ちと強度が足りないかも

 仮組みをしていて気付きました。紙製の台、角の部分の強度が足りない。小池木工所さんの織り台を参考にし、互い違いに組み合わせるようにカットして差し込んでみたわけですが、多分これ、カルトナージュの原則ガン無視のはず。木材とは違って、下手な細工をせずにフラットにして接着し、水張りテープで補強する方がええんやろか。

 それと、別にまるごと同じ素材にすることにこだわらなくてもいいのではという気もしてきました。木材の方がいいパーツは木材で、紙の方がいいパーツは紙で、焼き物の方がいいパーツはオーブン粘土か陶土で作った方がよさそう。せっかくいろいろ道具もあるしねえ。ただ、誰でも気軽にというコンセプトからはずれますので、出来るだけ100均で揃えられる材料に限定したい。ちなみにお手軽陶芸のためのオーブン粘土は、嬉野のダイソーにはありますが、湯江や鹿島にはないんだわ。私の場合は電気炉を持っているので普通の陶土でももちろん焼けるにしても、そうそう自前の電気炉をお持ちのご家庭はないしよう。

 最終目標は折りたたみ式の携帯織り台を作ることなので、今回の経験を踏まえて先に進もうかと思案。いろいろデジコレで昭和の手作り工作系資料を見つけては保存しているところです。織り機の本も、国会図書館に利用登録さえしておけば、まるごとダウンロードできますよ。

三味線遊び再び

 先日デジタルコレクションで見かけた、和太鼓をくりぬいて竿を通して手作り三味線を作るという本の内容が気になって連日夜更かし中。楽器を作るなら、以前作りかけたまま放置しっぱなしの、イギリス運指の卵型ペンダントオカリナよのうと心に決めていましたが、祖母の形見の三味線もあることだし、くりぬいた子ども用和太鼓@1,200円に竿をぶっ挿し、ナイロン弦を張ってハープの音のする三味線を作って遊んでみたくてたまらない。嗚呼たまらない。

 前回敗れた皮革の代わりに平織りを貼ってど失敗しましたので、今度は楽器として成立させることを目指すよ。

※紙の簡易織り台の製作も開始。百均の工作紙17枚をフエキノリで貼り付けたら、さながら木の板のように強固になりました。何かいけそうな気がする。

※デジタルコレクションで、手作り三味線作りの本と同じシリーズを調べたら「織機を作る」というとんでもないクオリティの本を見つけました。

宮津濃, 山中泰子 著『織機をつくる』,大月書店,1985.7. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12866972 (参照 2025-01-25)より

 この図をちょっと修正して木材加工サイトに送って依頼したら、後は組み立てるだけで、わざわざちまちま紙で作らんでも織り機が(多分)格安で作れるやないですか。この構造なら、起こし板を準備するだけで普通に織れるはず。経紙を整える作業が少しやりづらいけど、カルコも釘も要りませんし。もーいや。あーもうやる気なくした。紙工作どうすんべ。でもこの構造は使えるので、参考にしながら続けてみます。ちなみにこれ以外にもいろんな織り機の作り方が詳細に解説されています。最終的には高機まで子どもに作らす腹積もり(´Д`) 「火をつくる」という火起こしだけに特化した恐ろしい内容のものまであります。児童書侮るまじき。とりあえず一連の本をブクマしました。草木染とガラス工芸はすぐにでも試したい。

補足しておきますね

 昨日アップロードされた県の広報動画の中で、動くA先生が「若い人にも始めてもらいたい」というようなことをおっしゃっていますが、その件で「いや、木曜日中にしか教室やっていないのに何言ってんの」と訝しく思われる向きもあるかもしれませんので、補足。平日であっても夜間に開催するのであれば、社会人でも学生さんでも参加しやすいのは重々承知しておりますが、鹿島錦は本金、あるいはプラチナや銀などで織ることが多く、光の加減によっては反射ですこぶる織りづらいのですね。真上からの光を避けつつ、かつ、拾う目が判然とするほどには明るくないといけない。人間国宝の故・古賀フミさんなどは夜間に織られていましたけど、あの方は白漆を基本に製作していらしたので、反射に困ることはなかったでしょう。かく言う私も夜間に織っていますが、私の場合は単にその状況に慣れただけ。慣れるまでは結構大変やったで。

 多分始めたばかりの人が反射の強い経紙で夜に織ると、目がくらくらして大変な思いをすること請け合い。もし夜間に初心者教室を別途開催するとしたら、少なくとも基礎織の間は、色漆や変わり経紙などに限定しないといけないでしょう。んでもって一言付け加えるなら、その手の経紙より、本金の方が織りやすいんよ。金は柔軟性に富んだ金属のため、感触が柔らかで拾いやすい。

