わしにとっては人生初

 犬にとっては犬生初のセミファイナルに遭遇しました。夜八時くらいで日は完全に暮れていたため、私は何が何だかわからずじまいでしたが、犬が「ふぁっ」と身構えた直後にけたたましい鳴き声がしたので「おお、これがセミファイナルか」と、遅れて感激した次第。鼻先でつついたうちの犬はびびり散らかしておりました。予備知識ないもんね、君ら。でも一歳の時にはやたらとパクついていた蛍を二歳の時には食べなくなったので、学習能力はあるはず。セミファイナルに関しても無事学習できたことでしょう。

 僻地に住んでいながらなぜセミファイナルに遭遇したことが無かったというと、多分命が燃え尽きかけたセミは鳥などの格好の餌になるからではないかと。そもそも甲側から見たナナホシテントウと闇夜の蛍と遠目の蝶以外の虫は嫌いなので、突こうとも思わない。

 セミファイナルをご存じない方はこちらの動画で勉強めされ。目指せセミファイナルマスター。

※相変わらず続いている性分化疾患の女性選手の問題。完全にTGと思い込んで石持て追う人たちには一言訊いてみたい。「MTFのアスリートが参戦することにより、シスジェンダーの女性のアスリートの権利が侵害されている」と言うけれど、それはいったん置いておくとして、あなた方はFTMのアスリートの直面しているより歴然とした差別に関して考えたことはあるのですかいと。MTFとFTMの抱える問題は常に表裏一体なんだから、MTFがシスジェンダーの女性の中で圧倒的に有利に戦えると仮定したら、FTMはそれ以上の不利の中で必死に生きているはず。そのあたりに言及しないから、私は今回の件で攻撃的な投稿をする人たちの行為を、安易な差別としてしか認識出来ない。私見を述べれば、この問題を解決するには、シスジェンダーの女性アスリートがドーピング目的でテストストロン等を摂取することを許容するか、MTFやFTMをオリンピックではなくパラリンピックの方に出場させる以外ないと思っていたりします。多分前者はありえないので、解決策はおそらく後者のみ。とどのつまり、今は適切な住みわけ方を見つけるに至るまでの過渡期ということでしょう。そのせいで、別の時代であればメダルを獲れたであろう選手がノンタイトルで終わってしまったとしたら気の毒ではあるけれど、それは多分どうしようもない。世の中そういう不条理の連続だし。ただ、これはあくまでもトランスジェンダーとシスジェンダーの話であって、性分化疾患の場合は、また事情が違ってくる。性分化疾患でありながらトランスジェンダーである場合など、さらにややこしい問題も包含している。大切なのは、相手を知ることも調べることもせずに一方的に攻撃しないよう心がけることではあんめえかと。

※インドのヒジュラや北米のベルダッシュが現地でどういう立場でいたかにも、答えの一端がある気がします。ベルダッシュつってもピンポンダッシュちゃうよ。ヒジュラはISだけではないという話も聞いたことあるんですが、事実はどうなん?

イス軸法のDVDが届きました

 DVD。すでに古典的な響きがします。「そんなものは昔はなかった」と言い張るうちの母は、時々BVDとDVDのはざまで混乱する模様。さらに混乱させることをもくろんで間を取ったCVDとかないもんかと調べてみたら、無事見つかりました。どうやら蒸着さんのお仲間らしい。蒸着さんには常日頃より、アクアオーラ系のビーズや経紙の材料となる箔紙作りでお世話になっております。ちなみにわしのオリジナル経紙の土台は蒸着によるものやで。そういう運びで蒸着さんには是が非でもお中元をお送り申し上げたい気持ちでいっぱいですが、まあ、今回もご多分に漏れず気持ちだけということで。

 閑話休題。

 届いたはいいものの、わざわざDVDプレイヤーとテレビと両方電源を入れてリモコンで操作なんて七面倒くさいことはしたくないので、データ化して保存するためリッピングしつつデスクトップPCで視聴することにします。何もせずに画面を眺めるのは多分苦痛でしかないため、編物をしながら観るよ。多分今夜は鹿島錦は織れなさそうな予感。

 ちなみに鹿島錦考案者の柏岡の方は、鹿島藩の歴代藩主夫人の中でただ一人ご自身の鎧をお持ちだったとか。祐徳博物館に常設展示してあります。お付きの者にも武芸をたしなめと発破をかけた女傑でいらしたそうなので、当時版木擦りの月刊秘伝とかあったら、多分喜んで購読されていたのではないかと妄想。イス軸法は月刊秘伝でも時々特集されているようですよ。

