銀河鉄道の夜を聴きながら

 今織っている図案は来年の鹿島市の成人式の記念品用。3-3と3-1-3-5の二種類の目しか出てきません。それぞれ表と裏があるにしても。以前同じ模様を織った時はこんな感じでした。

 この時は木目込みのテディベアのネクタイ用にと考えてこの色で織っていたんですが、諸事情あってメガネケースにいたしました。

 拾うのが簡単=動画を視聴しながらでも大丈夫ということなのですが、出来れば視線は経紙の上に注ぎたいということで、聴覚だけで処理出来る朗読系の動画を漁っているところです。昨日途中まで聴いたのがこちら。

 今日は広島原爆の祈念日なのでおちゃらけた投稿はしたくない。

納得した

 先日ルーターを交換して以降、やたらとインターネット回線の通信速度が遅くなっておりまして、試しに速度チェックをしたら、下りが驚きの1.7MB。ええもう絶対交換作業の影響やんかと業者にクレームを入れる前に、接続先のプロパティを確認したところ、全然別のルーターにつながっておりました。

  1. 業者が機器交換
  2. 作業中電波が途切れてギリギリ電波が入る距離の別のルーター(以前PCを持ち込んで作業した場所)に自動で接続
  3. 交換終了後も設定がそのまま
  4. 知らずにクレームを入れそうになる
  5. 気付いて猛省←今ここ

 なんで交換しないといけなくなったかというと、セキュリティ機器の都合上。面倒でもセキュリティ対策はしないといけないらしいよ。扱う個人情報なんてたかが知れているのになんて書いたら怒られるか。一番大事な情報が介護保険の被保険者番号なんですけど、それ単体ではごく一部の事業所以外は請求上の都合で悪用できないしよう。まあ、この類の情報流出云々は、オンライン化の弊害ですよね。スタンドアロンのソフトならネットにつなげなければいいだけの話なんでしょうけど、あいにくうちは介護保険ソフトに関しては完全オンライン。最近は起動時に接続を求めるソフトも増えているし、年に一回二週間ほどネット絶ちを続けることで精神衛生を保ってきたわしはすでにしおしおのパーですよ。

※接続先を切り替えて速度が安定したおかげで、牛若小太郎視聴も快適。

二台体制の方が進む不思議

「一台に専念した方が絶対進むわいな」ということで予備の台を封印し続けておりましたが、蓋を開けてみればかえって今の方がはかどっている次第。なぜか。それはおそらく私が極めつけに飽きっぽい性格だから。一つの図案を同じ色で織るとてきめんに疲弊→放置→しばらくして再度織り始めるいうことを延々繰り返すせいでなかなか織りが進まないわけですが、二台出して図案も色も違わせておけば、あら不思議(でもない)、それぞれの台で新鮮な気持ちを維持したまま取り組めています。その者青き衣を以下略、旧き言い伝えは真であった。

 だいたい一模様から二模様織ったら、台を交換するようにしよう。

いつも思うんよ

 原爆にしても、災害にしても、自分の体験を明確な言葉にして伝えてる人たちは、それを発するたびに過去の凄惨な経験を何度も脳内で再体験しているんだと。

 したがいまして、まるでそういう話をまるで聞く気がない人間を見ると、脊髄反射でひっぱたきたくなるのでございます。

※ごくごくたまにミュンヒハウゼン系の人が混ざっている件に関しては注意せんといかんね。

はい皆せいれーつ

 貼り直した経紙を整えているところです。一番下のヘラが私にとっての魔法のヘラことスムスムススム君。戦前生まれの彼、滅法拾いやすいんだわ。惜しむらくはその短さよ。本金はヘラを通す時に柔らかい感触がして楽しいですね。

 それにしても小台に27cm、中台に19cmをそれぞれ立てて織るって、我ながらどういうこと。逆やろ普通。

手前はグダグダ、奥はスッキリ

 本金さんその後。最初に貼った手前部分は直視したくないほどグダグダになりましたが、奥側はさすがにそこそこ綺麗に貼れました。学習するってこういうことねと思いつつ。でも織り終えたら即引っ張り紙を張り替えて、強力両面テープ対応にしようっと。

 余談ですが、合成樹脂を混ぜ込んである破れにくい障子紙を引っ張り紙として流用する場合、多用途タイプの超強力両面テープで経紙を貼り付ける前に、あらかじめでんぷん糊を塗りたくって障子紙の凹凸潰しのためのコーティング→乾燥させて強度マシマシにしておいた方が無難。

