガセですよ――ト伝もはるか以前に閉店しているし、もしかして中学の時に土曜日の昼食として友人と食べに行ったことがある某お店の一軒体制?

「お客さんが来たらまずちゃんぽん」という食文化もほとんど廃れたし、食の地域性も雲散霧消しつつあります。郷土料理で「おとふせいも」というのもあるのですが、ちょっとあれはビジュアル的に食べる気がしない。スライスしたサツマイモの上に有明海の牡蠣を載せて蒸し焼きにする料理です。「カキのうまみがおイモにしみておいしい」と高齢者は熱く語られますが聴き流しております。ワラスボとかウミタケとかビラとかを日常的に食べていた世代は平気なんでしょう、多分。クチゾコレベルでも、骨が多いし、目がどうにもプラナリアっぽいので、自分で煮付けて積極的に食べようとは思わない。食もめっきり細くなりましたしね。ちなみに昨夜の体重は60kgジャスト。都合12.5kg以上痩せたことになります。幸い拒食傾向にはまだ至っていないので、様子見しながら補食する方向で参ります。

 体重は減る一方なのに、Prime Videoのウォッチリストはたまる一方。時々消化しなければと、「光の旅人 K-PAX」を、深呼吸しながら視聴完了。呼吸についてはいろんな方法がありますけれど、8秒×8秒で馴らした後、16秒×16秒でしばらく実行、また8秒×8秒に戻すというペースです。私の場合は8秒×8秒が一番やりやすいし、しばらく続けると眠気が出るので、その時点でリラックスできていると捉えて、オーソドックスに吐く長さを倍にしたりはしないことにしています。

 感想としてはありがちながら、評判通りのいい映画でした。この手の「静かに進むええ話」って好きなんですよね。途中過去の陰惨な事件の回想が入るにしても。話の筋立て以外にも、精神科医役のジェフ・ブリッジズとスターゲイトシリーズのボー・ブリッジズってやっぱり雰囲気が似ているんだなあとか、主演のケヴィン・スペイシーのセクハラ裁判はどうなったんだろうとか、医師のクラウディアって既視感あるけど他にどんな作品に出ていた人だっけと検索をしてデスパ妻という回答を得て、膝を打ちまくったりした次第。プロートがやたらと被暗示性が強くて催眠にかかりやすいのはご愛敬。あれだけK-PAX人は地球人よりはるかに精神性が高いみたいなことを言っていたのに、なんであんなに単純な誘導で面白いようにかかるんだか。そこだけコントみたいでした。