 いずれは私たちの世代が、曜日や時間を変更して社会人や学生さんを対象にした教室運営を担わないといけないとは思いますが、今は仕事優先なもんでよう。私も大先生と約束した手前、最低一人は織り手を育てんといかんし。今はまだ自分が育っている最中なので、これもまただいぶ後の話。

 佐賀錦振興協議会さんは年に一度のみ織り手志願者を募集されるため、練習に参加できる期間が限られますけど、鹿島錦保存会の場合は随時入会できますので、失業中に失業保険を受けながらということも可能。紗綾の会も、佐賀新聞主催のカルチャースクールで井手先生が教えていらっしゃるはずですので、こちらも参加は随時可能だと思います。基礎織を乗り越えれば、多分時々教室に通うだけで織れるようになるはず。今はまだ時間をうまく配分してとしか書けませんが、門戸は常に開いておりますので、ご興味がおありでしたら、祐徳博物館に問い合わせをお願いいたします。基礎織の間は道具もタダで貸し出し、材料代も無料やでえ。

※誤解のないように再度補足。基礎織の二枚目までは10割の和紙。三枚目からは30割のアルミ金になります。

鹿島錦こより使わない問題

 政子刀自ですらお使いなのに!!

 私はもう筮竹派に転向しましたので紙もこよりも使わんよ。

『伝統を守る人』,新生写真家協会,1983.10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12710247 (参照 2025-01-24)より

※現在秘匿中の「資料室」を久しぶりに整理しています。人間国宝の故古賀フミさんのお母様、古賀八千代さんの同級生の方の随筆キター( *´艸`)

※動画もキター。マダム軍団が県知事を悩殺する内容ではなくてしおしおのぱー。

お元気そうで……

 皆大好きバナナさんこと鍋島直彬公の絅堂遺稿(下)に、柏岡の方に関しての記載がありました。まあ鹿島錦には触れられてはいませんけど、白文と格闘した感じでは、お元気そうで何よりといった具合。七十歳を迎えても矍鑠としていらっしゃるご様子。

 昔の鍋島家の方は、ご自身で織られた鹿島錦の平織りを羽織に仕立てて召されていたという話を聞いたことがあります。

鍋島直彬 著 ほか『絅堂遺稿』下,細川活版所,大正15. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1210356 (参照 2025-01-24)より

※デジコレを漁ったら人間国宝各氏の図録がたくさん出てきて欣喜雀躍。

※「御宿かわせみ」の平岩弓枝による痛恨のミス発見。佐賀錦の毬はあくまでも木目込みの置物なので、まったく跳ねないんだわ。この「女の四季」「アキとマキの愛の交換日記」「花天女」と言った作品に佐賀錦が登場するらしいです。御宿かわせみには出んかったよ。

平岩弓枝 著『女の四季』,東京文芸社,1975. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12478883 (参照 2025-01-24)より

※俳優の吉行和子さん、カンヌ映画祭には佐賀錦の野村静枝さんの佐賀錦で作った薔薇を帯にあしらって出席されたとか。エッセイ集「どこまで演れば気が済むの」の該当ページを読んでいて、あることに気づきました。過去記事で野村静枝と書くべきところに、野村由美と書いてしまっていることを。私が悪いんじゃない。あの人たちが紛らわしいのが悪いんです。辛い。

もーいくつ寝るとー

 鹿島錦ーということで、先日山口県知事の訪問をマダム総出で迎え撃って勝どきを挙げた鹿島錦保存会。動画も配信されるということで、マダム一同「県知事はわしが射止めた」と胸をキュンキュンさせて待ちあぐねているところです。私も観たい。是非観たい。マダムと丁々発止のやり取りを交わす県知事の雄姿が観たい。それと、動く鹿島錦マダム軍団が。まあ動くマダムはいつも見ているんですけどね。モニタの画面越しで新鮮な気分を味わいたいわけ。

 知事は同日大浦の方にも訪問されていたそうな。この動画がアップされたということは、もうすぐ……鹿島錦の動画ももうす……(´;ω;`)

 甘いミカンは嫌いじゃない。荒れ放題のうちのミカン畑も管理してほしいな。

※県のサイトで事前のプレスリリースを発見。PDFファイルやで。

日課は続くよどこまでも

 毎日の踏み台昇降のお供として観てきた昭和元禄落語心中も昨日で無事御開きと相成りました。絵がフェミニンすぎると食わず嫌いだった自分を反省。それにつけても石田彰が八雲として演じた明烏の若旦那のハマりっぷりよ。落語っていいよねとかみしめながら視聴終了したところで、次はさて何にしようとひとしきり思案。五十分くらいやるなら海外ドラマ――この表現すごく雑――一択なんですけど、三十分程度ならシットコムよりアニメ派なんだわ。

