もしかして鬱憤晴らしなのか

 落ち着くと思っていた編み物熱が一向に落ち着かず。ちょっとずつ上達して、目を間違えずに拾えるようになり、先日までとはうって変わってことさら楽しくなったりするなんて、我ながら「まさか」という感じ。多分これまで嫌々辛気臭い色のセーターを着ていた反動かもしれません。都会だとまた違うのでしょうが、地方の小都市で売られているメンズの服って、本当、辛気臭いか下品なくらいに派手かがほとんどなわけよ。間をくれ間をと心の底から思う。

 そういうわけで、これまであれでもないこれでもないと、出来るだけ色味のあるものをと選んできたつもりですが、ほとんどがアクリル製だったので、静電気&マイクロプラスティック対策として、一昨年に手放さざるを得んかったのよ。多分電気ウナギの遺伝子を取り込む手術をするなどして電気に対する耐性を得るまでは着られない。新しく買おうにもなかなかいいものが見つからず。おかげでその後、普段着用としては四着くらいをヘビロテする羽目に。今年はさすがにそれでは間に合わない気がして、お出かけ用にと大事にとっておいた二着を普段着用に格下げ。辛い。

 もちろんハイブランドとかにはあるんですけどね、よい色味の純毛のセーターが。でもブランド品のばか高いセーター買うくらいなら、高級毛糸買うわな。諭吉さんを送り出すのが忍びない。まあ気仙沼ニッティングならと思う気持ちもないわけではないですが、やはり自分で編みたいという願望が勝ります。

 先日挑戦したかぎ針でのとじはぎなしのぐるぐる編みは、作り目の時点で面倒になったので、再度ピケ編みに戻ったりもしております。水面下で。多分鹿島錦と同じで、同じ色で延々織るのは無理ではないかな、私には。

 小さく編んで大きくつなぐ方向で。もったいないは世界の言葉。