明日は筆立てを作ろう

 封入にはまっております。いろんなものに錦を入れたいお年頃。むき出しと違って織った布が汚れないし、しかも後から外して仕立て直せて二度お得。こんなことばっかり考えるから織りが上達しないんでしょうね。たくさん織って早く(すでに遅い)上手になりたいという願望はありますが、あいにく時間がない。月曜日はまた運転手。長らくケアマネの仕事をしていない母の場合、実務未経験扱いになって、講習期間が増えるらしく、都合10日の受講になります。うち2日はコロナ感染のため一人だけオンラインでの受講でした。今月中に後3日間佐賀市内に連れて行かないといけないんですよ。嗚呼。

 僻地こいこい逃げ網代さんはこんな感じ。この配色は結構好き。鹿島錦保存会の現会員のうち、しばしばパステル系の配色で織るのって、私くらいかなあ。皆さん結構シックな感じです。平織りベースの模様で単色のため、岸の部分が乱れるのが甚だしく嫌。仕立てには使わないからいいにしても。

 

 平と綾が混ざった模様だと、平の目の抵抗が強くて、綾の部分が押さえられず、隙間が空きがち。結構力を入れて押さえベラで「んぎぎきぎ」とやるのですけど、やはり無理。もっとも今回の場合はグラデーションを入れた経紙のため、色の変化がわかりやすくなって、かえって奏功。青系のぼかし糸がないため試せませんけど、経紙でぼかして緯糸でぼかしてと、Wぼかしを試みるのも一興かと。

 バッグへの封入分が織れたら、次は沙綾型か3-3の網代。次に教室に参加できるのは4月の予定ですから、それまでにこの網代を30cm以上は織りたい。織り逃げしたい。参加直前に次の模様に入って「え? いつもこんな感じで3-3を拾って織っていますけど?」としらばっくれたい。ラスト数センチになったら、鹿子市松を何段か織ってもいいかな。武士の情けで。

※「基礎織の時に苦労させられたのでこの網代の図案は見たくもない」という人もいました。私の場合は逆にこの模様に救われたので、織る頻度が高め。つくづく基礎織の時の印象って大事。

※もともと近視と乱視が混ざっているのですが、最近遠視も加わってきてけっこうしんどい。クリップ式の老眼鏡を買おうかな。実は裸眼より眼鏡の重ね掛けをした方が、手元がはっきり見えて織りやすい。ただ、面倒なので普段は裸眼で織っています。

お久しぶぅりぃねー♪

 二色で織るなんてぇー♪

 しかも拾ってということで、疲労が臨界点を迎えて、脳内に封印していたメモリー・オブ・ザ・昭和がダダ漏れ。とどまれ昭和。ルミ子フォーエバー。

 二日続けて佐賀市内まで運転して疲れているのに、義務感に突き動かされて鹿子市松を二色で織りはじめまして、途中入る1-1の色替えにイライラ。油断すると通してはいけない色が通ってしまう。解くまでには至っていませんが、糸を戻すこと数回。しばらく織れば慣れて気が楽になると思います。途中で投げ出さないようにしないと、いくら織っても上達しない。

 縦のラインが出るように同じ場所を同じ色にします。友達と自分用に何かを作りたいのですけど、グラデーションを活かせるようなものがいいなあ。

 今回は糸を掛けずにいろんな模様を織りたいので、焦らず進めます。次の本金は一つの模様を長く織りたいので掛けます。

※「お久しぶりね」がわからない平成生まれのために、親切心を最大限に発揮して貼り付けておきます。

※ぶーりーねー。

https://www.maruichi.com/osakana/zukan/buri/post-19.php より

強制撤収

 気持ちよく平織りを織っていたのですが、いきなり中央が乱れはじめて「(‘ω’)?」となり、もしや……と織り台を裏返してみて、おージーザス。モーゼが割った紅海ばりに経紙が割れてはがれていました。

 こちら乱れた中央部さん。

 引っ張り紙の見た目は問題ないように見えたのですけど

①三層構造になっている(らしい)障子紙の一番上の層が剥離
②さらに罫紙のいたんだところから横方向に破れる

――といった感じなのだろうと推測。対策として

①引っ張り紙にあらかじめでんぷん糊などを染み込ませ、剥離防止を図る
②張りの調整をする時は、貼り付け部分が巻き取られた側により負担がかかるような調整をする&無理して張り過ぎない。

 なお、今回古経紙を織ってよかったなと思う点は、一巻分の絹糸でどれだけ織れるかを体感できたところかなあ。あと、途中で切る羽目になったとはいえ、そこそこ平織りの生地が確保できたから御の字。

 残りの経紙は端の方だけを切り取って処分。残した部分はサンプルとして保管しておき、次回引箔屋さんに経紙をお願いするときに再現してもらえないか打診する予定。

※変わり経紙の魅力を最大限に引き出したいなら、3-1の図案を裏で織る以外ないのではと思うのですけど、それだと自分の織りという気がしないのもまた確か。

※先に本金を織ってから着色銀を織ろうかと思案していましたが、対策が確定する前にお高い本金を織るのはリスクしかないということで、当初の予定通り着色銀を織ることに。四倍強い障子紙を使った引っ張り紙、剥離さえしなければ何の問題もなかったんですけどね。