 超強力両面テープに関しても、合成樹脂対応じゃねえと駄目なんだわ、これが。両面テープで処理する場合のメリットは、乾かす手間なく作業に取り掛かれることかなあ。長さの異なる経紙の切れ端を一度別の紙に並べて貼ってから引っ張り紙に移す作業も、多分木工用ボンドよりやりやすいと思います。

 デメリットは、買った両面テープがなかなか減らないこと。十数メートル使いきるのにどれだけ織ればええんやろ。

 今回は上下対称の図案ばかりにして、細いヘラを差し込んで半分は拾わずに済むようにします。不特定多数に配布するタイプの記念品は、さほど大きい布は要らないし、かえって細かい連続模様の方が映えるので、その手の図案を選んで色にこだわるが吉。

※結局手前側をカットして貼り直した。それにしても、購入以来使っていなかったせいか、巻き取り軸のキュルキュル音がうるさい。心が折れそう。

結局中台に立てた

 テーブルを替えてからは初めてになるのかな。防音室内に中台を持ち込んで確認したら普通に織れそうだったので、今本金を立てているところです。普段小台に立てる時は、合成樹脂まじりという引っ張り紙の素材の都合上、多用途タイプの超強力両面テープを用いるのですが、中台では普通の和紙を用いているので、木工用ボンドで貼り付けないといけません。ボンドで立てるのは久しぶりなので、使う量を間違えて、貼り付けた部分が今とんでもなくデロンデロンになっていますけど、くじけませんよ、私は。ただいま乾燥待ち。

 なお、台に立てた経紙の幅は20cm弱。ボールペンに封入する場合、経に長く取るより緯に長く取って芯にくるくる巻く方が処理がしやすい=綺麗に仕上がるので、場合によっては90度回転させた図案で織るつもりです。それにしてもマダム方、経に長く取るなんてチャレンジャーすぎるよ。どんだけ糸端と格闘せんといかんの……。

意外に進んだ

 昼休みに多少食い込みつつも実績確認は進み、残り6名様。今日中に終わるはずなので、明日には本金を立てられそう。問題はどの台に立てるか。携帯性で選べば鹿島錦の小台とちほぼ同じサイズ感の佐賀錦用中台ですが、教室に持っていく可能性&半端な使いかけ経紙の幅を考えると、鹿島錦の中台かなあ。

 とりあえず午後も仕事にいそしむのです。

鍋島緞通+佐賀錦+ご観覧

 サーヤさん(*’ω’*) 鍋島緞通の上で実演されているのは紗綾の会の井手先生ですね。なんと贅沢な。

佐賀県総務部広報公聴課 編『県政のあゆみ』平成3~6年度,佐賀県,[1995]. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13102504 (参照 2025-07-31) より

 こんな短い文章の中に事実誤認が私基準で四つあるってどういうこと。あとイヤリングデカすぎじゃね?

岡田喜秋 監修『空中散歩日本の旅』13 (九州 1 福岡・佐賀・長崎・大分),新日本法規出版,1991.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13310732 (参照 2025-07-31)より

 佐賀錦弁当ってまだ買えるんでしょうか。

講談社 編『おいしい駅弁風土記 : 折り詰めの中の食文化』,講談社,1991.9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13298343 (参照 2025-07-31)より

「甦る江戸文化 : 人びとの暮らしの中で」のカバーが古賀フミさんの佐賀錦だったので、古書を購入。中身はデジコレで読めるんですけど、あいにくデジコレって表紙画像はスキャンされていないわけですよ。多分理由は著作権的なアレ。

※何これ織りやすそう。ブックスタンドで代用できるかなあ。

五月書房編集部 編『よみうり婦人附録 : 復刻版』第6巻,五月書房,1994.7. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13259609 (参照 2025-07-31)より

三種類くらい織りたいところ

 記念品用の布地に関しては、全部同じ模様にしてしまうといろいろと不都合がある――古参マダムぷんすか案件――ため、三種類くらいは織りたいところ。鹿島錦も多様性の時代ですよ。あなたも私もダイバーシティ。そこのけそこのけ某政党。

 ボールペン作りに関しては、五段くらいで折り返す気ぜわしい流水とか菱立枠とかが作り映えしそう。後は鹿子網代かなあ。根拠はないですけどね。

 それにしても仕事したくねえ。あつがなつすぎ問題はいかんともしがたい。ふむいさゆとどっちがいいんだろう。