 スクワット系の運動も二月で二年目に入ります。骨密度を増やすといわれるかかと落とし運動はもう三年目かな。お風呂上りに体を拭きつつストンとかかとを落としています。いろんなことが続くようになったのは、年齢を重ねたおかげでもあるでしょうが、鹿島錦の成功体験も影響しているのかもしれない。当初は目も当てられないくらいに下手だったのに、続けていたからこそ、そこそこ織れるようになりましたからね。まあ、まだまだ道のりは長いので、地道に気楽に歩んでまいります。

 骨を強くするにはある程度の日光浴が必要。「灼けてたまるか」と、日焼け対策をがっつり続けてきた女性ほど、骨密度が低下しやすいのではないかと疑ってみたり。

※自律訓練法の方法を再度変えてみました。今50回終了/目標1000回というところです。カウントのリセットはせんよ。私の場合は公式を言語化するより、呼吸に意識を傾けてペースを遅くしていって、ぼんやりと「なんか体重いなー」程度で済ませる方がよさそう。この手の事ではいつも寝る族の私が、珍しくいろんなイメージが脳内に広がるほどには集中。明晰夢と感覚はほぼ同じ。目を閉じているのはわかっているのに色んなものが見えるのは。でもそのいくつかのイメージの中の一つ、眼前に広がる真っ白な壁が気になって、どこかに染みがないか探して時間を無駄にしてしまいました。どやの。

今日も教室には行けず

 わしは年会費を未だに支払えずにおるのですよ。鹿島錦保存会の月の会費は、今のところお値段据え置き良心価格の500円。鹿島市近隣に居住している会員の場合は、だいたい総会の時に半年分、あるいは一年分を納入するというシステム。2月には(多分)顔を出しますのでその時に。ちなみに今年の会計は部長だそうだよ。まあ鹿島錦の場合は場所代やメンテナンス代が必要ないですし、以前と比べて活動費も減っているとのことですので、お値段据え置きでもいいのかもしれない。他に必要なのは糸代や経紙代ですが、こちらは実費。ただし、いずれも製造元から共同購入のため、市販の価格よりかなりお安く入手できます。以前は、旧福田家に陣を取り「わしらがこの建物の主じゃ」と言い張れる立場の佐賀錦振興協議会さんをそこはかとなくうらやましいなと感じておりましたけど、畳の表替えの費用は手出しという話を風の便りで聞きまして、考えを改めた次第。良かった、教室の場所ががエイブルで。少なくとも生活工房室には畳なんてないし。膝が悪くても平気さ。公共の建物なので物品販売は出来ませんけど( *´艸`)

 実を申しますと、今日も出かけていろいろと用事を済こなしていたのですよ。今は職場に戻って自分の作業再開。月末までに仕上げないといけない申請書類の準備中。それにしも、今日も今日とて出先でやらかしちまってよう。辛いよう。まさか、目の前を歩いている方が手袋を落とされたのを見て、ささっと拾って「これ落とされましたよ」と声掛けするとほぼ同時刻に 自 分 で も 落 し 物 を す る な ん て 。

 しかも誰も気づいてくれないなんて。拾ってももらえないなんて。人徳? 人徳の差なの?

 まあ、あとちょっとで使用期限が切れる某ショップのカードだったので、別にいいんですけどね。財布からするっと落ちやがった模様。今後は気を付けねばですな。

※こぎん刺しの本に出てくる模様が興味深い。刺繍という特性上、鹿島錦よりも自由度が高いですよね。これはそのまま図案に出来そう。花菱を入れ込んでも面白いかも。デジコレさんは資料の宝庫。活用せんといかんですよ。

吉田英子 著 ほか『刺し子百葉』,文化出版局,1981.2. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12106627 (参照 2025-01-23)より

オンライン研修無事終了

 手伝い役のわしも紙工作の準備を頑張ったよ。ハサミで切りまくって指が痛い。週末にデザインナイフで格闘します。

 この後は認知症実践者研修の配布資料の印刷なんだわ。さすがに追加資料も結構多い。

総会終わったかな

 こちらはまだオンライン開催の接遇研修の手伝いをしています。12:30までだそうな。研修中は席を外すことは出来ませんが、やることが受講におけるZOOMの操作のサポートと接続トラブル対策、電話と来客の応対しかないので、流れてくる講師の音声に耳を傾けながら、せっせと紙工作や編物をしています。おかげで織り台のアウトラインは無事カット終了。次は本体を組み合わせる時の差し込み部のカット。その後何枚貼り合わせれば目標の厚さになるかを確認してから、コンパスカッターとベルト用パンチ、ピンバイスで引っ張り紙の巻き取り部分の穴開け作業。

 上手に作れば20cm×15cmのプチ台も一緒に準備できるかも。

 補強は組み立て終えた後で一閑張風にやってもいいかもしれない。

 午後も同じ研修の手伝いなので、わしは今日一日で接遇達人になれるかも。