曾祖母の祥月命日

 バレンタインデーに他界した曾祖母の祥月命日です。昨日が五十回忌の法要でした。親がお寺に行ってきたよ。

 昼休みにあれをやろうこれをやろうと構えていたのに、古経紙の整経だけで終わってしまった。今回は6本切れました。次回はもうちょっと慎重にほぐします。写真だと伝わらないでしょうけど、ピンクゴールドベースのレインボーです。もとの所有者の方が中心を取られていたのですが、思い切りずれていたので、マステで塞いで改めて目印の切れ込みを入れています。

 今のところ引っ張り紙に不具合は見られず一安心。この経紙はニトムズの強力タイプのポリエチレン対応両面テープで貼り付けています。強度も問題なさそうで安心しました。新しい経紙なら貼った瞬間から織る準備に入れるので、意外にいいかも。普通の和紙の引っ張り紙でも、強力タイプの両面テープなら充分使用に耐えるかもしれない。

 全体的な癖取りに若干時間がかかりそうですが、早ければ今夜には糸掛け決行。短めの紙なので、織りあがりも早いでしょう。

ユートクよりヨドバシの方がはるかに安かった( ゚Д゚)

亀巣立ち

 ストラップが二つ出来ました。一つは失敗したので包みボタンペンダントのパーツにします。二匹で仲良く旅立ちの儀。画像で気づきましたが、右の亀の左下、何か糸がたわんでません? ちょっと修正を試みよう。もしかしたらもう一度作り直すかも。

 蛇足ながら今日の気づき。ZENONの安い木製リコーダーにはアウロスのファイフの頭部管がぴったりはまる。隣のローズクオーツは転がり止め。

 名付けて「AUONのファイコーダー」。楽器としての難点が一つあるので挙げておきます。

 吹きづれえ。

延々吹きました

「もうええわ」という突っ込みがどこからともなく聴こえてきそう。私もたいがい延々は書き飽きた。中台はちゃんと出しましたよ。でも出しただけ。一応平の目は拾っておいたのですけど、糸掛け用のヒノキ棒をカットしていなかったため、繰り返しますが、出しただけ。今日はもういいやということで、オカリナ三昧。

 ちなみにこちら出しただけの中台さん。グラデーションが愛おしい。

 もうね、一回オカリナを持ったら四時間五時間平気で吹いちゃう。ACだとそこそこ重さがあるため――亜音ソフィアならなおさら――途中で疲れるのですけど、プラのSC管だとそういう疲れとは無縁なんですよね。考えてみたら、関西で一人暮らしをしていた頃、何に対して一番フラストレーションが溜まったかと言ったら、自炊でも、一人暮らしをすることでもなく、思うさま笛を吹けないことでした。どんだけ。

 これまでもオカリナやケーナなど、織り台の傍らにおいて時々手を伸ばしていました。でもそんなにはまりはしなかった。それなのになぜか急激に笛っ子モード。自分でもわけがわからない。多分そういう時期なんでしょう。織りと笛との適度なバランスを模索中。

 ただ他にもやりたいことがあって、ほんのちょっと籠編みのコツをつかんだので、まずクラフトテープでトランク型の織り台入れをこさえたいんですよね。シンプルな作りでいいから。画像検索をしたら、沙綾型に編んでトランクを作っている猛者がいた。すごい。「沙綾型 トランクバスケット」で検索をすると、該当ブログ記事が出てきます。恐れ多くてリンクが貼れない……。

 確か持っている本の中にトランクの作り方があったと思うから、そちらを参考にしてみます。そういえばカルトナージュの本にも載っていたっけ。どちらがいいかなあ。角度を変えた織り台ぴったりの箱をカルトナージュで作って、それをさらにエコクラフトのトランクで運ぶか。傷んできたら一関張にして。夢が膨らむ。

※オカリナのせいでストラップ作りが全然進まない。養子に出さないといけないのに。

コンスタントに66kg台が出るようになりました

 相変わらずダイエットは続けています。しかーしまだ5kgくらいしか痩せておりませぬ。多分停滞期。だから本当に食事量は同年代の平均メンズの半分以下なんだってば私は。一部の看護師は信じやがりませんでしたけどね。果たして細胞の中のミトコンドリアもサボり魔なのか。ミトコンドリアがサボりがちだから私もあらゆることをサボりがちなのか。そんなことに思いを巡らせながら、キャンバス手芸で検索。なんとなくですがレクに使えそう。

 調べてみたら意外にいろいろなデザインがあり可愛いかった。お手軽手芸の世界も奥が深い。このテントウムシのバッグ、パクリではないですけど、鹿島錦で織ってこんな感じで仕立てたら可愛く見えませんかね。パクリではないですが、似たような印象に仕上げたら。二色で織るのもいいけど、赤漆に赤と、黒漆に黒で別々に作って、包みボタン貼り付け方式という手段を用いても、表情が出て面白いかも。

