生成りへとぼかします

 あれは基礎織を終えた後二枚目を織っていた頃の話。エッシャーの絵をイメージしながら、同系色ではありつつもそこそこ遠い色でグラデーションを入れて織った部分を、「ここんところはぼかしたつもりやろねー」と、今はすでに会にはいない人から言われ、んぎぎぎぎと憤慨して、以降は封印したなんてことがありました。別に近い色でなくても階層状に色を替えれば、視覚的に面白いと思うわけよ、私は。何で近い色でないと成立しないと考えるんだろう。意味わからん。そういう前提を踏まえた上で、ぼかしていく試み。

 これに関してはわしは好きに織るよ。残り12cmくらいなので、とりあえず4:1/3:2/2:3/1:4と、浅めにグラデーションを入れます。しかも今回はそこまで色が遠くないので愛のない難癖禁止。

 この銀が終わったら綺麗な変わり経紙で友達とお揃いの錦グッズをこさえるでよ。ついでにコンサーティーナさんとケーナさんをおめかしするよ。その後本金でノルマ用の生地確保。それからいよいよ帯じゃ。織り台複数体制はまだ早いと自粛。二転三転もまた楽し。まったく関係ないですが、大きい織り台を譲ってもらえるという話を伺って、非常に楽しみにしております。メルカリとオークションで集めたわしのヘラ&あぐりコレクションのうち、長さ50cmを余裕で越えるお子たちが火を噴く瞬間も近いぜ。

※錦糸の場合「生成り」=「未漂白の白」。本当は色合いではなく風合いを示す言葉なんでしょうけど、糸見本にも「生成り」って書いてあるもんでよう。