 なんでスポーツや武道とは無縁の私が月刊秘伝なんて雑誌を知っているかと言ったら、かつて肥田式強健術のDVDを買ったことがあるから。あれはもう何年前になるのか。確かOZとかアントラージュなんかのDVD BOXを買ったのと同じころ。月刊秘伝と発行元が一緒で時々DMが届くんだわ。一切読んでいませんけれど。なお私の場合、肥田春充は高木一行経由で知ったクチ。数々の逸話が面白すぎてねもうね。モーゼばりに気合で海を割ったというのは絶対嘘だと思いつつ。人生において何にはまるかなんて人それぞれでしょうが、個人的にはスピ系にはまらずに本当に良かったと実感。傍目から見ても人生とお金を浪費しそうで怖い。私の場合はアセンションとかどうでもいいので、地を這って生き、編み物や鹿島錦やマクラメやおりがみ陶芸で、オトンアート界の最高峰を目指します。アートはともかくオトンじゃないは禁止。

※オカンアートのある風景ってほのぼのしていて好き。ところで子どもを虐待するような親がオカンアートにはまることってあるんでしょうかね。ないとは言い切れないか。

広島原爆の日です

 毎年慰霊に鶴を焼かないとと思いつつ、今年も焼けずじまい。ちょっと暑くて電気炉を設置する気になれない。ダメですね。昨日おりがみ陶芸センターの先生方とお話をしましたが、佐世保も相当暑いとのことでした。

 8/6は広島の日、8/9は長崎の日。本来ならすべての国、すべての地域のすべての戦争被害について学び、かつそれらの輪郭だけでも覚えておいた方がいいのでしょうが、こちらもいまだ手が回らず。大切なことだとはわかっていても、当時のことを記した関連書籍は、読むたびに相当の息苦しさを覚えます。

 そういえば、台湾生まれの大先生が鹿島錦に出会われたのは、ご親戚のところに疎開なさったことがきっかけだったとか。ただ、当時は鹿島錦も佐賀錦も贅沢品としてやり玉に挙げられていた時代。絹より木綿が推奨されたし、隣組の目もあり、織り手はたいてい織り台を封印していたという話。大先生も、二十代当時に一目で柏岡の方の筥迫に魅了されたにも関わらず、織り方を学ぶ機会もなく、それから三十年近く織りたいという気持ちを持て余されていたのだと聞き及んでいます。

 Y先生の場合は、弟さんと台湾で暮らしていらした時に、遊びに出た先で米軍の戦闘機に遭遇し、機銃掃射を浴びて、生きた心地がしなかったとか。それにしても子ども二人に機銃掃射て……。

 平和であれ。

※書いていて8/12が父の誕生日だったことを思い出しました。いつもお盆の準備で忙しくて忘れる。まあ私の誕生日も稲刈りの時期と重なるため、毎年のように忘れられていたので、お互い様ということで。10月生まれなのに11月中旬にケーキを買ってこられた時は愕然としたわいな。

イス軸法が気になってよう

 肩こり対策の一環として試してみようかと考えて、DVDを注文。ほとんど同じ内容のものがYoutubeやnoteに転がっているそうですが、いちいち調べるのが面倒なんだわ。そんな時間があれば錦を織るのに使いたい――と書きたいところですが、昨日も五段くらいしか織れんかったんよ……。

Vポイントがあったので

 Yahoo! 基金を通じて、東北に寄付。情けは人のためならず。やらぬ善よりやる偽善。世の中ワールドワイドでお互い様なんだわ。

 最近つくづく身に染みるのですけど、鹿島錦に限らず、趣味で続けているもろもろのこと、ジャンルはそれぞれ違えども、取り組むたびに発見やちょっとした気づきがあって楽しい。五十になっても毎日何かしら学びがあるって、きっと喜ばしいことでさーね。

 誰しも趣味や仕事を通じて何かしらの専門分野があるとはいえ、知っていることより知らないことの方が圧倒的に多いわけだから、そのあたりをきちんとわきまえて、断片的な知識で他者を一方的に断罪するような真似はせんとこと、自戒する日々。

※あつはなついようということで、放置していた革製品の手入れを始めました。こまめに手入れをする時間が取れないし、冬場は保護油がかたくなるため、暑い時期に繰り返したっぷりとラナパーを擦り込んで、一年持たす派です。せっかくですから、せめてバッグ類には、鹿島錦で部分的にカバーを作りたいお年頃。

