以前の記事で紹介したやたらと分厚いヘラ問題。戦前のもので、煤竹と思しき素材で出来ていて、先端はほどきベラのように丸く、しかも丸い穴が空いているという謎が過ぎるヘラのため、これ何、どう使うんと悩むばかりでしたが、今しがた、おそらく本来の使い方(の一つ)が判明。
これはあれだ。糸掛け用だ。分厚いおかげで拾わないといけない目ががっつり浮きます。拾いやすさに衝撃。多分浮き綾もいけます。なんなら3-3の綾を拾うのも楽かも。いちいちヘラを左手で手前に起こさなくても、自然に平の目が浮かんでくれる。なるほど、そういうことか。
もう一つ気づいた点。先端に穴が開いていると紹介していましたが、逆にも地味に開いとる。穴あきのヘラは、短くなった糸を通すのに使ったりしますが、佐賀錦用だから、もしかしたらこよりを通すための穴かな。
確証はないながら、削らずにそのままにしておいて良かったと痛感。意味があってのことやってんね。