 パクリではないにしても。

 https://www.amazon.co.jp/dp/B07C2MDVXS/ より

 このシリーズの、もともとカットしてあるセカンドバック用の芯は、両面から和紙を貼ることで流用できそうな。

 パクリにあらず。

※赤漆・赤糸の組み合わせで織った包みボタンに、黒いラインストーンを貼り付けたら、テントウムシ風のブローチやペンダントとかに出来そう。再生実験待ちの古い経紙コレクションの中に確か赤漆があったはず。

 画像で見た限りではそこまで傷んではおらず。そのまま織れるかも。テントウムシのペンダントは、将来やることリストに追加しておきます。

怪我の功名

 鹿島のダイソーでビジューを調達。今日初めて知りましたけど、7mmのキュービックジルコニアも3粒入りで110円なんですね。価格破壊も甚だしい。

 写真は、小さいガラスのビジューとラインストーンをSeriaのチャームに接着した凹み包みボタン。傷を誤魔化すという点に関しては及第点ではないでしょうか。明日改めてブローチ金具を接着して完成。

 こちらは合成スピネルの裏側にガンダムマーカーEX(メッキシルバー)で塗装したところ。予想していたよりもメッキっぽい仕上がりですけど、問題は表から見た時に反射があるかどうか。輝きが失せるようならアセトンに浸して拭います。写真は塗りやすいように両面テープで固定して塗布した直後。

 表題の「怪我の功名」ですが、凹みを誤魔化せた件ではなかったりして。実はスワロフスキーのラインストーンを入れていたケースを戻そうとして、道具箱を一つひっくり返したんですよ。ああもうとイライラしながら中身を回収していて、何を入れたかを覚えていないカンケース発見。こりゃいったい何じゃらほいと開けてみたら、封印していた包みボタンのシェルでした。錦を貼った状態なのですが、当時は失敗したと思い込んでおりまして。まあ失敗は失敗なんですけど、「いや、補修すれば充分使える」といった程度で、そこまで深刻なものではない。見るのも厭で隠すようにして片づけたのに。中糸単色ですら包みボタンにするのに失敗していた頃があったんだなあと感慨深い。

誤魔化し作戦

 昨日見つけた包みボタンの凹み。蝶のチャームで何とか誤魔化せそうです。

 こっちの角度の方がいいかな。

 チャームのピンクが目障りなので(おい)、寒色系のラインストーンを貼り、丸カンの部分には小さいビジューをはめ込んで、ブローチ金具を接着する予定。もちろん自分用ですが、そもそもブローチは着けない派。ペンダントの紐をブローチピンで挟んで飾りにするだけ。「イベントなどの時には鹿島錦の作品を何かしら身に付ける」という鹿島錦保存会の不文律対策。今は懐かしのゲーム「リヴリーアイランド」のブラドさん――豚にあらず――を貼り付け、純銀製のリングパーツで囲んだ物を使っていますけど、一個だけだと先行き不安。あと結構重いんですよ。特にリングパーツが。ブラドさんの中央の石は小さい小さい天然ダイアモンドやでー。

 今日はこの誤魔化しブローチを完成させた後、亀ストラップを作らないと。明日までに亀総会を開催しないと。

※ダイソーって店舗によって品ぞろえが違いますよね。ビジューは鹿島のダイソーにしかない。先ほどフルーツバス停の並ぶ通りを走って湯江のダイソーに行ってきたのですけど、これからビジューを買いにまた鹿島まで(´・ω・`)。

※ビジューって何? と思った方、こういうやつです。

錦の合間にハンドウォーマー作り

 市販のハンドウォーマーだと、長い時間着けていると指周りが痛くなってしまうため、ストレッチ編みで親指を出すタイプのハンドウォーマーを編み始めました。作り目は40目。長方形に編んで、綴じるときに親指を出す隙間を開けます。

 写真の通り緑つながり。ブルー系大好き人間ですが、中細の純毛糸がないんよ。

こんにゃく糊には防水効果があるのだとか。しかもニスのように和紙の風合いを台無しにはしないらしい。確かに色があせる感じがするんですよね、ニス。張り子で鹿島錦を貼り付ける土台を作るのであれば、一番下側=内側に化粧紙を使う必要があります。調べてみたら水溶きボンドでは耐水性に難があるらしい。こんにゃく粉は家にあるので試してみよう。あ、でも木工用ボンドだからこそ樹脂やビニールテープに貼り付かずに、すぽっと内型を抜けるというメリットもあるか。化粧用の美麗な和紙は後貼りにして、こんにゃく糊を使うとしたら、どんだけ少量で作ればいいのやら。「和紙の手帖」という本があるそうなので、まずそれを読んでみよう。まあ、和紙の籠の補強にも使えそうだから、ある程度まとめて作っておいた方がいいのかな。

※杉原商店さん。和紙への情熱と情報量がすごい。紙布のことは伝統的な工芸品を網羅した本を読んで知っていましたけど、陣羽織の作り方は知らんかった。

※大量のこんにゃく粉(古いけど多分使える)を消費するためのレシピとしてはこれが一番かもしれない。アーモンドプードルと混ぜて作るこんにゃくクッキー。ホームベーカリーに少量入れてもいいらしいですね。