※米丸師匠の訃報を知る。ご冥福を。

編集に追われる

 ストレッチ音源だけだと飽きるよねいということで、落語の音源にストレッチの音源を被せる作業にいそしんでおります。使用ソフトはフリーのAudacity。落語メインで、ストレッチの方はうっすら音楽と指示が聴き取れる程度の音量に調整しているんですが、三味線や太鼓の音が被るとまったく聴き取れなくなるため、はめものがない演目を選ばないといけない。しかも出囃子と追い出し太鼓等は手作業で削除しないといけないから、結構面倒。合成して書き出す時間にちょこちょこ編物をしているので、そちらの方は無駄にはかどります。

 それにしても、冷房がない場所では毛糸を触るどころか視界にも入れたくないくらい、冗談じみた暑い日が続きます。うちの母も一昨日庭先でいろいろ作業をしていて熱中症になって寝込み、今日も眩暈と嘔吐が続き、いまだ本調子ではなかったり。皆さまもお気をつけて。

※今日がSAGAMADOでの鹿島フェアの最終日なのに、Xで鹿島錦について呟いている人は皆無。悲しい。

※途中までやって面倒に。二台の再生機器で音量を調節しながら再生した方が手っ取り早い。

Youtubeが

 私のツボをぐいぐい押す動画を推してくるため、鹿島錦がはかどりません。どうすればええんや。

その昔宝石箱というアイスがありまして

 ピンク・レディーという二人組のアイドルがCMに出演していたとのことじゃった。めでたしめでたし。ところでケイちゃん歯知覚過敏なんでしょうか。

 そこはかとなく何かに似ているシリーズ、今回はこの宝石箱でした。あくまでも主観。アイスの方は、小学校低学年の時に、出先で入った焼き肉屋で一度食べたような気がする。フレーバー付きの氷に相当する鹿子の部分がどうしても経紙が乱れがちなんですよね。上手になったら鹿子の周囲にも別の色を挿したいかな。花菱の花弁をぼかすようにして色を入れたいのですけど、今は技術が追い付かず。慙愧に堪えんよわしゃ。

栄一やんけ

 どこほっつき歩いてたんや、われー( ゚Д゚)

 こちらの栄一さん、浜三角のセブンのATMからにゅいーんと音を立てつつご来臨。うちの辺りではまだギリ見せびらかせるレベルの浸透度。護衛役のキャプアメさんの起き上がりこぼしは、映画の特典です。

 お札の原版を彫る役職の方って、普段から細密版画を彫って技術を磨いていらっしゃるそうですよ。

チャーハンの時代は昨日で終了しました

 今日からはチャハーンに生まれ変わりましたのでその旨よろしく。

 我が家は、おかずに関しては母か私のどちらかが作りますが、主食のご飯は父まで含めて気づいた者が米を研いで炊飯器にセットするというシステム。昨日それをやった父が水分量を間違えたのか、やたらとかたいご飯に仕上がりましたので、さてどうしましょうああしましょうと延々数時間重ねた家族会議の結果、チャハーン――旧チャーハン――として消費することに確定。

 昔何かのテレビ番組で、チャーハン(戻っとる)用のご飯は、日本で主流のうるち米の場合、事前に水洗いしてぬめりを取った状態でかなりの時間水切りしておくと、少量の油でもパラパラさんに仕上がると知り、地味に健康オタクの私はそれ以来実践しまくりです。経験上、最低でも数時間は水切りしておいた方がいい感じ。当然季節にもよります。水切りした後の米と真新しいテフロン加工のフライパンなら、最初から最後まで油なしでも作れました。ただ、ちょっとパサつく感じがしますので、よそう前に香りづけとしてごま油でも垂らすが吉。

 旧twitterことXがなかなか定着しないわけよのう。チャハーンも定着するのはいつの日か。願わくば明日にでも人口に膾炙せよ。

※父は米作り担当も兼ねています。米は買うものではなくて育てるものですよ。ちなみに父はヒノヒカリしか育てる気がない模様。鹿島錦も、小物ならいざ知らず、大物は買うものではなく自分で織るものです。そういうことで鹿島錦保存会にレッツら入会なのです。

※母親の遺伝的影響が薄すぎて、土井勝さんが処女懐胎して産んだクローンではないかともっぱらの噂の土井善晴さんによると、炊き立てのご飯で雑炊を作る時は、米を洗わずにそのまま投入できるらしいよ。検索したらNHKのレシピが出てきた。YouはShock、払った受信料の分を取り戻せ。