明るい毛糸計画

 西原理恵子の友人を自称するアメリカ在住のプログラマーが、とある掲示板でとんでもない暴言を吐いて差別行為を正当化した件があったなあと、四半世紀前のことを思い出しつつ、虐待疑惑の記事を読んでみたり。その一件に限らず、私はインターネット上において、人間の汚い面をこれでもかと見せられてきたので、見ず知らずの人と何らかの関係性を一から築こうなんて、今は毛ほども思わないんだわ。一も二もなく安全第一ということで、明るい毛糸計画。

 先日完成した呪いのロングセーターは、ナイトウェアとして、毎晩入浴後に着ています。どうせ家で使うものだしと、毛玉も付け放題で、寝る時もそのまま。着ていると寒くないというだけの理由以上に、長くて重くて、さしものストレッチ編みでも脱ぎ着が大変なんだわ。まあ糸が太めということもあるので、細めの糸なら楽々着脱出来るのかもしれませんが、個人的には、腕は腕、首は首、顔はやめてボディにしなボディにということで、パーツごとに編んだ方が、洗うのも片付けるのも気温変化に伴う対処もしやすい気がします。

 今編んでいるのは(多分)春まで着られるベスト。市松模様のネックウォーマーと同じ糸です。好きな色だから編んでいるわけではなく、逆に食指をそそられないため、今この時に練習のために編まなかったら、多分一生そのままだなということで消化中。なんで買ったんだとか言わんでくれ。通販の画像だと良さそうに見えたもんでよう。編まないままだと羊さんと加工業者さんに申し訳ない気持ちでいっぱいになるのですよ。「なぜ編まぬ。なぜわしの毛を編まぬ」と体毛を提供してくださった羊さんに問い詰められて頭突き食らわせられたら困るでよ。

 夜の自由時間の九割を編み物にあてれば、ストレッチ針のE針&太めの糸の組み合わせなら、二週間以内にオーバーサイズのセーターが一着は編める計算になるので、次の冬までの目標として

・胸からお尻まで覆えるチューブトップじみたボディウォーマー
・肘までカバー出来るアームウォーマーと膝まで包めるレッグウォーマー
・真冬用のルームシューズ
・オーバーサイズのセーター
・余り糸でネックウォーマーやかぎ針編みのキャスケット
・ひざ掛けとしても使えるビッグストール

 などをそれぞれいくつか編めれば御の字。マクラメを始めて以来、ペンダントコードやキーケースを買わなくなりましたが、セーターの類ももう買いたくない。自分で編みたい。コイル編みのおざぶも楽しそう。

 長々と編んだ後に、ちょっとだけ鹿島錦を織るのが楽しくて仕方ないので、しばらく今のペースで続けます。