ウールは難燃性

 昔どこかの工場で大規模な火災が発生した時、大勢の従業者が亡くなった中、純毛のセーターを着ていた人達が助かったという話があります。出口にどれだけ近いかとか、本人の体力とか、考察可能な種々の理由はあったでしょうが、純毛のウールが燃えにくいのは厳然たる事実。調べた限りでは、純毛ウールが燃えにくいのは、繊維中に窒素と水分が多く、かつ、発火点が高い反面燃焼温度が低いからだとか(燃焼を持続させるだけの熱量が得られないってこと?)。難燃性の特殊な繊維が使われたものを除き、安価な化繊のセーターなどは、着火したら一気に燃え広がるらしいので、静電気のこともあるし、私は出来るだけ着ないようにしています。

 今回の石川の地震でも、大規模な火災が発生したとか。命あっての物種なので、全身ウールで固められるように、もっと編物の技術も向上させねばと心に決めた次第。

※鹿島錦の材料の経紙(西陣織の引き箔の流用)は、金沢の金箔が貼られています。生産者の方も、それから関係者の方も、どうぞご無事で。

※とりあえず溜まっていたポイントをYahoo! ネット募金に。いつも仕事でお世話になっている日本財団を寄付先に選びました。旅立っていったTポイントたちよ、被災地の一助となれ。